星戀 中公文庫

野尻抱影

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784122064348
ISBN 10 : 4122064341
フォーマット
出版社
発行年月
2017年07月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
224p;16

内容詳細

星の和名収集研究で知られる天文民俗学者・野尻抱影、戦後の俳句界を牽引した俳人・山口誓子。星を愛し、星座の動きに子どものように心躍らせる二人が、天空を眺めながら交わしあった随想と俳句を収める。ページを繰るごとに星々がこぼれ落ちるような珠玉の随想句集。

目次 : 俳句(一月/ 二月/ 三月/ 四月/ 五月 ほか)/ 随筆(一月 鯨船吉旦/ 一月 雪催い/ 一月 星戀/ 二月 早春/ 三月 春星三五 ほか)

【著者紹介】
野尻抱影 : 1885(明治18)年、横浜生まれ。神奈川一中時代、獅子座流星群の接近以来、星の虜となる。早稲田大学英文科卒業後、教職、雑誌編集に携わる一方、天文書多数を著述。生涯を通して星空のロマンと魅力を語り続けた。わが国における天文ファンの裾野を広げだ功績は大きく、「星の抱影」と称される。冥王星の命名者としても知られ、小説家、大佛次郎の実兄でもある。1977年10月没

山口誓子 : 1901(明治34)年、京都府生まれ。京大三高俳句会で句作を始め、東京帝国大学在学中に高浜虚子に指導を受ける。卒業後、大阪住友合資会社に入社するが、胸部疾患のため退職。「ホトトギス」雑詠欄の新鋭として活躍し、阿波野青畝、水原秋桜子、高野素十とともに「四S」の一人に数えられた。35年「馬酔木」に同人として参加。48年主宰誌「天狼」を創刊、87年芸術院賞受賞、92年文化功労者。94年3月没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • やすらぎ🍀 さん

    シリウスとオリオンが絶望を励ましてくれた。星に戀をした。何処へ行き何があっても、仰ぎ見れば煌めいている星屑。暫く月なければ美しい星月夜。永久に見つめれば蛍光。野尻氏、山口氏の世界観をどこまで感じ取ることができたのだろうか。✨冬の川 金星うつす やさしさよ✨私も夜空を恋ふことができたのだろうか。✨螢火と 天なる星と 掌をこぼれ✨星の光に言葉を乗せると、こんなにも輝くのだろうか。瞬きさえも届かないほどの遠い星を想う人間もまた果てしない。夜明けの風が吹く頃、本書を閉じてまた仰ぎ見る。微光から一つずつ消えてゆく。

  • 六点 さん

    星の民俗学者と呼ばれた野尻抱影と、昭和を代表する俳人、山口誓子の俳句のコラボレーションによる随筆集です。兎に角、両者の日本語の美しいこと。六点は山口誓子の「自己が自然に対して屹立する」俳風がとても、好きになった。後鳥羽帝や源実朝の和歌と通底するものがあると思った。そんな小理屈は置いておき、この書が昭和20年代に著され、中公新書の初期刊行物だったということにも、驚かされた。名紀行作家、編集者であった宮脇俊三のセンスに怖さを感じる。畏愛する読み友EMI様ご紹介の一書。あの方の選書眼はどうなっているのか!

  • ふう さん

    すてきなタイトルでしょう。この本は2017初版となっていますが、底本は1954年発行。星を愛する二人の随筆と俳句の作品集で、描かれている星空や風景、季節は昭和20年代のものです。わたしが子どもの頃でさえ、鹿児島で見ていた星空は、それこそ宝石箱をいくつもひっくり返したように美しいものでしたが、戦中戦後はなおさらの美しさだったことと思います。独特の言い回しも味わい深くきれいです。「銀漢」は天の川。『銀漢や水の近江はしかと秋』北斗七星は知っていましたが、南斗六星もあることを初めて知りました。

  • ベル@bell-zou さん

    忘れられないのは、10年前の3.11。地上の光が失われた夜。ふと見上げた星空の美しさに見惚れ、畏れた。山口誓子の序文と最後の随筆。台風で避難した先からの帰路、月夜の星空の美しさが語られている。人の営みは儚く、自然の力には抗えない。同時に、自然の美しさに一瞬何もかもを忘れ”しずかに強く”励まされるのだ。星の巡りに合わせて誓子の句を引く野尻抱影の随筆。そうか、星を眺める人には太陽や月と同じように星も上るし沈むんだなぁ。まだまだ自然が生活の間近にあった時代。イメージするには遠すぎて別世界のようなのに ↓

  • 情報の削除希望 さん

    夜空の星が目に写ると心にざわざわとしてきました。正直、俳句の素養のない私には手にあまる書籍です。でもゆっくりと味わいたいと愛着が沸きました。おそらく山口誓子さんが好きになったようです。過去現在未来に渡って変わることない星々の夜空があの日あの時の記憶を呼び起こす。私も子どもの時の夜空に引き戻されました。夏の夜空の思い出は多い。夢中になって懐中電灯で夜空の星を照らした私の隣いた人。団扇で扇ぐ風。優しく頭を撫でてくれた人はもういない。しみじみと…不思議な夜空の魅力に取り憑かれる人は多いようです。→

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