パイルドライバー

長崎尚志

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784041046012
ISBN 10 : 4041046017
フォーマット
出版社
発行年月
2016年09月
日本
追加情報
:
320p;19

内容詳細

神奈川県の閑静な住宅街で起きた一家惨殺事件。奇しくも、15年前に同様の未解決事件があり、その時と同じく遺体にはピエロの化粧が施されていた。これは模倣犯によるものなのか?退職を考えている刑事・中戸川俊介が現場に向かうと、そこに長身痩躯の初老の男が現れた。彼―久井重吾は現役時代に“パイルドライバー”の異名をとった元刑事で、15年前の事件を捜査していた。アドバイザーとなった久井と共に俊介は捜査を開始。だが直後、犯人と名乗り出た男が殺害されてしまった…。次々と浮かび上がる謎また謎。予想を超えるラスト!

【著者紹介】
長崎尚志 : 元漫画週刊誌編集長。浦沢直樹と多くの作品を出し、その後フリーの原作者・編集者となる。2010年『アルタンタハー 東方見聞録奇譚』で小説家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • KAZOO さん

    長崎さんの作品は浦沢さん(二十世紀少年など)や別名(東洲斎雅楽)でコラボしている魚戸さんとの作品(イリヤッド)などのコミックが有名ですが、小説も結構書かれています。その中でもこの作品は非常に読み応えがある気がしました。主人公は警察を退職してまた嘱託として過去の事件との関連をつかもうとしている人物と、若い刑事で警察をやめようかもよっている人物がペアとなり若い方が成長していくという話がひとつの主題となっているようです。結構話が込み入りますが最後はどうにか、ということで決着を見ます。

  • ゆみねこ さん

    長崎尚志さん、初読み。神奈川県で起こった凄惨な一家三人惨殺事件は、15年前に起きた未解決事件に酷似していた。退職した元刑事久井と、今どきの若者刑事・中戸川俊介のコンビが事件の真相を追う。パイルドライバーの異名を持つ久井の活躍が際立つ。大がかりな謀略が絡んだり、内部の怪しい人物など、広げたお話がどう収束するかと思ったけれど、一気に読ませる面白さで私は好きです。久井さんが住んでいるアパートの意味が切なかった。

  • えりこんぐ さん

    横浜で一家3人惨殺事件が発生。手口が15年前の未解決事件に似ている事で、警察OBの九井が捜査に加わる。この『パイルドライバー』の異名を持つ62歳がでたらめで鋭くて本当に面白い(^o^) ジイさん感ゼロ。事件の方はひとつとんでもない真相が出て、謎が残るという読者を引っ張る展開。。潜んでいるものが大きすぎるとちょっと冷めるけど、15年前の真相の方が私は興味深かったです。どうでもいいが、巡査部長の事を部長って呼ぶんだ。→「中戸川部長!」ものすごく偉い人の様で違和感だけど、これは正解なのでしょうか?

  • R さん

    非常にオーソドックスな刑事モノ小説でした。警察やめようかなというハンパな刑事と、エースとして鳴らしたOB刑事の組み合わせで、世田谷一家殺人のような事件に挑むといった内容。話は進み、戻りと、平坦ではないけども常に変化して読んでいると、次々と進みたくなる魅力にあふれていて楽しかった。やがて大きな陰謀なんかも見えてくるようになりながら、犯人を捕まえる一点において真摯というか、間違いなく遂行していく様がかっこよくて面白い。関係が入り組みすぎている印象だけども、非常に楽しく読み終えました。

  • さっこ さん

    とても読み応えがありました。15年前の未解決の一家殺人事件と同じ手口の一家惨殺事件が起きた。15年前に捜査に携わっていた退職刑事と、警察を辞めたいと思っている青年刑事とのコンビもなかなか良い味を出していて楽しめました。次から次へと犯人と思わしき人物が現れ、裏に潜んでいる策略を読み真相へと辿り着いていきます。真相自体はずいぶんと大きな問題へ広げすぎたのでは、と思わないでもありませんでしたがそれでも骨太な作品で面白かったです。

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人物・団体紹介

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長崎尚志

小説家、漫画原作者、脚本家。出版社勤務後、独立。2010年、『アルタンタハー 東方見聞録奇譚』で小説家としてデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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