人間晩年図巻1995‐99年

関川夏央

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784000611404
ISBN 10 : 4000611402
フォーマット
出版社
発行年月
2016年06月
日本
追加情報
:
302p;19

内容詳細

阪神淡路大震災、地下鉄サリン事件、少子高齢化、デフレ…。「戦後」が終焉し、日本社会が変質するなか、「晩年」を生き、世を去った者たち。

目次 : 一九九五年に死んだ人々(内村健一(腎不全・68歳)―「天下一家の会」という無限連鎖講を考案した男/ 金子信雄(細菌性敗血症・71歳)―「美少年」から「セコい親分」への道のり ほか)/ 一九九六年に死んだ人々(横山やすし(肝硬変・51歳)―好きでもない酒で命を縮めた漫才師/ 司馬遼太郎(腹部大動脈瘤破裂・72歳)―「歴史青春小説家」から「憂国」の人へ ほか)/ 一九九七年に死んだ人々(藤沢周平(肝不全・69歳)―「普通」であろうと努力した作家/ 〓(とう)小平(パーキンソン病と肺感染症の合併症・92歳)―不倒翁倒了 ほか)/ 一九九八年に死んだ人々(剣晃敏志(汎血球減少症・30歳)―「大食細胞」に敗れた力士/ 尾嶋彰(殺人被害・56歳)―パリの空の下、殺人者も闊歩する ほか)/ 一九九九年に死んだ人々(芦田伸介(肝臓がん・81歳)―退職後の『七人の刑事』/ スタンリー・キューブリック(心臓発作・70歳)―「才能あるイヤな野郎」 ほか)

【著者紹介】
関川夏央 : 作家。1949年、新潟県生まれ。上智大学外国語学部中退。『海峡を越えたホームラン』(双葉社、1984年)で第7回講談社ノンフィクション賞、『「坊っちゃん」の時代』(谷口ジローと共作、双葉社、1987‐97年)で第2回手塚治虫文化賞、2001年には、その「人間と時代を捉えた幅広い創作活動」により第4回司馬遼太郎賞、『昭和が明るかった頃』(文藝春秋、2002年)で第19回講談社エッセイ賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • まーくん さん

    前巻同様、気になった故人を順不同で読んだ。この年代で、その死を知り、一番ショックを受けたのはテレサ・テン42。80年代初中国で勤務してた時代、まさに中国人と一緒に「白天聴老ケ、晩上聴小ケ」してた。本書を読んで深く印象に残り感慨を覚えたのは自ら命を絶った伊丹十三64と江藤淳66の二人。伊丹十三の精神に深く刻印された”黒船ショック性障害”という見方。「反米的」「憂国的」であった点で三島由紀夫の姿が重なる。保守の論客としての江藤淳の考えには必ずしも同意できなかったが、「海は甦る」以来、氏の作品には魅せられた。⇒

  • ma-bo さん

    90年〜94年に続く第2弾。阪神大震災と地下鉄サリン事件のあった95年からの20世紀最後の5年間。今より少し平均寿命が短い時代とはいえ70代を越える方が少なかった印象。

  • こばまり さん

    1995年というと阪神淡路大震災と地下鉄サリン事件があった年だが、物故者の顔ぶれを見ると最近のことのように思える。続巻はないものかと思っていたら、なんと来月新刊が(2000〜2003年分)。紹介されるのは本書元祖の山田風太郎氏、ナンシー関氏ら。

  • 山田太郎 さん

    山田風太郎のあれからの影響というかそのまんまですが、こちらはひとつひとつが長め。だけど、さらっと読める分量だった。死に際は大事だなと思った。50近くなると考えることが多いなまったく。

  • kawa さん

    95年は阪神大震災と地下鉄サリン事件があった年。昨日のことのように思い出すが、25年以上前であることにショック。司馬遼太郎氏(96年)、藤沢周平氏(97年)、江藤淳氏(99年/夏目漱石論は機会があれば…)が文学界関係者、既知のこともあるが興味深い記述も多数。シベリア天皇と呼ばれた浅原正基氏(96年)や、北朝鮮への帰国運動を扇動した寺尾五郎氏(99年)、どちらの方も知らなかったが、その晩年は各々のことに口を閉ざしていた由。人間間違うことが普通なのだが、その心境はどうだったのだろうか。

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