不思議な国のクラシック 日本人のためのクラシック音楽入門

鈴木淳史

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784787271624
ISBN 10 : 4787271628
フォーマット
出版社
発行年月
2002年12月
日本
追加情報
:
203p;19

商品説明

不思議な国のクラシック
鈴木淳史著

紹介クラシックという名の白ウサギを追いかけて穴に飛び込んで、さて、何をどう聴けばいいのか。──教養主義の仮面を剥がす傲慢にも痛快な「エロなオレ様」流聴き方を日本の精神風土から懇切に説き起こし、環境と必要度に応じた受容型を提示する異色の入門書。四六判 208ページ 並製

目次はじめに

第1章 クラシックってどんなもの?
 クラッシックというと……
 いかにもクラシックなクラシックを聴いてみる
 クラシックとポピュラーはどう違うの?
 クラシックはそこにありますか?

第2章 日本とはどんなものだったかしら?
 クラシック聴くなら、自分の耳について知れ
 日本は多民族国家
 麗しき平等意識
 遺伝子くん大活躍
 隠されたシステム
 日本人みな宗教野郎

第3章 ニッポン・クラシックとはいかなるものか?
 二〇〇二年、日本サッカーは山田美妙だった
 イキなズレ
 抑揚がなくコントラストが淡い
 右と左でどっちで聴く?
 構造およびハーモニーがセクシャルでエクスタシーな音楽を作る
 音楽業界、遺伝子くんを走らす
 邦楽オーケストラからグローバル・スタンダードへ?
 文脈としての音楽

第4章 クラシック音楽伝道者たちの饗宴!
 クラシック伝来
 クラシックとは「索漠たる人世の荒野に漂白する人類のために、天より下された甘露」である
 クラシックとは「人生のため、よりよく生きるためのもの」である
 クラシックとは「よい音楽」である
 クラシックとは「ちょっと付き合いにくいところがなくもない、それだけにともすると敬遠されがちな、しかしかぎりなくすばらしいもの」である
 クラシックとは「好きになった者にとって一生付き合える親友、あるいは変心することのない永遠の恋人のようなもの」である
 クラシックとは「1/fゆらぎ」である 
 クラシックは「全体があっての部分であり部分があっての全体」および「個性的な要素が組み合わさって生まれる調和」である

第5章 日本人はどう聴けばよいのだろうか?
 第四楽章は要らないか?
 涼しげなクラシックを求めて
 あなたはどんなクラシック人間をめざすのか
 全身クラシック人間になる
 全身クラシック中毒になる
 上半身クラシック人間になる
 下半身クラシック人間になる
 左脳クラシック人間になる
 右脳クラシック人間になる
 分裂クラシック人間になる
 不思議な国のクラシック

第6章 わたしはどう聴いてきたんだっけ?

おわりに

著者プロフィール
鈴木 淳史(スズキ アツフミ)著…1970年、山形県生まれ。法政大学文学部卒業。著書に『クラシック名盤ほめ殺し』『クラシック批評こてんぱん』『クラシック悪魔の辞典[完全版]』(いずれも洋泉社)、『こんな「名盤」はいらない!』『オペラ大爆発!』『クラシック、マジでやばい話』『究極!クラシックのツボ』(いずれも青弓社)ほか。

内容詳細

目次 : 第1章 クラシックってどんなもの? / 第2章 日本とはどんなものだったかしら? / 第3章 ニッポン・クラシックとはいかなるものか? / 第4章 クラシック音楽伝道者たちの饗宴! / 第5章 日本人はどう聴けばよいのだろうか? / 第6章 わたしはどう聴いてきたんだっけ?

【著者紹介】
鈴木淳史 : 1970年、山形県生まれ。法政大学文学部卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • zirou1984 さん

    予想外な面白さ。本書はクラシックの入門書というより、日本人がクラシックを聴くことついて問い直した文化論。近代ヨーロッパの精神を体現した音楽であると同時に、著者の言葉を借りれば「エロな俺様」でもあるクラシックに対し、寄り合い横並びな村所帯である日本文化はどのように向き合えばよいかを著者の性格そのままなくにゅくにゅの文体で掘り下げる。結論においては真摯な音楽愛、文化に対するの見える誠実さがきちんと込められているのに途中の妙なくにゅり具合は照れ隠しなんでしょうか。「ボクらみんな日本人じゃーん、仲良しあるね」

  • もよ さん

    「クラシック音楽入門」というタイトル、嘘ではないが、一般的に期待されるような内容(お勧めの曲は!とか、こうやって聴くべし!)はほとんどなく、文化論みたいなものが延々と語られたり、小ネタ満載だったりします。でも、そういうので笑いを取りつつ、ちゃんとクラシック音楽の話に戻ってくるし書かれていることには実は共感できたので、「エロなオレ様」とか仏教にこじつける文章に辟易しなければ入門に最適かもしれません。

  • cozy さん

    最初はクラシックをユーモラスに解説しているなーと思っていたけれど、個性的な文があまりにも強くて中身が入ってこなかった。残ったもの「仲良しあるね」「エロ」かな。何を読んだんだろ、わたし、といった感じです(苦笑)

  • 烏山千鳥 さん

    入門書のタイトルの割にはちょっと支離滅裂?だけどなかなか楽しく読めました。

  • さん

    「日本人がクラシック音楽を聴くということはどういうことなのか?」というテーマについて書かれた本。キーワードは「エロな俺様」。「エロ」とは、社会契約つまり個人と社会の結合および、ギリシア的な調和の思想のことを指す。「俺様」とはデカルトやカントに代表される「近代的自我」あるいは自立して主張する個人のことを指す。この二つが近代ヨーロッパ精神の真髄であり、クラシック音楽の本質なのだと著者は言う。そのような「異物」を日本人はどのように受け止めたら良いか?その受容のプロセスを、仏教受容の歴史をなぞりながら解説する。

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鈴木淳史

1970年、山形県生まれ。音楽評論家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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