虹を待つ彼女

逸木裕

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784041047521
ISBN 10 : 4041047528
フォーマット
出版社
発行年月
2016年09月
日本
追加情報
:
382p;20

内容詳細

二〇二〇年、人工知能と恋愛ができる人気アプリに携わる有能な研究者の工藤は、優秀さゆえに予想できてしまう自らの限界に虚しさを覚えていた。そんな折、死者を人工知能化するプロジェクトに参加する。試作品のモデルに選ばれたのは、カルト的な人気を持つ美貌のゲームクリエイター、水科晴。彼女は六年前、自作した“ゾンビを撃ち殺す”オンラインゲームとドローンを連携させて渋谷を混乱に陥れ、最後には自らを標的にして自殺を遂げていた。晴について調べるうち、彼女の人格に共鳴し、次第に惹かれていく工藤。やがて彼女に“雨”と呼ばれる恋人がいたことを突き止めるが、何者からか「調査を止めなければ殺す」という脅迫を受ける。晴の遺した未発表のゲームの中に彼女へと迫るヒントを見つけ、人工知能は完成に近づいていくが―。

【著者紹介】
逸木裕 : 1980年東京都生まれ。学習院大学法学部法学科卒。フリーランスのウェブエンジニア業の傍ら、小説を執筆。『虹を待つ彼女』で第36回横溝正史ミステリ大賞を受賞し、デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ナイスネイチャ さん

    図書館本。ミステリーと恋愛を絡めた物陰。しかも亡くなった人間を亡くなってから知り、恋愛感情を覚え、人工知能で彼女を甦らせるというちょっと狂喜じみた内容でしたが犯人が誰かも判らなかったし展開も面白かったです。

  • いつでも母さん さん

    オンラインゲームなどやったことが無く、ドローンも別の世界の事の様・・未だにガラケーの私にはカタカナが多くて、しかも人工知能?ゲームの中で死ぬ?途中で挫折かと思いながら、囲碁の目黒の執念から工藤の本当の恋に目覚めるあたり誰にも同化はしないのだが見つめる自分がいた。そうか『雨』は君だったのだね・・まぁ、ラストはそうだろうなと思いつつも、いつか(いや、もうそうなのかも)こんな世界になっていくのかと思うと、ちょっと遣る瀬無い。疲れたけれど最後まで読んで、選評で『横溝正史ミステリ大賞』だったと気づく(汗)

  • 雪風のねこ@(=´ω`=) さん

    良く出来た構成だと思う。伏線もきちんと回収している。ラストは彼が作中で何度も望んでいた事だから、正解だと言える。アイデアも面白い。故人を人工知能で蘇らせると言うのは突飛かもしれないが、ミイラの様に古来より故人を蘇らせたいと言う願いは有った。人間の持つ感情を人工的に創り出すと言う行為も、人の記憶の在り処や意思決定のメカニズムについて新説が出続けている以上、テーマとして存在し続けるものであろう。読み易い分、まだ文章から幼さが感じられる。主人公の様でもあり、彼の開発した人工知能の様でもある。今後に期待したい。

  • itoko♪ さん

    第36回横溝正史ミステリ大賞受賞作。コンピューター用語に疎いので、人工知能やら理系のストーリーが理解出来るのか不安に思っていたけれど、提示される謎が次々と現れ、引き込まれて一気読み。およそ体温の感じられなかった一人の男がラストに見せた、感情を迸らせる姿が良かった。著者の今後の作品が早くも楽しみ。

  • テクパパザンビア さん

    面白かった。ゲームクリエーター、オンラインゲーム、ドローン、AI等々少し苦手な分野でしたが人工知能と恋愛出来るアプリには興味津々。虹の向こうは晴なのかしら…本のタイトルで天地真理が浮かぶ自分に苦笑い

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人物・団体紹介

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逸木裕

1980年東京都生まれ。ウエブエンジニア業のかたわら小説を執筆。2016年『虹を待つ彼女』で第36回横溝正史ミステリ大賞を受賞しデビュー。’22年「スケーターズ・ワルツ」で第75回日本推理作家協会賞(短編部門)受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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