アジアの聖と賎 被差別民の歴史と文化 河出文庫

野間宏

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309414157
ISBN 10 : 430941415X
フォーマット
出版社
発行年月
2015年11月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
326p;15

内容詳細

差別・被差別問題を生涯のテーマとしてきた両先達が、アジアの調査を共にしながら、カースト制の外のインド、中国、朝鮮にまで差別の根源を遡り、さらに日本の被差別部落問題まで考察する。貴/賎、浄/穢、尊/卑の交錯から、差別の本質と歴史的変遷、被差別民の文化に及ぶ、画期的基本文献の初文庫。

目次 : インド(古代から超近代までが併存しているインド/ 中世日本人のインド幻想 ほか)/ 中国(良賎制を生みだした中国の律令制社会/ アジア史上の大法典である『律令』 ほか)/ 朝鮮(東アジアの諸国と律令制/ 朝鮮の歴史における賎民制の問題 ほか)/ 日本(日本律令における“八虐”/ 古代日本における“浄・穢”観念 ほか)

【著者紹介】
野間宏 : 1915年、神戸市生まれ。作家。大阪市役所で被差別部落の融和事業を担当。戦後、「暗い絵」を発表、第一次戦後派の旗手となる。著書に、『真空地帯』(毎日出版文化賞)、『青年の環』(谷崎潤一郎賞)など。1991年没

沖浦和光 : 1927年、大阪生まれ。民俗学者・歴史学者。桃山学院大学で比較文化論・アジア思想史を講義しつつ、各地の被差別部落の伝承と生活を聞き書きし、日本民衆文化論を構築した。2015年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • fseigojp さん

    日本の聖と賤 と正続をなす インド、草原遊牧民、チャイナ のトリプル・コンプレックスが、どう日本に影響していったのか インドへ侵入したアーリア人は肉食だったのだが菜食になっていった過程は謎のようだ

  • tsubomi さん

    2017.02.09-02.28:インド、中国、朝鮮、日本の身分社会と賤民について比較検討した対談集。特にインドは<浄・穢>、中国は<貴・賤>で分けるというのが興味深かったです。インドのカースト制度では身分を超越することができなくて最終的にヒンズー教を捨てて仏教に改宗する人がいたり、最下層のカーストは“害虫・ばい菌”扱いだということがよくわかる内容。逆に中国では努力と運次第で上の身分にのし上がることもでき、古代日本も中国的身分制を選択していたのが途中からインド的になったというのがちょっと悲しいです。

  • ダージリン さん

    「日本の聖と賤」が面白かったので、こちらも読んでみた。特にインドの差別構造は想像を超える強烈なものがあった。現代は状況がかなり変わっているのだろうが、浄穢を基軸とする在り方は、中国などとも大きく異なる。この点は考えさせられるものがあった。アンベートガルという人物にも関心が向いた。インドは知るべきことが多いと今更ながら思う。日本についても語られており、網野善彦氏のアジールには批判的な論調。実際はどうなのだろう。この本は殊更差別を強く誇張しているようにも思えるのだが。

  • itosan04 さん

    インドや中国や朝鮮や(日本の)、いわゆる被差別部落だけ旅行して分析した奇書ともいえる本。野間宏という昔の文学者だから出版が許されたのだろうけど、現代作家がこれをやるのは無理なのではないだろうか。インドのアウトカースト研究なら読んだことあるが、中国朝鮮の研究は見たことないし、反日で面倒な今になっては更に貴重な記録だと思う。

  • 芋煮うどん さん

    人と違う、ことは憧れでありさげすみの対象でもあるのは、人間のもっとも根源的な感情なのではないか。

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