この国を覆う憎悪と嘲笑の濁流の正体 講談社プラスアルファ新書

青木理

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784065235676
ISBN 10 : 4065235677
フォーマット
出版社
発行年月
2021年06月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
192p;18

内容詳細

切り捨て国家の戦犯。「匿名の悪意」の被害はもう止められないのか?

目次 : 第1章 対韓感情悪化の源流とそれをもたらした日本社会の構造的変化(深まるメディア不信/ 学術会議問題と天皇機関説事件 ほか)/ 第2章 友好から対立へ―日韓それぞれの事情(自民党が決定的に変質した光景/ 右翼にとって韓国は同志だった ほか)/ 第3章 恫喝と狡猾の政治が生む嫌な空気(「法治」ではなく「人治」/ 権力行使を快感と思う変態性 ほか)/ 第4章 社会を蝕む憎悪の病理―ヘイトクライムを生む確信犯的無責任と無知(剥き出しのレイシズム以上に恐いこと/ 当事者意識を放棄して突き放す ほか)

【著者紹介】
青木理 : ジャーナリスト、ノンフィクション作家。1966年、長野県生まれ。慶應義塾大学文学部卒業後の1990年、共同通信社入社。大阪社会部、成田支局などを経て東京社会部記者。警視庁の警備・公安担当などを務める。その後、韓国・延世大学校の韓国語学堂に留学し、外信部へ。2002年から2006年までソウル特派員。2006年、共同通信社を退社し、フリーランスに。テレビやラジオのコメンテーターなどとしても活動している

安田浩一 : ノンフィクションライター。1964年生まれ。静岡県出身。「週刊宝石」「サンデー毎日」記者を経て2001年よりフリーに。事件・社会問題を主なテーマに執筆活動を続ける。ヘイトスピーチの問題について警鐘を鳴らした『ネットと愛国』(講談社)で2012年、第34回講談社ノンフィクション賞を受賞。2015年、「ルポ外国人『隷属』労働者」(「G2」vol.17)で第46回大宅壮一ノンフィクション賞雑誌部門受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • Isamash さん

    2021年発行の青木理及び安田浩一(「ネットと愛国」等のライター)対談著作。自民党変容、在日コリアンへのヘイト、沖縄差別、日韓関係悪化、学術会議問題などが話題。戦争体験というが悲惨な地上戦経験は沖縄だけ。研究者の言論を力づくで統制したがる政権、沖縄戦のことも知らぬまま基地を押し付け米兵の違法行為も裁かない政治の現実には怒りを覚える。ただその要因の一つには記者クラブに乗っかる大新聞等マスコミの怠慢も有ると思う。そしてマスコミのレベルの低さは、自分を含む一般市民の無知や無思考の反映か。知恵を身につけなくては。

  • おおにし さん

    印象に残ったエピソード;「韓国の文句ばかり言っているけど、アメリカとはロシアとかに言ったらいいじゃん」とネトウヨに言ったら「あそこは外国だから」と答えた者がいたという。最近韓国文学や韓国音楽(昔の演歌風音楽)にはまった私は西洋文化に比べ韓国文化がとても身近なものに感じるようになった。日本人と韓国人には共通する価値観があるのではないか。だからこそ憎悪も強くなるのだと思う。日韓の分断を解消していく道こそ”政治的リアリズム”だと本書を読んで強く感じた。

  • 香菜子(かなこ・Kanako) さん

    この国を覆う憎悪と嘲笑の濁流の正体。青木 理先生と安田 浩一先生の著書。憎悪と嘲笑に溢れた日本社会。憎悪と嘲笑は何も生み出さない。憎悪と嘲笑はお互いの気持ちを逆撫でしてお互いの分断を煽るだけ。憎悪と嘲笑とは無縁の社会にすることが全ての人にとって良いこと。憎悪と嘲笑からの卒業。憎悪と嘲笑を前面に押し出してくる人に対して社会全体で憎悪と嘲笑を浴びせて冷たい視線を向けるくらいでちょうど良いのかもしれません。

  • 梅干を食べながら散歩をするのが好き「寝物語」 さん

    ▼良かった。二人のノンフィクション作家(ジャーナリスト)が日本の政治の傾向、弱い者が見捨てられる雰囲気が漂う、日本の現状を分析している。▼具体的な事例を挙げて、日本社会の歪みについて批判を述べていく内容だ。具体例は新聞で報じられないようなことも含まれているので、勉強になる。▼現代の日本の民度の低下、思考力の低下、他者への慈しみの心が失せて行っている実態がよく分かった。▼生き辛さを感じている人には、共感できる内容だ。この本を喜んで読めるか、腹立たしく感じるかで、読者の「ネトウヨ」度が測れるような気がする。

  • どら猫さとっち さん

    ふたりのノンフィクション作家による、現代社会の病巣に迫る対談集。ヘイトスピーチや安倍・管政権の暗部、SNSで跋扈する罵詈雑言…。これらすべて、排他主義や切り捨て国家が生み出したものである。憎悪と嘲笑、この渦のなかで生きている私たちは、今一度このふたりの話を聞くべきではないか。それは、息苦しさを抜け出す、または多様性を受け入れるための大切な要素になりうることでもあるからだ。

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青木理

1966年生まれ。共同通信記者を経て、フリーのジャーナリスト、ノンフィクション作家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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