やってはいけない健康診断 早期発見・早期治療のウソ SB新書

近藤誠 (医師)

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784797393613
ISBN 10 : 4797393610
フォーマット
発行年月
2018年03月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
208p;18

内容詳細

「健康のため」と称しい職場健診や人間ドックを受診する日本人。だが、健診を受けたら「寿命が延びる」というデータはなく、欧米には健診すら存在しない。検査で“異常”とされ、健康人が“病人”にさせられ、ムダな手術や投薬で命を縮めていくのが現実である。その裏には、うさんくさい「正常値」の存在、金儲けと化した健診を取り巻く医療ビジネスなどが隠れている。本書は、日本の医療を憂える近藤誠氏と和田秀樹氏が、過剰な医療介入を避け、寿命を縮めないために知っておくべきことを語る。

目次 : 第1章 健診を受ける人ほど早死にするカラクリ―健診大国ニッポンの罠/ 第2章 欧米では「健康診断・がん検診無効」が常識である―職場健診で寿命を縮める日本人/ 第3章 間違いだらけの健康常識―健診を受ける前に知っておくべきこと/ 第4章 日本の異常な「正常値」信仰―健診ターゲットは40代50代へ:第5章 だれがだれのために、健康人を病人にするのか―健診を取り巻く不都合な真実/ 第6章 検査値や健診結果より大切なこと―過剰な医療介入を避けるための新常識

【著者紹介】
近藤誠 (医師) : 1948年東京都生まれ。近藤誠がん研究所所長。73年慶應義塾大学医学部卒業、同大学医学部放射線科入局。79〜80年アメリカ留学。83年から同医学部放射線科講師を務める。乳房温存療法のパイオニアとして知られる。96年の『患者よ、がんと闘うな』(文藝春秋)以降、医療界にさまざまな提言を行っている。2012年には第60回菊池寛賞を受賞。14年慶應義塾大学医学部を定年退職。13年「近藤誠がん研究所セカンドオピニオン外来」を開設している

和田秀樹 : 1960年大阪府生まれ。和田秀樹こころと体のクリニック院長。国際医療福祉大学大学院教授、川崎幸病院精神科顧問、一橋大学経済学部非常勤講師。85年東京大学医学部卒業後、東京大学医学部附属病院精神神経科助手、米国カール・メニンガー精神医学校国際フェローなどを経て現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • GAKU さん

    近所の私のかかりつけのお医者さんも、この著書と同じような事を言っていました。特に現状で支障が無いようであれば、むやみやたらと何かの数値を正常にする薬とかは、飲まないようにしよう。痩せている人よりは多少メタボ気味の人の方が、長生きするという説も興味深かった。“健康のために”という事に過敏にならず、出来るだけ長く仕事を続けながら、食べたいものを食べて、飲みたいものを飲んで、残りの人生楽しく生きて行こうと思いました。

  • きみたけ さん

    著者は、近藤誠がん研究所所長の近藤誠先生と、和田秀樹こころと体のクリニック院長の和田秀樹先生。職場健診や人間ドックは本当に「健康のため」になるのか。健診を受けたら寿命が延びるというデータはなく、健康人が病人にさせられムダな手術や投薬で命を縮めていく日本の医療の現状を憂いた対談本。医療ビジネスのターゲットはもはや老人から40〜50代へシフトしており、検診をキッカケに手術や投薬で金をむしり取る構図になりつつあるという。医療を受ける側も相応の医療リテラシーを身につけないといけない時代になったんですね。。

  • ニッポニア さん

    うむ、なんと、健康診断の愚。医療の常識をとことん覆せ。以下メモ。CT被曝で未成年者の発ガン率が増加。癌で亡くなった人の3%は医療被曝と推定。検診とそれに引き続く医者たちの介入が寿命を縮める。医者たちは無効とわかっている検査と治療をやめない。コレストロールの低い人はボケたり要介護になるリスクが高い。職場検診も人間ドックも日本だけの奇習、健康人を病人に仕立てる錬金術。ほっとけば死ぬまで悪さをしない前立腺癌をわざわざ見つける愚。血圧の基準を10下げると患者が千万人生まれる。死ぬまで働くべし。

  • レモン さん

    どう見ても不摂生な生活をしている元上司の健康診断結果がほぼAだったことが疑問を持ったきっかけ。私も先日妊娠中の健康診断にも関わらず、問診の先生が数値だけ見て話してこられ話が噛み合わなかった経験から疑問がさらに膨らみ読んでみた。標準値・基準値がそんなに適当に決められていたなんて。1から10まで鵜呑みにするのは微妙だが、血圧は年齢が上がるにつれ高くなるのは当たり前、とはどこかで聞いていたので納得する部分も多かった。ただ私はオーバー気味ではなく、不足or下回っているのでBMI標準を目指さねば。

  • Sakie さん

    養老先生のお話からのつながりで。この手の議論は極端になりがちで、素人には判断のつかない部分も多い。しかし、それなりの機関による調査結果は信用に値すると思う。文中で紹介されるこれらの結果から言えば、がんは早期発見して治療を続けるほど早死にする。BMI26〜30のちょいメタボがいちばん長生きする。血糖値や血圧、コレステロールを薬で下げないほうが長生きする。歳を取ると各種の数値が上がるのは、体の自己調節機能の働きなのであって、そこに自然の摂理があるという考え方だ。機嫌良く生きるためには、知らないほうがいいわね。

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近藤誠 (医師)

1948年10月24日生まれ。2022年8月13日逝去。1973年慶應義塾大学医学部卒業後、同医学部放射線科に入局。79〜80年、アメリカへ留学。83年から同放射線科講師を務める。96年に刊行した『患者よ、がんと闘うな』(文藝春秋)で抗がん剤の副作用や、拡大手術などがん治療の問題を率直に指摘し、医療

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