紫式部の欲望 集英社文庫

酒井順子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784087451788
ISBN 10 : 408745178X
フォーマット
出版社
発行年月
2014年04月
日本
追加情報
:
237p;16

内容詳細

日本で最も古く、最も有名な恋愛長編小説、『源氏物語』。30歳を過ぎて原文で読み始めた著者は、ある時、思う。「これは、作者である紫式部が、秘めた『欲望』を吐き出すために書いた物語なのでは」と。「秘密をばらしたい」「ブスを笑いたい」「専業主婦になりたい」などなど、20の「欲望」から読み解く、まったく新しい『源氏物語』解説書。古典がぐっと身近になる、笑いとうなずきに満ちたエッセイ集。

目次 : 連れ去られたい/ ブスを笑いたい/ 嫉妬したい/ プロデュースされたい/ 頭がいいと思われたい/ 見られたい/ 娘に幸せになってほしい/ モテ男を不幸にしたい/ 専業主婦になりたい/ 都会に住みたい/ 待っていてほしい/ 乱暴に迫られたい/ 秘密をばらしたい/ 選択したい/ 笑われたくない/ けじめをつけたい/ いじめたい/ 正妻に復讐したい/ 失脚させたい/ 出家したい

【著者紹介】
酒井順子 : 1966年、東京都生まれ。高校在学中に雑誌にコラムを発表しデビュー。立教大学社会学部卒業後、広告会社での勤務を経て、エッセイ執筆に専念。2004年『負け犬の遠吠え』で、第20回講談社エッセイ賞、第4回婦人公論文芸賞をダブル受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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美しい表紙と、斬新なタイトルに惹かれて手...

投稿日:2021/04/25 (日)

美しい表紙と、斬新なタイトルに惹かれて手に取った一冊。紫式部についてわかりやすく描かれているので、受験勉強などをされている方にもオススメです。平安時代の人々も、案外現代の人たちと変わらないのかしら…なんて思える一冊。

luna さん | 不明 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ヴェネツィア さん

    幾分エキセントリックなタイトルだが、内容的には『源氏物語』に込められた紫式部の願望といった観点からアプローチした酒井順子さんの源氏論であり、源氏をめぐるエッセイである。ここで語られている個々の解釈は、ご本人が知っているものも、あるいはご存じないものも含めて、既に源氏研究者の誰かが指摘しているだろう。したがって、本書の値打ちは、そうした解釈や紫式部の物語化への情動を感性的に受け止めて語ったことにあるだろう。『源氏物語』への寄り添い方はなかなかのもの。『源氏物語』を「桐壺」から再読したくなること必至だ。

  • masa@レビューお休み中 さん

    『紫式部の欲望』…題名からして興味をそそられてしまいます。さらに本を開くと、目次に並ぶ項目も強烈なのです。「連れ去られたい」「ブスを笑いたい」「嫉妬したい」などなど、次のお話が気になって本を閉じることができなくなってしまうのです。ここでは、酒井順子さんが紫式部とはどんな女性であったかを分析しています。その分析方法というのが紫式部の代表作である『源氏物語』を紐解くという方法。実は彼女の秘めた想いが、この物語の登場人物や物語に反映されているというのです。物語とは、ある意味作者の分身なのかもしれませんね。

  • あん さん

    私は源氏物語が大好きで、瀬戸内寂聴さんと田辺聖子さんバージョンを読破しています。この本は読友さんのレビューを見で興味をそそられ即買いしました。本の題名からは『なんだかエロい本なの?』と感じますが、中身は、源氏物語と紫式部の考察です。源氏物語の中に隠れた紫式部の業や欲望についての著者なりの解釈には、頷ける箇所が多々あり、とても面白く読めました。きっと源氏物語には、紫式部の、『こうされたい、こうありたい』という意識が投影されているんだなと思います。これを機にまた再読しようと思いました。

  • 優希 さん

    面白いじゃないですか。源氏物語は欲望から生まれたという視点は世の中の女性の代弁でもあるのかもしれません。紫式部の内面に焦点を当てたエッセイで、黒い部分が多いのでかなり笑えます。今時の女子にも当てはまる部分がありそうなのでかなり共感。源氏物語は光源氏の恋愛や罪と罰を描いた世界最古の長編小説という高貴な印象がありましたが、これは全く新しい見方です。妄想に満ちた面白さがあることを気づかされました。

  • 団塊シニア さん

    湿り気味の紫式部が清少納言を部分的に攻撃、というより嫌ってるのがわかりやすく解説してて面白い、

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酒井順子

1966年東京都生まれ。『負け犬の遠吠え』で婦人公論文芸賞と講談社エッセイ賞をダブル受賞

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