明日という過去に 幻冬舎文庫

連城三紀彦

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784877284541
ISBN 10 : 4877284540
フォーマット
出版社
発行年月
1997年04月
日本
追加情報
:
16cm,228p

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 鱒子 さん

    女性たちの往復書簡で構成された物語。賢いと自称する女たちの、愛憎相半ばするマウンティング マウンテン。トップクライマーは誰だ!読み終えた今も、何が真実なのか嘘なのか?よく分かりません。翻弄されまくって読了。ああぁぁモヤモヤする……再読必須。ともかくすごく面白かった!

  • KAZOO さん

    書簡小説で、連城さん得意のどんでん返しが最後に。手紙なので、片方は海外に住んでいて、と当時としてはまだインターネットなどはない状態なので違和感があまりありませんでした。かなり工夫を凝らしている気がしました。書簡小説としてはラクロの「危険な関係」がありますが、それを意識しているといわれています。

  • *maru* さん

    夫に先立たれた弓絵と夫婦でスイスに移り住んだ綾子。2人の女の想いと2組の夫婦の秘められた過去。すべては一通の手紙から始まった…。手紙に込められる嫉妬や愛憎や嘘。静かな語り口だからこそ醜さや残酷さがより鮮明に伝わり、嘘の応酬の中から真実を探し出すのも至難の業。ありきたりな物語だが退屈させない美しい情景描写と女性の歪んだ心理描写はお見事です。弓絵と綾子はどんな表情で届いた手紙を読み、そして返事を書いているのか。想像するのも恐ろしい。静寂の中に愛されたいと願う女の悲痛な叫びが響き渡るような作品でした。

  • 紅 さん

    女性たちの往復書簡もののミステリ。真実と嘘の混じり合う手紙の行きかい。そして、少しずつ見えてくる真実。とにかく素敵でした。連城さんの文体とか言葉遣いとか雰囲気とか、大好きです。

  • schizophonic さん

    語り手(というか手紙の書き手)が変わるたびにどんでん返し。それがちんけなものだったら、「もう真相なんてどうでもいいよ」って気分になるんだが、こうも思いも寄らない展開ばかり並んでいると、本当は何があったのか知りたくてたまらなくなる。登場人物が嘘つきばかりなんて「なんでもあり」な設定で、信用なんてできるわけないのに、登場人物のいう真相は確かな説得力を持って迫ってくる。ふつうなら、そんなの成立するわけないと思うのだが、現にここにあるんだから、ほんと、連城さんて化物ね。

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人物・団体紹介

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連城三紀彦

1948年愛知県生まれ。早稲田大学卒業。78年に「変調二人羽織」で「幻影城」新人賞に入選しデビュー。81年「戻り川心中」で日本推理作家協会賞、84年『宵待草夜情』で吉川英治文学新人賞、同年『恋文』で直木賞を受賞。96年『隠れ菊』で柴田錬三郎賞を受賞。2013年10月、死去。14年、日本ミステリー文学

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