「超」集中法 成功するのは2割を制する人 講談社現代新書

野口悠紀雄

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784062883320
ISBN 10 : 4062883325
フォーマット
出版社
発行年月
2015年09月
日本
追加情報
:
202p;18

内容詳細

本書で述べるのは、「さまざまなことに『コア』と呼びうるものがあるので、努力をそこに集中すべきだ」ということです。「コア」とは、「核」という意味です。コア機能、コア商品、コアメンバーなどというように使われます。

全体の中でコアが占める比率は量的には2割程度であることが多く、他方で、「コア」によって全体の成果や価値の8割程度が生み出される場合が多いのです。このことは、「2:8法則」とか「パレートの法則」と呼ばれます。
したがって、努力をコアに集中させれば、仕事の効率は飛躍的に高まります。これを意識するかどうかで、結果に大きな違いが生じるのです。

ところで、以上のことは、昔から知られていました。実際、「2:8の法則」という言葉を知らなくとも、多くの商店は、店舗に売れ筋の商品を置こうとします。また、ダイレクトメールを出すなら、コアの顧客を中心に出します。「重要なものを重点的に扱う」というのは、いわば当然のことなのです。
では、なぜいま2:8法則についての本が必要なのでしょうか? それは、これまで2:8法則について述べた本は、つぎの2つの問題に対して答えを提供していないからです。

(1)コアは、どうすれば見出すことができるのか?
(2)コアが変化したとき、どのように対応したらよいのか?

「コアに集中せよ」というアドバイスを実行するために、これらの問題に対する答えが必要なことは明らかです。したがって、これらに対して意味のある答えを提示しなければ、有効なノウハウにはなりません。世の中には、ノウハウになっていない「疑似ノウハウ」が多いのですが、右の問いに答えを与えずに「2:8法則に従え」というのも、その例です。 ノウハウとなるための最も重要な部分が欠落しているため、品質管理などの分野を除くと、2:8法則が実際に活用される例はそれほど多くありませんでした。 この問題に対して解を与えようというのが、本書の目的です。

著者について
一九四〇年東京生まれ。六三年東京大学工学部卒業、六四年大蔵省入省、七二年エール大学Ph.D.(経済学博士号)を取得。一橋大学教授、東京大学教授、スタンフォード大学客員教授、早稲田大学大学院ファイナンス研究科教授などを経て、二〇一一年年四月より早稲田大学ファイナンス総合研究所顧問、一橋大学名誉教授。専攻はファイナンス理論、日本経済論。著書に『情報の経済理論』(東洋経済新報社、日経経済図書文化賞)、『財政危機の構造』(東洋経済新報社、サントリー学芸賞政治・経済部門)、『バブルの経済学』(日本経済新聞社、吉野作造賞)、『「超」整理法』(中公新書)、近著に『変わった世界 変わらない日本』(講談社)、『戦後経済史』(東洋経済新報社)など

【著者紹介】
野口悠紀雄 : 1940年東京生まれ。63年東京大学工学部卒業、64年大蔵省(現財務省)入省、72年エール大学Ph.D.(経済学博士号)を取得。一橋大学教授、東京大学教授、スタンフォード大学客員教授、早稲田大学大学院ファイナンス研究科教授などを経て、2011年4月より早稲田大学ファイナンス総合研究所顧問、一橋大学名誉教授。専攻はファイナンス理論、日本経済論。著書に『情報の経済理論』(東洋経済新報社、日経・経済図書文化賞)、『財政危機の構造』(東洋経済新報社、サントリー学芸賞政治・経済部門)、『バブルの経済学』(日本経済新聞社、吉野作造賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • KAZOO さん

    経営学の本の「コア・コンピタンス経営」という本がありますがそのエッセンスのような感じです。若干手抜きかなというところ(ほかの「超」整理法などとかぶるところがあったり)が感じられます。まあ初めての方などにはいいのだと思いますが、昔から野口先生の本を読んでいるものにとっては肩透かしのような感じでした。

  • あちゃくん さん

    資格の勉強法など、大変参考になった。

  • 壱萬弐仟縁 さん

    成果は努力に比例せず、重要なのは2割程度。それで全体の8割程度の効果が得られる(24頁)。2割の本で8割(33頁):蔵書のコアで、再三再四読のヒントとしたい。本の2割に8割の内容:10冊中2冊優れた本を読めばいい(35頁)。言い訳こそ重要(60頁〜)。官庁文書に等が多いのは、些細なことは無視していないという言い訳。減点主義が蔓延していることが没落日本の実情だと思う。本当に重要なのは、分類しない勇気(77頁)。

  • 犬こ さん

    主に8:2のパレートの法則を主として書かれています。アマゾン例は、もはや多くの書籍で紹介され、飽和状態かと思われました。全体的な情報としてわくわくしなかったのが正直なところ。不用資料の整理方法は役立ちました。野口さんは、情報整理について書く本の方がわかりやすい。

  • 京和みかん さん

    「超」整理法や「超」勉強法で有名な野口悠紀雄さんの新書。野口さんの著作は今回、初めて読みました。内容は物事の2割のコアを見つける(2:8の法則)重要性と方法について書かれています。特に「超」整理法でも挙げられているらしい押し出し式ファイリングの方法は様々なもの(それこそ、本の整理など)に応用が利きそうで、大変役に立ちました。しかし、それ以外の部分はロングテールやブラックスワンなど、専門性の高い話も多いので、少し物足りないといった印象。押し出し式はぜひ試してみたいと思います。

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野口悠紀雄

1940年、東京生まれ。63年東京大学工学部卒。64年大蔵省入省。72年エール大学Ph.D.(経済学博士号)。一橋大学教授、東京大学教授(先端経済工学研究センター長)、スタンフォード大学客員教授、早稲田大学教授などを経て、一橋大学名誉教授。専攻は日本経済論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載さ

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