ベートーヴェンの生涯 平凡社ライブラリー

青木やよひ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784582768671
ISBN 10 : 4582768679
フォーマット
出版社
発行年月
2018年05月
日本
追加情報
:
326p;17

内容詳細

自然と女性を愛し、ピアノを弾いて友を慰め、冗談を言って笑いあい、ときに恋で盲目になる。一方で、進行する難聴や体調不良、押し寄せる革命戦争、逮捕の危機―。“隣人ベートーヴェン”をいきいきと描き出した名著、待望の再刊。手紙、日記、会話帳、友人たちの証言など最新の資料を駆使し、バッハ、ヘンデル、モーツァルトの音楽とどのように出会い、カントの哲学やインド思想をいかに自らのものとしたのかを解明。従来の諸説を大幅に書き換え、まったく新しいベートーヴェン像を提示する。

目次 : 第1章 ボン時代のベートーヴェン(家系と生い立ち/ 作曲家への道 ほか)/ 第2章 ウィーン生活の光と影(幸運の星の下で/ 激動の時代の始まりと名声の確立 ほか)/ 第3章 豊かな創造の時期(絶望から「新しい道へ」/ 巨匠のプロフィール ほか)/ 第4章 栄光と絶望の『日記』(人生の星の時間/ 挫折と名声の下で ほか)/ 第5章 人類へのメッセージ(内と外との平和を求めて/ 『ミサ』から『第九』へ ほか)

【著者紹介】
青木やよひ : 評論家。1927年静岡県生まれ。20代よりベートーヴェン研究に取り組み、1959年に世界で初めてベートーヴェンの“不滅の恋人”をアントーニア・ブレンターノとするエッセイを発表。1980年代末より、ベートーヴェンの足跡を追ってドイツ、オーストリア、東欧諸国などをたびたび訪問。著書のドイツ語訳が出版されるなど、国際的な評価も高い。また、日本におけるエコロジカル・フェミニズムの主唱者としても知られている。2009年11月没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • Book & Travel さん

    今年はベートーヴェン生誕250年。記念コンサートに行く予定もあり手に取った(コンサートは中止となったが)。著者はベートーヴェン研究に尽力した人で、内容がとても濃い。登場人物が多いのが大変だが文章自体は読み易く、繊細で奔放な天才の姿が伝わってくる。難聴の苦難の中で生まれた革新的なピアノソナタ〈悲愴〉。絶望から立直り誕生した交響曲〈エロイカ〉。生涯の思想が結集された『第九』。名曲誕生の背景がやはり興味深い。フランス革命、ナポレオン侵攻、ウィーン体制という時代背景や、ゲーテや多くの女性達との交流歴も面白かった。

  • Totchang さん

    生誕250年の今年はベートーヴェンの作品をたくさん鑑賞しようと思っています。ロマン・ロランの「ベートーヴェンの生涯」はシントラーの捏造やマリアム・テンガーの偽書に基づいた誤ったベートーヴェン像を世界に流布してしまったので、本書では豊富な調査により人間的で徹底した自由人であったベートーヴェンを描き出そうとした。と作者はあとがきで記している。「不滅の恋人」を明らかにできたその調査・取材力には頭が下がる。晩年のベートーヴェンの宗教観、ひいては交響曲第9番の叫びに、とても共鳴しやすい私を発見しました。

  • 植岡藍 さん

    一次資料からの情報が多くてとてもありがたい本。読みやすいし歴史の側面とベートーヴェンの人生と作品がバランスよく語られていて読みやすい。交友関係なども日記や書簡から整理されていて面白かった。

  • Mayumi Nakano さん

    年末の第九合唱から、にわかに興味の対象となったベートーヴェン。作曲家であり指揮者でありながら、晩年耳が聞こえなくなった人、くらいの知識しかなかったが、この本を通して、彼が本物の天才として生まれ、様々な逆境と戦いながら使命を全うしようとあがいた生身の人間だったことを十分に感じられた。苦悩を経ての歓喜だからこそ、第九はあんなにも人の心を動かし、歌い継がれているのだと思う。天才って本当に大変だ。凡人は、妬んだりしないで、素直に拍手を送ろう。

  • Nao520 さん

    丹念に調べて書かれている。古いロマンローランのよりも新しい資料、解釈に基づいているこちらの方が全然いい。素晴らしい。

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青木やよひ

評論家。1927年静岡県生まれ。20代よりベートーヴェン研究に取り組み、1959年に世界で初めてベートーヴェンの“不滅の恋人”をアントーニア・ブレンターノとするエッセイを発表。1980年代末より、ベートーヴェンの足跡を追ってドイツ、オーストリア、東欧諸国などをたびたび訪問。著書のドイツ語訳が出版され

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