日本の年金 岩波新書

駒村康平

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784004315018
ISBN 10 : 4004315018
フォーマット
出版社
発行年月
2014年09月
日本
追加情報
:
18

内容詳細

少子高齢化が急激に進んでいる日本で、年金制度はどうなっていくのだろうか。国民年金、厚生年金の現状、そして遺族年金、障害年金など日本の年金制度を解説しながら、いまの制度が直面している課題を明らかにする。同時に、日々の暮らしを支える、という社会のなかで年金が果たすべき役割を再確認し、社会保障のこれからを考える。

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読書メーターレビュー

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  • 壱萬弐仟縁 さん

    75歳以上以降になると医療や介護の比重が高まる(7頁)。社会保険の原理とは、公的年金は保険料を支払ったことを条件に、給付を受け取ること(38頁)。日本の障害年金では、労働能力よりも日常生活を営むことができるのか着目(67頁)。オランダでは、失業給付より障害年金のほうが有利ゆえ働けないことにして後者を貰う人が増えた(72頁)。重要なのが短時間労働者に対する厚生年金の適用拡大(78頁)。マイナンバーは来年10月〜通知されるが、治療、投薬、検診記録の医療データは別制度で管理(93頁)。 

  • おさむ さん

    玄人向けの入門書。年金問題は結局、給付を削り、負担を増やすしか解決策はないのに、政治は不都合を隠すために国民に分かりにくい形で制度改正を重ねてきた(不透明化戦略)。まさに今行われている衆院選での与党の争点隠しにも通じます。

  • coolflat さん

    年金制度の崩壊が叫ばれている。未納者が増加する背景には、広がる年金不安、年金制度への不信もあるが、未納率が上昇したのは90年代半ばからであり、未納者が増加した主な要因は、非正規労働者の増加だ。非正規は給与の多寡にかかわらず、月約1万5千円もの保険料を支払わなければならない。逆進性が高いのが国民年金の特徴であり、最悪、年金を払えない状況に追い込まれる。解決としては、正規、非正規にかかわらない厚生年金への加入、所得比例年金制度の確立、高齢化社会への対応として、給付水準の引き下げ、支給開始年齢の引き上げがある。

  • とうゆ さん

    日本の年金制度の「今」を教えてくれる。現在の基礎年金と国民年金併用の問題点は、非正規雇用者に重い負担がのしかかることだ。基礎年金は定額制なので、低所得者が多い非正規雇用者に相対的に重い負担がかかり、未納が増えている。これは将来年金を受け取れない高齢者が生まれることを意味しており、大きなリスクである。これは戦後の終身雇用制が壊れたことに、年金制度の変化が追いついていないために発生した問題である。また将来確実なのは、年金受給年齢は必ず上がるということ。年金制度維持のためには仕方ないが、残念。

  • たる さん

    年金制度の健全化のために年金給与の引き下げは避けられない。 →政権与党にとって、年金給与の引き下げは支持率低下の要因となる。リスクととる。 →年金給与の引き下げの非難を避けるため、「分かりにくい」方法で引き下げを行う。不透明化戦略。 →複雑であるがゆえ、社会保険事務所の職員でさえ制度の全容を理解できないほど煩雑な制度になる。 →結果、年金記録消失の問題に行きつく。2006年発生時点で5095万件がかんりできていなかった。2014年時点で2112万件を解析中。このコストの所在は? なにこの茶番。

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駒村康平

慶應義塾大学経済学部教授、同大学経済研究所ファイナンシャル・ジェロントロジー研究センター長。1964年生まれ。慶應義塾大学大学院経済学研究科博士課程単位取得退学。博士(経済学)。国立社会保障・人口問題研究所、駿河台大学、東洋大学などを経て、2005年より慶應義塾大学経済学部教授。厚生労働省顧問、社会

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