幻の女 角川文庫

香納諒一

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784041911044
ISBN 10 : 4041911044
フォーマット
出版社
発行年月
2003年12月
日本
追加情報
:
15cm,718p

内容詳細

五年前に愛を交わしながらも突然姿を消した女、瞭子と偶然の再会を果たした弁護士の栖本誠次は、翌朝、彼女の死を知った。事務所の留守電には、相談したいことがあるとの短い伝言が残されていた。手がかりを求めて彼女の故郷を訪ねると、そこには別の人間の少女時代が…。愛した女は誰だったのか。時を遡る執拗な調査は、やがて二十年前の産業誘致をめぐる巨大な陰謀と、政財界をも巻き込んで蠢く裏社会の不気味な構図に行き当たる。謎とサスペンスの中に孤独で真摯な愛の行方を描き切った第52回日本推理作家協会賞受賞の傑作、待望の文庫化。

【著者紹介】
香納諒一 : 1963年横浜市生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。91年「ハミングで二番まで」で第十三回小説推理新人賞受賞。『時よ夜の海に瞑れ』(文庫版『夜の海に瞑れ』)で長編デビュー。99年『幻の女』で第五十二回日本推理作家協会賞受賞。現在最も期待される正統派ハードボイルド・冒険小説の旗手である(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 遥かなる想い さん

    5年前に去った女性が突然現れ、翌朝殺害される。しかも 別人だった…という設定はミステリの王道だが、著者の文章に込めた想いのようなものが 伝わってくる良質なミステリである(1999年このミス国内第6位)

  • タックン さん

    日本推理作家協会賞受賞作。正統派ハードボイルド。突然再会した昔の女が謎のメッセージを残したまま殺されて調べたら戸籍が別人で幻の女に・・。さらに調べるとその裏にはお決まりのいろんな策略が・・。主人公が1人の女のために仕事も投げ打って調査にあけくれる姿が女々しいという感想が多いけど男って女性より女々しいかもなあ?主人公は表の社会で力のある弁護士だけど裏の社会の力の前ではその力も限界が・・・。まざまざと法ではどうしようもできない裏の力ってやつを思い知らされる物語だな。

  • タックン さん

    再読。確かに長い。でも、その年の推理小説協会賞受賞作なので読み応え十分です。弁護士のが主役のハードボイルは珍しいし、法の番人の弁護士に真相を究明させることで、法による解決の難しさ・虚しさを示しているが最後は法による解決を果たさせている。この小説はある意味、松本清張の砂の器みたいな1人の女性の大河小説みたいな感じになっている。男は女々しくて子供だし、女性は強かって改めて思った。登場する女性3人の健気さに共感を覚える。幻の女の人生に哀しさを覚え、最後の手紙に涙が止まらない。長いですがぜひ読んでみてください。

  • ちょこまーぶる さん

    誰もが思う長かったなぁ〜と呟いた一冊でした。でも、ダラダラとした内容では無くて、とても楽しく読み終えましたよ。弁護士の元彼女が他人の人生に成りすまして生きていてその謎の解明と共に地方都市の政財界の闇に飲み込まれていく話ですが、次々と現実が明るみになってくるにしたがって、次はどう展開していくのだろうかという想いでワクワクが継続しましたね。それにしても、この弁護士さんの粘り強さと言ったら愛していた女性への良い意味の執着何でしょうかね?自分だったら闇の輩にボコボコにされた時点で撤退ですね。でも、面白かったです。

  • gonta19 さん

    2011/5/13 Amazonより届く。 2013/1/31〜2/4 第52回日本推理作家協会賞長編部門受賞作。正統派ハードボイルドである。他の方の感想では、何故そこまでこだわるのか理解出来ない、というコメントも多々あるが、私はあまり気にならなかった(ハードボイルドは男のセンチメンタリズムを刺激するからか?)。確かにちょっと長すぎるが、後半のたたみかけは見事。最後の数ページ(未読の方のためにぼかします)はやられます。

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人物・団体紹介

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香納諒一

1963年、神奈川県生まれ。91年、「ハミングで二番まで」で小説推理新人賞を受賞。99年、『幻の女』で日本推理作家協会賞を受賞。主にハードボイルド、ミステリー、警察小説のジャンルで旺盛な執筆活動をおこない、その実力を高く評価される(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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