川崎警察下流域

香納諒一

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784198655921
ISBN 10 : 4198655928
フォーマット
出版社
発行年月
2023年01月
日本
追加情報
:
372p;20

内容詳細

1970年代の川崎―。工業地帯として発展する裏で、漁師たちは立ち退きを迫られ、漁業権を巡って分断が生じていた。また朝鮮からの流入者との間で住民感情は複雑化していた。そんな土地で、多摩川河口に溺死体があがった。遺体は元漁師の矢代太一。彼は漁業権問題で漁民をまとめる折衝役だった。遺体には複数の打撲痕が認められ、漁師の溺死という不自然さと併せて事件性を窺わせた。そして遺品にはキーホルダーがふたつ。自宅以外にも家の鍵を所持しているようだった。川崎警察署刑事課のデカ長、車谷一人は、捜査に乗り出す。不審死事件の背後には予想外に深い闇が広がっていた…。

【著者紹介】
香納諒一 : 1963年、横浜市出身。早稲田大学卒業後、出版社に勤務。91年「ハミングで二番まで」で第13回小説推理新人賞を受賞。翌年『時よ夜の海に瞑れ』(祥伝社)で長篇デビュー。99年『幻の女』(角川書店)で第52回日本推理作家協会賞を受賞。主にハードボイルド、ミステリー、警察小説のジャンルで旺盛な執筆活動をおこない、その実力を高く評価される(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

ユーザーレビュー

総合評価

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • starbro さん

    香納 諒一は、新作中心に読んでいる作家です。 令和の人気の街、川崎が舞台かと思いきや、昭和の旧き柄悪き川崎が舞台の警察小説でした。東京湾のヘドロの如く泥臭い人間ドラマで読み応えがありましたが、著者が今のタイミングに書下ろしで、何故本作品を書いたかは疑問です。 https://www.tokuma.jp/book/b619178.html

  • いつでも母さん さん

    すっかりご無沙汰していた香納さんの新作。1970年代の川崎が舞台の警察小説。ザ・昭和の刑事を面白く読んだ。事件の真相は‥えぇ?漁師だった父親だからといって‥なんだか虚しいよ、お兄ちゃん。な感じではあった。映像が浮かぶが、今は無理だろうなぁ。

  • パトラッシュ さん

    平然とヤクザと裏取引し、風俗の女を愛人にして気に入らない奴は県警のエリートでも殴りつけるデカ長の車谷のキャラが強烈。破天荒だが川崎の街を愛する刑事が部下を率いて元漁師殺しを捜査していくが、殺人や失踪が相次ぎ発生する異常な状況に大きな闇を悟って真夏の川崎を走り回る姿は一気読みさせられる。しかし、悪徳政治家と謎の殺し屋、暗躍する暴力団に在日朝鮮人との衝突と魅力的な話の素材が山盛りなのに、すべて背景の書き割で終わった。彼ら全員が関わる政治的陰謀絡みの大事件が起こり、車谷が解決に奔走する展開になれば最高だったが。

  • Kei さん

    前知識なく読んだので、時代設定が、ずいぶん昔なのは、読み進めて、わかった。戦後、川崎を舞台に、労働争議、朝鮮部落、公害による漁業権補償と、その利権に群がる政治家やヤクザ。京浜工業地帯の発展にまつわる暗部が、元漁師の殺人事件から浮かびあがる。登場人物のキャラクターが、追う、追われる双方に魅力的で、読ませる。昭和の類型でありながらも、飽きさせない。以前、横浜がカジノ法案に反対したドキュメンタリー番組を観たことあるが、沖沖士を束ねる長を思いだした。今だに続いているのかもしれない。車谷班長、シリーズ化希望します。

  • ゆみねこ さん

    70年代の川崎が舞台の警察小説。急激な工業化が進み工場排水で漁業が出来なくなった海。多摩川の河口近くの海で元漁師の遺体が見つかる。捜査にあたる車谷デカ長たち。遺体のポケットにあった自宅のものではない鍵から広がる深い闇。車谷の濃いキャラと新人刑事の沖修平の活躍、令和の時代では考えられないような時代感。懐かしいというか、昭和も遠くなったのだと思いながらの読了。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

人物・団体紹介

人物・団体ページへ

香納諒一

1963年、神奈川県生まれ。91年、「ハミングで二番まで」で小説推理新人賞を受賞。99年、『幻の女』で日本推理作家協会賞を受賞。主にハードボイルド、ミステリー、警察小説のジャンルで旺盛な執筆活動をおこない、その実力を高く評価される(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

プロフィール詳細へ

文芸 に関連する商品情報

おすすめの商品