ゲノム編集の光と闇 人類の未来に何をもたらすか ちくま新書

青野由利

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784480072023
ISBN 10 : 4480072020
フォーマット
出版社
発行年月
2019年02月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
240p;18

内容詳細

2018年11月、中国の研究者が「ゲノム編集をした受精卵から双子の赤ちゃんを誕生させた」と発表した。生命の設計図をいとも簡単に操作し、実際に子どもを誕生させたという報告の衝撃は大きく、倫理的・社会的な議論が巻き起こっている。本書は「ゲノム編集」という最先端の生命科学技術を基礎から解きほぐして紹介しながら、それが拠って立つ生命科学の歴史と系譜をも辿ることで、私たちが手にする利益と内包する問題点のせめぎ合いを追う一冊である。

目次 : 序章 遺伝子組み換えの夜明け/ 第1章 クリスパー誕生物語/ 第2章 人工の遺伝子編集ツールを作る/ 第3章 遺伝子治療をこう変える/ 第4章 ヒト受精卵を編集する/ 第5章 種を「絶滅」に導く遺伝子ドライブの脅威/ 第6章 古代人の再生は可能か/ 終章 そこにある「新世界」は素晴らしいか

【著者紹介】
青野由利 : 科学ジャーナリスト、毎日新聞社論説室専門編集委員。東京生まれ。東京大学薬学部卒、同大学院総合文化研究科修士課程修了。生命科学、天文学、原子力などの科学分野を担当。1988‐89年フルブライト客員研究員(MITナイト・サイエンス・ジャーナリズム・フェロー)、99‐2000年ロイター・フェロー(オックスフォード大学)。著書に『宇宙はこう考えられている』『ニュートリノって何?』『生命科学の冒険』(以上、ちくまプリマー新書)、2010年科学ジャーナリスト賞を受賞した『インフルエンザは征圧できるのか』(新潮社)、『ノーベル賞科学者のアタマの中―物質・生命・意識研究まで』(築地書館)等(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • Willie the Wildcat さん

    ゲノム編集の簡単な歴史と共に、概念を平易な言葉と絵で分かりやすく解説。先端技術『CRISPR/Cas9』も、私なりに理解を深めることができた。端折って言えば、QCDの劇的な改善が、難病対策にも貢献の可能性大。加えて、記載の研修者の方々の真摯な姿勢も印象的。一方、常に問われる倫理面。”改変の”/”選別の”/”デザイナー”という形容詞からは、いかんせん「心」が感じられない。加えて、『遺伝子ドライブ』の概念も、どうにも自然の摂理に背いている感。昨年CRISPRで誕生した双子。背負わせた十字架は重い。

  • なかしー さん

    ゲノム編集については現在どこまで可能で、どこからダメなのか?知りたくて読了。 クリスパーキャス9と言う「効率的に狙ったDNA配列を切り貼りできる」「使うのが簡単」「安い」革命的な新技術、そのメリットデメリットについて ゲノム編集の人的利用 →従来は遺伝子の付け加えや作り出す産物で治療を行っていた。 →これから細胞内の遺伝子そのものを操作することを行う。 世界的には病気の治療に対してゲノム編集が認められつつある中、そもそも障害や病気のある人を受け入れられる社会形成の必要性まで解説されている。

  • 樋口佳之 さん

    「できない時に、やってはいけないというのは簡単だった」/内容からは「出来そうになっている時は、あれもこれもやれると言う話が広がり過ぎる」と読めたのだが。原子力みたいに拙速な実用化で処分出来そうも無い物質産み出してしまった失敗繰り返さないようにお願いしたい。

  • HMax さん

    クリスパー・キャス9を利用したゲノム編集の歴史・進歩・これからの社会と倫理についての問題提起。自然の摂理に反する等の観念論ではなく、現代社会の倫理観と治療をどう合わせるか、皆で考えようという話しでした。疾患や障害のある人をなくそうというのは「消極的優生思想」であり、疾患や障害のある人を受け入れていく社会を作るのが大事という声が大きいそうです。障害や疾患を受け入れる社会を作るのは当然です。また治療する技術を開発するのも当然だと思います。Dr.マッコイの腎不全の治療(スタートレックW)の感動が忘れられません。

  • おさむ さん

    単なる事実の羅列に止まり、いまひとつでした。

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