墓石が語る江戸時代 大名・庶民の墓事情 歴史文化ライブラリー

関根達人

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784642058643
ISBN 10 : 4642058648
フォーマット
出版社
発行年月
2018年03月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
238p;19

内容詳細

自らの想いや願いを石に刻むことが流行した江戸時代。当時の墓石からは、いかなる社会が見えてくるのか。歴史災害、大名家の見栄と建前、海運によるヒト・モノ・情報の交流に迫り、墓石文化の重要性を改めて考える。

目次 : 「石に刻まれた歴史」を読み解く―プロローグ/ 墓=墓石ではない!/ 墓石から何が分かるか?/ 墓石から分かる歴史災害/ 墓石に見る社会構造/ 大名墓に込められた思い/ 墓石に現れたヒト・モノ・情報の交流/ 「墓石文化」を考える―エピローグ

【著者紹介】
関根達人 : 1965年、埼玉県に生まれる。1991年、東北大学大学院文学研究科博士前期課程修了。弘前大学人文社会科学部教授、博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • びっぐすとん さん

    図書館本。「石に刻まれた江戸時代」からの流れで。最近職場でも話題の「墓じまい」。実家の墓も弟の代までてその先は無縁墓だ。室町以前は墓は僅かだったが、現代の墓の起源は江戸時代になってから、庶民まで墓石を持つようになったのは中期以降。個人→夫婦→家族墓へと変遷していき、戒名が沢山刻める方形の墓が主流に。個性的な墓やペットと入る墓など墓スタイルが変わったのは家族の形態が変わったから。いずれにしても人口が減ってるから墓はこの先無くなっていく。生者は移動するが死者はずっと留まる。終焉の土地に眠る人を語るのは墓のみ。

  • 月をみるもの さん

    盆に帰省も墓参りもしない代わりに、、、、というわけではなく、純粋に読んでみたかった本。著者と学生たちが、弘前・江差・函館・敦賀・小浜などで調査した墓は4万基以上!そこから読み取られる「石に刻まれた歴史」は、古文書や浮世絵のような「紙に書かれた歴史」とも、遺跡や遺物といった「大地に埋もれた歴史」とも、歌舞伎や落語のような「人から人へと伝えられる歴史」とも違う。著者の「すこしでも多くの江戸時代の墓跡の調査を行い、かつてこの世に生を受けた人々の痕跡を記録保存したいという思い」の真摯さに心を打たれる。

  • 六点 さん

    考古学者による江戸時代の墓碑に見える、当時の社会の諸相を描いた本である。歴史学から見ればいまいち使いにくい墓碑であるが考古学者から見れば極めて豊富な文字情報が残された資料であると考えられていることに盲点を突かれた気がした。他の史料と突き合わせ見えてくる社会像のなんとビビッドなことであるか。また、墓制から見れば現代は「墓石時代晩期」と見る著者の視点に蒙を啓かれた。近世の家制度の崩壊後の墓制がどういう社会になるかという著者の問は実に重大な問であるとおもう。「捨て墓」に戻るんじゃねと無責任に思ったのだが。

  • アメヲトコ さん

    石つながりで墓石へ。江戸時代に急速に普及した墓石からどのような歴史が読み取れるのか。著者は考古学者で、全国各地を廻って3万基を超える墓石を丹念に調査したといいます。その膨大な成果からの歴史人口学的分析には説得力があり、その努力には頭が下がるばかりです。

  • もるーのれ さん

    江戸時代の墓石について、考古学の視点から丹念に研究した1冊。墓石に書かれた被葬者や年代などの文字情報は勿論のこと、墓石の石材や形態に関する考察も充実していて、墓石からこれほど様々なことが読み取れるのかと驚くばかり。研究材料としては実に面白い。また、北海道から北陸まで何万基にも亘る墓石の調査をしたというから頭が下がる。異なる地域ならまた違った様相が見えるのだろう。

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