三行で撃つ “善く、生きる”ための文章塾

近藤康太郎

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784484202297
ISBN 10 : 4484202298
フォーマット
発行年月
2020年12月
日本
追加情報
:
320p;19

内容詳細

「朝日新聞」名物・名文記者の技巧25発!
「あの人の文章は、ちょっといい」と言われるわたしになれば、自分が変わる。

本書で身につく技術は、たとえば――
◎文章技術 ◎企画力 ◎時間・自己管理術 ◎読書術 ◎資料整理術 ◎思考法

読者対象は、書くことに苦手意識を持つ人から、これからなにかを表現してみたい初心者、そして、プロのライターや記者まで。「読者は、あなたに興味がない(謙虚たれ)」という冷厳な現実を見つめるところからスタートし、「いい文章」とはなにかを考え、そういうものが書けるレベルを目指す。文章術の実用書らしく、つかみ(冒頭)の三行、起承転結、常套句が害悪な理由、一人称、文体、リズム、といった必要十分なテクニックを網羅するが、単なる方法論にはとどまらず、なぜそうするのかを、自己や他者の心のありようにフォーカスしながら考える。文学作品から、新聞記事、詩歌、浪曲まで、豊富な例示を取り上げ、具体的に解説していく。

生まれたからには生きてみる。
書くとは、考えること。
書きたく、なる。わたしに〈なる〉ために。

また、同時に、本書は「書くという営為を通じて実存について考える」思想書でもある。読み進めるにしたがい、「私というもの」に向き合わざるを得なくなる。言葉とはなにか? 文章とはなんのためにあるのか? なぜ書くのか? 生きるとは? 思索が深まるほどに、世界の切り取り方が変わり、自分が変わる。

わたしにしか、書けないものは、ある――
・文章は、見えなかったものを見えるようにすること
・文章は、見えていたものを見えなくすること

【著者紹介】
近藤康太郎 : 朝日新聞編集委員・日田支局長。作家/評論家/百姓/猟師/私塾塾長。1963年、東京・渋谷生まれ。慶應義塾大学文学部卒業後、1987年、朝日新聞社入社。川崎支局、学芸部、AERA編集部、ニューヨーク支局を経て、2017年から現職。新聞紙面では、コラム「多事奏論」、地方での米作りや狩猟体験を通じて資本主義や現代社会までを考察する連載「アロハで田植えしてみました」「アロハで猟師してみました」を担当する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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善く、生きるためというフレーズに惹かれて...

投稿日:2021/03/21 (日)

善く、生きるためというフレーズに惹かれて購入しました。本書を通じて何事もよく観察して考え抜いて苦しんでも続けろということを学ぶことが出来ました。

たこゴロー さん | 新潟県 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 徒花 さん

    よかった。朝日新聞の編集委員を努めつつ、九州の田舎で百姓・猟師をしてライターも育成してる著者が、文章を「ちょっとうまく」書くための方法論をまとめた一冊。装丁から受ける印象よりもかなりテクニカルな方法が紹介され、ボリューム満点なんだけど、そこは著者の文章の技巧がなせるわざなのか、驚くほどスイスイ読み進めていけるし、なによりも「読む快感」を感じられる実用書だった。文章で飯を食っていきたい人は読むべき一冊。個人的には、企画の作り方、提案の仕方のところもたいへん役に立った。すごく丁寧に作られている本。

  • KAZOO さん

    ちょっとした文章を書くに際しての気を付けることなどが書かれていてわたし的には面白いのですが少しポイントが拡散しているように感じました。塾という題名があるのである意味、授業的な感じで書かれていて飽きさせないように文章に関連する様々なことに敷衍されています。これが話ことばであるといいのでしょうが、このような文章に書きおろすと若干冗長になるのだという気がしました。私はエッセイ的な読み方をしたのであまり違和感は感じませんでした。

  • mukimi さん

    これは巧い。谷崎潤一郎や夏目漱石の、胸の奥にじんわりと暖かい歓びが染み渡るような文章の上手さとは違う、指一本で簡単にスクロールされてしまうスマホ時代に人に最後まで読ませるための文章の書き方である。簡潔で濃厚で断言が多く、前衛的、急進的、男性的である。自分が真似したいかというと少し異なるように感じたのに付箋だらけになったのは作者の書くという行為に対する情熱にやられたから。あらゆるものを見て感じ、感性を研ぎ澄まし、自分だけの言葉を探す、磨き上げる、そして自分自身を知る、よく書くことはよく生きることから始まる。

  • Sato19601027 さん

    本を読んだ感動を伝えるには、熱い思いを言葉に込めなければならない。著者は元新聞記者で朝日新聞編集委員。九州で百姓・猟師をしながら、ライターのための私塾を開き、若い書き手を育てている。文章を書くとは、考えることであり、生きること。この本には、ちょっとうまい文章を書くための技術が詰まっている。読書とは、作者の意図を理解して、その世界に浸るだけではなく、揺れ動いた感情を吐き出すことを伴う行為。感動を言葉にすることは難しいが、少しでもうまい文章を書けるように努力していきたい。(読友さんのレビューを見て読んだ一冊)

  • けんとまん1007 さん

    三行で撃つ・・の意味を考える。無駄を省く。流行り言葉は使わない。短文で(主語、述語の数)。ナラティブ。モノの考えかた、日々の過ごし方にも及ぶこと。話す、書くことは、考えること。その地道な繰り返し。それを支えるためには、語彙を増やすこと。本を手に取ること・・・特に、ここだと同感。本とデジタルは違うというのも同感。本は、五感で読む。五感で確かめ、感じ取る。

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近藤康太郎

作家/評論家/百姓/猟師。1963年、東京・渋谷生まれ。1987年、朝日新聞社入社。川崎支局、学芸部、AERA編集部、ニューヨーク支局を経て、九州へ。新聞紙面では、コラム「多事奏論」、地方での米作りや狩猟体験を通じて資本主義や現代社会までを考察する連載「アロハで猟師してみました」を担当する(本データ

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