現代インドのカーストと不可触民 都市下層民のエスノグラフィー

鈴木真弥

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784766422825
ISBN 10 : 4766422821
フォーマット
発行年月
2015年11月
日本
追加情報
:
278p;22

内容詳細

「自由・平等・民主主義」が憲法上保障された独立後のインドにおいて、カーストや不可触民差別というインド社会を特徴づけてきた問題はどのように変容しているのか?不可触民とされてきた人びとをとりまく福祉政策の現状と課題、さらに、かれらにたいする減ることのない暴力・差別行為に抗する組織的活動や地位向上運動から、カーストの現代的特質を論じる。デリーの清掃カースト・コミュニティにておこなってきたフィールドワークをもとにした意欲作。

目次 : 第1章 カースト、不可触民差別は過去のものか?/ 第2章 デリーの横顔/ 第3章 清掃カーストとされる人びと/ 第4章 カースト制批判と不可触民解放をめぐる思想と政策―ガーンディー、ガーンディー主義者による清掃カースト問題の「解決」/ 第5章 バールミーキ住民の社会経済的状況/ 第6章 清掃カースト出身者の内なる葛藤と抵抗のかたち/ 第7章 清掃カーストの組織化と運動―清掃労働者組合から公益訴訟へ(一九六〇年代‐二〇一〇年代)/ 第8章 バールミーキの困難と挑戦のゆくえ

【著者紹介】
鈴木真弥 : 1976年神奈川県生まれ。東京外国語大学外国語学部南西アジア課程ヒンディー語専攻卒業、Jawaharlal Nehru University,School of Social Sciences,Centre for the Studies of Social Systems,M.A.(Sociology)修了、慶應義塾大学大学院社会学研究科後期博士課程単位取得退学。博士(社会学)。日本学術振興会特別研究員(PD)などを経て、現在、人間文化研究機構地域研究推進センター研究員(東京外国語大学特定研究員)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • BLACK無糖好き さん

    インドのヒンズー教的価値観によって上下に序列化されたカースト制度の中でも、最下層の不可触民に位置づけられる清掃カースト(バールミーキ)に焦点を当て、これまでの福祉支援政策の取り組みの変遷とその効果の検証、首都デリーでの世帯別訪問調査によるバールミーキの社会経済的状況の把握、バールミーキの人々がカーストによる格差や不可触民差別から脱するための運動や、集団的アイデンティティの顕在化なども検証している。◇貴重なフィールドワーク。差別は表面的には見えにくくなってはいるものの、内面的には根強いものが窺える。

  • mittsko さん

    デリーの被差別民、いわゆる「不可触民」のエスノグラフィー、社会人類学的モノグラフ。コンパクトかつ過不足ない構成、平明で要を得た文体、こりゃお手本級の一冊ですね! 最近、ヒンドゥー教ってなんだろうと考えて プロ的には一周回って結局「カースト」なんだよなぁ、という結論に至りつつある。カースト論の専門書はいくつかあるが、本書はそのなかでも入門書として使える初めての日本語単行本だ、とボクは思いましたね…(*´ω`*) もうちょっと正確に言うと、序論第1章が入門として、本論部が中級者向けとして。

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鈴木真弥

1976年神奈川県生まれ。東京外国語大学外国語学部南西アジア課程ヒンディー語専攻卒。インド・ネルー大学大学院社会科学研究科修士課程修了。慶應義塾大学大学院社会学研究科後期博士課程単位取得退学。博士(社会学)。日本学術振興会特別研究員(PD)、人間文化研究機構地域研究推進センター研究員(東京外国語大学

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