新編近代美人伝 下

長谷川時雨

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784003110331
ISBN 10 : 4003110331
フォーマット
出版社
発行年月
1993年08月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
338p;15

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読書メーターレビュー

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  • ヨーイチ さん

    朱弦舎浜子編のみ記す。ウィキペディアでも探せない人、でも作者の親友にして音曲(箏曲)の天才。長谷川時雨女史の活動は文筆の他には大正期の演劇革新と女性の地位向上運動が大きな柱だったらしいが、演劇革新の重要なパートナーとして新しい舞踊劇作りに参加する件がゾクゾクする程面白かった。通常の演劇史では見落とされがちな歌舞伎の側からのムーブメントをプロデュースしたのが時雨女史だったのではないか、と思い始めている。昔猿之助の黒塚を見て、朧げに「古典ではない近代の混じった日本舞踊」を感得した記憶が蘇った。

  • ヨーイチ さん

    青空文庫中「市川久米八」のみ読了。明治を迎えてからの「女優」の嚆矢として貞奴とか須磨子とか伝説の女が登場するが、久米八も「女団州」と呼ばれた伝説の一人。九代目の持ち役を得意としていた。圧倒的な芸を持ち、女故に演劇史の表舞台には登場しないが、劇化、小説のでは何度も取り上げられている。短い日記風の叙述ながら大歌舞伎ではない破門、改名とかの劇界の事情が浮かび上がる。藤陰静枝が内弟子で仕えていた、ってのは初めて知った。

  • 壱萬弐仟縁 さん

    9人。柳原Y子(白蓮)。九条武子。 田沢稲舟。モルガンお雪。市川九女八。 遠藤(岩野)清子。江木欣々女史。 朱絃舎浜子。大塚楠緒子。 Y子は、面やせがして、一層美をそえた 大きい眼、すんなりとした鼻、小さい口、 鏝(こて)をあてた頭髪の毛が、 やや細ったのもいたいたしい(14頁)。 武子は、遺稿和歌集『白孔雀』で、 「ふるさとはうれし散りゆく一葉さへ わが思ふことを知るかのやうに  ふるさとはさびしきわれの心知れば 秋の一葉のわかれ告げゆく」(66頁)。  

  • めぐみこ さん

    編者の杉本いわく「精神の激動期を真率果敢に生き、あるいは栄光を手にしあるいは力尽きて殪れた女性たち」の、ありし日の姿たち。薄幸なイメージの柳原Y子や九条武子も、実物を知る著者の手にかかると、お姫様ではいられない強かさが浮かぶ。それでも気品はあるままなのが凄い。おそらく最もマイナーな朱絃舎浜子は、友人だけあり実に生き生きとした筆致。読んでいて一番楽しかった。著者が美人伝の類を数百も書いたと知り、驚くとともに収録に漏れた作品も読みたくてたまらない。誰がいるのか非常に気になる。

  • コノヒト さん

    上下巻を通じて私が抱いた感想は、九条武子の章に引かれた一首の歌に全て尽くされている。曰く、《をみなはもをみなのみ知る道をゆくそはをのこらの知らであること》

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人物・団体紹介

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長谷川時雨

1879年10月1日、東京日本橋生まれ。弁護士の家庭に育つ。小学校を経て、行儀見習いに出された。1897年に結婚し、その生活のなかで作家デビューしたが、後に離婚。さらに小説投稿を続けて、坪内逍遙に師事。やがて雑誌「女人芸術」を創刊、女性作家の発掘育成に活躍。また、年下の三上於莵吉を支えながら、作家活

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