鮨 そのほか 新潮文庫

阿川弘之

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784101110196
ISBN 10 : 4101110190
フォーマット
出版社
発行年月
2015年08月
日本
追加情報
:
303p;16

内容詳細

見渡す限り桜満開の美しい情景が続く霊園―。志賀直哉の末娘の死を描いた「花がたみ」。旅の帰路に会った見知らぬ男性との、一瞬の邂逅を描く「鮨」。夏目漱石・内田百〓(けん)の衣鉢を継ぐ「贋々作『猫』」…。詩情と諧謔に満ちた短篇小説の名品や、馥郁たる日本語の粋を尽した随筆類と共に、吉行淳之介・遠藤周作を偲ぶ座談会などを収録。70年近い著者の文筆生活を締め括る、最後の一冊。

目次 : 花がたみ/ 鮨/ 贋々作『猫』/ 阿部昭の短かかりし日々/ 四十四年目のマンボウ航路/ 宮脇俊三さんを悼む/ 宮脇俊三『史記のつまみぐい』/ 半藤一利『それからの海舟』/ 世界最古の王室/ 妃殿下、ハワイの休日/ クックス博士の思ひ出/ 五里霧中の我が文学論/ 蘆花と軍歌/ 舷燈消して/ 『雪の進軍』/ 私の八月十五日/ 「新型爆弾」が焼いた蔵書/ 娘の顔/ 伝統の社風/ 駅前のルオー旧居/ 志賀直哉とルオー/ 志賀家の皿小鉢/ 「白樺」の前にあった「白樺」/ 志賀直哉の生活と芸術/ 「暗夜行路」解説/ 座談会 わが友吉行淳之介―阿川弘之 遠藤周作 小島信夫 庄野潤三 三浦朱門/ 対談 良友・悪友・狐狸庵先生―阿川弘之 北杜夫 阿川佐和子

【著者紹介】
阿川弘之 : 1920‐2015。広島市生れ。1942(昭和17)年、東大国文科を繰上げ卒業し、海軍予備学生として海軍に入る。戦後、志賀直哉の知遇を得て師事。’53年、学徒兵体験に基づく『春の城』で読売文学賞を受賞。同世代の戦死者に対する共感と鎮魂あふれる作品も多い。芸術院会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • nstnykk9814 さん

    今年8月に94歳で亡くなった作家で元海軍大尉、というより、阿川佐和子の父と言った方が通りがいい。自分もこの人の書いたものを読むのは初めてだった。「文筆生活を締め括る最後の一冊」の帯に引かれ、久しぶりに書店で買った新刊の文庫本。前半の随筆は読みにくかったが、最後の方の対談はそれなりに面白かった。

  • キーにゃん@絶対ガラケー主義宣言 さん

    遅れ馳せながらの追悼。私の海軍の知識はこの方の作品からだった。大事な人がまた去られた。お人柄がわかる一冊。もっと書店に阿川先生の作品置いてね。

  • hitsuji023 さん

    晩年にかかれた本で同年代の作家が自分より先に亡くなっていく心境が綴られている。坦々としていて、それでいて著者のこれまでの体験や心情が感じられた。

  • S‐tora さん

    ◎ 阿川佐和子のお父さんこと、阿川弘之の最後のエッセイ集。 同時代を生きた文豪や作家仲間との思い出話が面白い。 エッセイで紹介されている本を読んでみようと思った。

  • tom1969 さん

    「"日本だけよければよい"という思想が明治人が命をかけてつくった国家をたった20年でつぶした」(雪の進軍)。今思うのは現在の日本が進むべき道はどこなのか?流れに任せて良いのか考える。本書は全体的に回顧録が主より淡々と読ませて頂いた。(ちなみに、「鮨」は自身2回目の読みだった事に途中で気づく)

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阿川弘之

1920年(大正9)広島市に生まれる。42年(昭和17)9月、東京帝国大学文学部国文科を繰り上げ卒業。兵科予備学生として海軍に入隊し、海軍大尉として中国の漢口にて終戦を迎えた。46年復員。小説家、評論家。主な作品に『春の城』(読売文学賞)、『山本五十六』(新潮社文学賞)、『井上成美』(日本文学大賞)

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