社内政治の教科書 「課長」から始める

西野一輝

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784478028339
ISBN 10 : 4478028338
フォーマット
出版社
発行年月
2014年10月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
287p;19

内容詳細

3人集まれば「派閥」が生まれるといわれるように、人が集まる場所には必ず「政治」が発生します。

「1+1=2」というように、ロジカルに明確な答えが出る問題について、政治が入り込むことは通常ありませんが、社内においては、そのように理屈で綺麗に割り切れる問題はほとんどありません。

企画・提案を通す、予算・人員を獲得する、他部署の協力を得る……。これらの問題は、理屈だけで意思決定できることはほとんどなく、最終的にはいわゆる「政治的決着」がされるものです。ビジネスはロジカルでなければなりませんが、それは「必要条件」ではあっても「十分条件」ではありません。「政治力」を発揮できなければ、自らが「正しいと思うこと」を実現することはできないのです。

特に、課長になると、「政治力」こそコア・スキルとなります。部下を掌握し、上司や上層部の信頼を獲得し、社内横断的なキーパーソンのネットワークを築き、社内力学を見極めながら、社内の利害関係を巧みに調整することができなければ、課長という職種をまっとうすることはできないでしょう。

とはいえ、「社内政治」という言葉にはネガティブな印象がつきまといます。
おそらく、顧客を無視した権力争い、部署間対立、ライバルの足を引っ張る人物などを真っ先に思い浮かべるからだと考えられます。

一方、全社員が顧客のほうを向いて、力を合わせて「いい仕事」をしている会社について、私たちは「あの会社には社内政治がない」という言い方をします。しかし、実際は、その会社は「善政」が行われているのであって、「社内政治」がないわけではありません。問題なのは、その会社のなかで「どのような政治が行われているか?」ということなのです。

もちろん、「善政」「悪政」を分けるキーマンは経営トップにほかなりません。しかし、課長ともなれば「社内政治なんて……」と否定的に考えるのではなく、社内政治と向き合って適切に対応していくことで、「善政」を生み出すことができるはずです。

本書では、そのような認識のもと、社内政治の基本、心構え、ノウハウをまとめたものです。著者の高城幸司さんは、もともと「政治」に無頓着でしたが、リクルートで営業マンとして伝説的な成績を叩き出した後、マネジャーになってから「社内政治」に悩まされました。

そして、試行錯誤をしながら「政治力」を身につけ、リクルートで新雑誌創刊などの大きな仕事をしたうえで、事業部長のときに独立。独立後は、人事コンサルタントとして、数多くのクライアントの社内力学や、管理職の社内政治の「成功」と「失敗」を観察してきました。

そうした経験を通して身につけた「社内政治」のエッセンスのつまった一冊です。「やりたいこと」「正しいと思うこと」を実現するためには、政治力が欠かせません。生々しい事例も豊富に紹介しながら、具体的なノウハウを盛り込んだ本書は、必ず皆様のお役に立てると確信しております。

【著者紹介】
高城幸司 : 株式会社セレブレイン代表。1964年生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

ユーザーレビュー

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ehirano1 さん

    上司の信頼を勝ち取るには、先ずは上司が求めていることを知る、とのこと。これは何も上司に限らず、全方向(部下、同僚、他部門)についても言えることではないかと思いました。

  • ehirano1 さん

    「・・・トラブルには必ず前兆があります(p202)」。もういちいち頷いてしまいます。前兆のうちに対処しておかないと思ってもみないほどに発展していきますよね。

  • ehirano1 さん

    「社内政治に関する最良の参考書は何か?そう聞かれれば、私は『人を動かす(D.カーネギー)』を挙げます(p42)」。当該書を既に何度が読んでいたこともあってか、これを目にして当方はピンとくるものがあり、忘れかけていた大切な何かを思い出すことができました。ありがとうございます。

  • ehirano1 さん

    読んで良かったと思った一冊となりました。政治とは「信頼」でもあるのだと改めて実感しました。また、実話も幾つか記載されており(これがもの凄く興味深いです)、記載内容に説得力が増します。課長だけではなく全ビジネスパーソンにお勧めだと思います。

  • ehirano1 さん

    「議論の行方を左右するのは、論理ではなく感情なのです(p82)」。これは同感です。論理が不要だとは思いませんが、少なくとも相手を絶対に否定せず、こういう考えもありますが・・・云々でやるとうまくいくことが多いですね。

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