フランス革命 歴史における劇薬 岩波ジュニア新書

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784005002955
ISBN 10 : 4005002951
フォーマット
出版社
発行年月
1997年12月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
18cm,204p

内容詳細

「自由・平等・友愛」を合言葉に,近代の世界史上に最大の劇的転換をもたらしたフランス革命−.この事件は,人間精神の偉大な達成である一方で,数知れぬ尊い命を断頭台へと葬った暗い影をもつ.なぜ革命はかくも多大な犠牲を必要としたのか.時代を生きた人びとの苦悩と悲惨な歩みをたどりつつ,その歴史的な意味を考える.

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読書メーターレビュー

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  • アキ さん

    フランス革命による影響が、日本国憲法「すべて国民は、健康で文化的な最低限の生活を営む権利を有する」という第二五条に結実している。数多くの血を流して、百年かけて民主的な共和政を定着させた。劇薬として作用したこの革命を、17世紀のイギリス革命(ピューリタン革命と名誉革命)、19世紀の明治維新との比較が興味深い。イギリス革命が主に自由を目指し、フランス革命は主に平等を目指したこと、イギリスやフランスの革命は、人民が民権を回復することであり明治維新は武士を主体とした上からの恩賜の民権から近代化が始まったと論ずる。

  • harass さん

    再読。呉智英の本で知る。ジュニア向けにフランス革命を分析し背景と経緯を描く。負の部分である後半の恐怖政治や虐殺に至る要因など実に明快。仏革命と英の革命や日本明治維新との明快な比較がある。当時の証言や文献を交えて当時の社会の状況の解説など、社会学歴史学に読み慣れてないものにも分かりやすく書かれている。なによりも、ありがちな一方的にワルモノを想定して論じていくことをしないで中立な記述がされている。少し語りかける口調が気になってしまったが、著者の人間への情熱と知性に感心する。名著。

  • Aster さん

    読んでおいてよかった。ラディカルな主義主張哲学を駆使して現代社会にメスを入れる前に、まず事実として起こったフランス革命について知らなくてはならないと思った。革命は理論においてではなく絶対的に人間によって行われる。でも…少し希望は見えた…革命をするしないではなく、人間の強さというものがしっかり分かったので…

  • skunk_c さん

    副題にあるように、フランス革命の、特に民衆の激しい行動を劇薬と捉え、その作用と副作用を、革命の成果と犠牲になぞらえて語る。また、貴族、ブルジョア、大衆(都市貧民・農民)の3勢力の求めるものをベクトル化し、革命の左右の揺らぎを説明するという理系的手法は斬新だった。確かに分かりやすい。革命前の租税の状況なども詳しく、民衆の生活のイメージが湧いた。ただ、大衆の動きをもう少しポピュリズムと関連付けて欲しい気もする。また、わかりやすさを追求した故か、農民の保守化など革命の多様性がそぎ落とされすぎている印象。

  • Y さん

    教科書だけでは見えてこないフランス革命の姿を立体的に理解することができた。フランス革命がこんなにも多くの血の流れた事件だとは全く知らなくて、偉大なる功績の背景に痛ましい死と暴力の影があったことを知って、人間の一筋縄ではいかない深淵にふれたような気がする。そして今当たり前のように享受している生存権はフランス革命を死に物狂いで駆け抜けた人たちの手から渡されてるものだとは思わなかった。著者からの若者に向けたメッセージに何度も胸が熱くなって涙した。歴史って断片的なものではなくてつながってるんだなと実感した。

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