かあちゃん 講談社文庫

重松清

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784062772303
ISBN 10 : 4062772302
フォーマット
出版社
発行年月
2012年04月
日本
追加情報
:
544p;15

内容詳細

同僚を巻き添えに、自らも交通事故で死んだ父の罪を背負い、生涯自分に、笑うことも、幸せになることも禁じたおふくろ。いじめの傍観者だった日々の焦りと苦しみを、うまく伝えられない僕。精いっぱい「母ちゃん」を生きる女性と、言葉にできない母への思いを抱える子どもたち。著者が初めて描く「母と子」の物語。

【著者紹介】
重松清 : 1963年岡山県生まれ。早稲田大学教育学部卒業。出版社勤務を経て、執筆活動に入る。’91年『ビフォア・ラン』でデビュー。’99年『ナイフ』で坪田譲治文学賞、『エイジ』で山本周五郎賞を受賞。2001年『ビタミンF』で直木賞を受賞。’10年『十字架』で吉川英治文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ミカママ さん

    第1章はオトナの男性に対して「かあちゃん」だったので、好きなほうの重松さんかと読み始めたら、途中どんどん苦手なほう(子ども目線)へと傾いてしまった。テーマは「ゆるし」。にしても、償いのために笑いすら忘れてしまった「かあちゃん」の心情がわからなさすぎる。人それぞれとはいえ、あまりにも極端で。テーマが壮大なせいか、世情をいろいろ詰め込みすぎたのがつくづく残念。第1章の目線のまま、突っ走って欲しかった。

  • 新地学@児童書病発動中 さん

    本当に本当に素晴らしい物語で、絶対のお勧め。夫の罪を背負い、懸命に生きぬいた一人の母親の生き方が、いじめで苦しむ中学生の人生を変えていく。母、贖罪、いじめがこの物語の三本の柱で、簡単には答えを出せない問題に正面からぶつかっていく作者の姿勢に感動を覚えた。いじめで苦しんでいる中学生を母親が救えるのは、母が命を産み、育んでいく存在だからだろう。もう一つ大切なことは、人は絆の中で生きていると言うこと。その絆は人を苦しめることもあるが、人を癒す力を持っている。この物語は、人間同士の絆を讃える物語でもある。

  • 風眠 さん

    すべての人は「かあちゃん」から生まれてくる。良い人も悪い人も、偉い人も偉くない人も、嘘つきの人も正直な人も、疲れた人もパワー全開の人も、おじいちゃんもおばあちゃんも、子どもたちも大人たちも、男の人も女の人も、みんなみんな、「かあちゃん」から生まれてくる。そしてどんなことになったって、そばにいようがいまいが、「かあちゃん」の懐にいる。重松さんの本を読むと、いろんなこと考えさせられて、心がぐしゃぐしゃになってしまうから、本当に嫌だ・・・いい意味で、だけど。

  • じいじ さん

     やってくれますねぇ、好いですねぇ、重松さん。何度も泣かされ、笑い、憤り、そして感動しました。たくさんの「母ちゃん」とその子供たちを中心に家族愛の物語です。登場するお母さんは、気丈で、頑固で、やさしくて、一本芯が通っていて頼もしいです。それに反して、男たちが概してひ弱で意気地なしなのが残念です。物語のテーマは、今もある「いじめ」です。「どうして、ひとはいじめるんだろう。どうして、いじめはなくならないんだろう」この命題に著者は、真正面から取り組んでいるので読み応えがあります。とても素晴らしいお薦めの本です。

  • のんき さん

    イジメた中学生のお母さんも、イジメられて、自殺未遂までした中学生のお母さんも、子どものために一生懸命だということがわかりました。イジメられた久志のお母さん。久志の生まれるときの話しが心に響きます、「へその緒が体にからみついちゃって、院長先生も来てくれて、もっと大きな病院に移るかもしれないって言われた‥あの時は、五体満足であればとか、そんなの考えなかった。生きてほしかった。パパやママより長く生きてくださいっていう、それだけだった。だから、久志の自殺が失敗したことが凄く嬉しい 」

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重松清

1963年岡山県生まれ。早稲田大学教育学部卒業。91年『ビフォア・ラン』でデビュー。99年『ナイフ』で坪田譲治文学賞、『エイジ』で山本周五郎賞、2001年『ビタミンF』で直木賞、10年『十字架』で吉川英治文学賞、14年『ゼツメツ少年』で毎日出版文化賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載さ

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