夜よ鼠たちのために 宝島社文庫

連城三紀彦

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784800231734
ISBN 10 : 4800231736
フォーマット
出版社
発行年月
2014年09月
日本
追加情報
:
413p;16

内容詳細

脅迫電話に呼び出された医師とその娘婿が、白衣を着せられ、首に針金を巻きつけられた奇妙な姿で遺体となって発見された。なぜこんな姿で殺されたのか、犯人の目的は一体何なのか…?深い情念と、超絶技巧。意外な真相が胸を打つ、サスペンス・ミステリーの傑作9編を収録。『このミステリーがすごい!2014年版』の「復刊希望!幻の名作ベストテン」にて1位に輝いた、幻の名作がついに復刊!

【著者紹介】
連城三紀彦 : 1948年、名古屋市に生まれる。早稲田大学政治経済学部を卒業。78年、「変調二人羽織」で第3回幻影城新人賞を受賞しデビューを果たす。81年、「戻り川心中」で第34回日本推理作家協会賞、84年、『宵待草夜情』で第5回吉川英治文学新人賞、同年『恋文』で第91回直木賞をそれぞれ受賞。96年には『隠れ菊』で第9回柴田錬三郎賞を受賞した。2013年10月に逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • サム・ミイラ さん

    驚いた。これは凄い。よくぞこれほど鮮やかに全てが反転する話を書けるものだ。どれもが最初から読み返し必至。この作家の作品はまだそれほど読んではいないが幻の名作一位という評価は的を射ていると思う。そして連城三紀彦のくせというか持ち味もしっかり出ていて恋文や戻り川と同じ読後感にも驚く。やはりこの作家にしか書けない小説なのだ。ただ不粋を承知で言うと最後の三作品はかなり劣る印象。実際この三作は出自が違っている。前の六作で完全な傑作になっていたのではないかと思う。これに対抗できる短編集は第三の時効くらいではなかろうか

  • nuit@積読消化中 さん

    連城三紀彦さんの作品は初読だったんですが、初っ端の「二つの顔」で思いっきり引き込まれ、続く「過去からの声」にガツンと殴られたかのような衝撃を受け、このトリッキーな仕掛けにどんどんハマってしまいました。幻の名作ベストテン1位に輝くだけあって本当に面白い一冊でした。しかし、どうでもよい話ではあるのですが、70、80年代のハードボイルド系推理小説には、かなりの確率で高級クラブホステスが登場しますね。その辺りが個人的にとても興味深いと思いました(苦笑)。

  • 🐾Yoko Omoto🐾 さん

    こ、これは!!また凄い傑作に出会ってしまった。主に男性視点で描かれる男女間の渦に裏切り・嘘・欺きが乱舞する極上の大人のミステリ短編集。トリックを除いても平均値以上のサスペンスとして成立していながら、その遥か上をいくとんでもなく濃密な仕掛けは一体全体何なのだろうと驚愕と感嘆の連続だ。登場人物の少なさから真相に関わるキーマンについてある程度予想させられるも、そのからくりを見抜くことならず。着地点に見せかけながらも真の着地点に簡単には到達させないこの技巧。完全に連城氏の術中に嵌まったとしか言い様のない読後感だ。

  • nobby さん

    連城作品初読み。なるほど、これはマスト本ですね!50頁前後の短編9つどれもが傑作揃い。各話で描かれる事柄は人間の抱える過去の闇や男女関係の嫌な部分が大半で、その硬派な文章も手伝い終始どんよりとした雰囲気が漂う。序盤から夢中で読んで一筋縄ではいかないであろう展開を予測してドキドキするが、最後やって来る真相は単に“どんでん返し”と表すだけではもったいない!実は幾重にも仕込まれていた事実を、必死になって把握した後では感嘆するばかり…個人的には「二重生活」「代役」での登場人物達を引っ掻き回す模様がたまらない(笑)

  • yu さん

    このミステリーは凄い! 久しぶりに連城さん作品を読んだが、面白かった。 どれもこれも、甲乙つけがたい短編集。特に前半3つがズバ抜けてよかった。 時代を感じさせない数珠の作品。是非、おすすめしたい一冊。

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連城三紀彦

1948年愛知県生まれ。早稲田大学卒業。78年に「変調二人羽織」で「幻影城」新人賞に入選しデビュー。81年「戻り川心中」で日本推理作家協会賞、84年『宵待草夜情』で吉川英治文学新人賞、同年『恋文』で直木賞を受賞。96年『隠れ菊』で柴田錬三郎賞を受賞。2013年10月、死去。14年、日本ミステリー文学

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