ツナグ 想い人の心得 新潮文庫

辻村深月

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784101388830
ISBN 10 : 4101388830
フォーマット
出版社
発行年月
2022年06月
日本
追加情報
:
416p;16

内容詳細

僕が使者だと打ち明けようか―。死者との面会を叶える役目を祖母から受け継いで七年目。渋谷歩美は会社員として働きながら、使者の務めも続けていた。「代理」で頼みに来た若手俳優、歴史の資料でしか接したことのない相手を指名する元教員、亡くした娘を思う二人の母親。切実な思いを抱える依頼人に応える歩美だったが、初めての迷いが訪れて…。心揺さぶるベストセラー、待望の続編!

【著者紹介】
辻村深月 : 1980(昭和55)年、山梨県生まれ。千葉大学教育学部卒業。2004(平成16)年に『冷たい校舎の時は止まる』でメフィスト賞を受賞してデビュー。’11年『ツナグ』で吉川英治文学新人賞、’12年『鍵のない夢を見る』で直木賞、’18年『かがみの孤城』で本屋大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

ユーザーレビュー

総合評価

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • イアン さん

    ★★★★★★★☆☆☆『ツナグ』の続編となる辻村深月の連作短編集。物心付く前に家族を捨てた父を恨む俳優、戦国武将の真意を知りたい歴史研究家、亡き娘へある報告を秘めた二人の母、60年越しの再会を待ちわびる老人…。使者(ツナグ)として依頼人の願いを叶えていく歩美の成長が垣間見える一方で、家族ぐるみで懇意にしていた工房の大将が急逝した際の、その娘に対して取った彼の行動が深い。どんでん返しや伏線回収といったミステリ要素は控えめだけど、どれも心温まる優しい話だった。謝辞がこんなにも心に沁みた作品は初めてかもしれない。

  • mihya さん

    前作のツナグから7年。社会人になった歩美。高校生のときは幾分ぶっきらぼうな感じがしたが、なかなか良い若者になっていて、使者をしながら歩美が成長していっている。 前作では同級生の件とかでモヤモヤしたが、今作は全編切なかった。どれも良かったが、「想い人の心得」が好き。3作目では帰国した奈緒と歩美がうまくいってると良いな。 唯一、がっかりしたのは、犬と会えないこと。多分、猫とも会えないんだよね。私がツナグで会うとしたら、黒猫のあの子だったんだが…。

  • 納間田 圭 さん

    初作を読んだ時の心に染み渡り感は…忘れていない。本嫌いだった僕を本中毒にした…あの名作の7年ぶりの続編。“使者”と書いて”ツナグ”と読む。繋ぐのは…この世の人とあの世の人。指名した相手の了解は必要だけど…死んだ人間にもう一度だけ会える話し。場所は…品川のある一流ホテル限定。時は…1ヶ月に一度の満月の夜限定。料金は無料で…ただし一人一生に一度切り。依頼人達の…心揺さぶる諸事情。「繋がるかどうかは”ご縁”による」「どれだけ頑張っても繋がらない人がいる一方で、必要な人にはちゃんと繋がるようになっている」

  • お昼寝猫 さん

    『ツナグ』の続編でそれから7年後の物語。見習いから正式の使者(ツナグ)になった歩美は高校生から社会人になっていた。今はまだ少々頼りないが、その名の通りゆっくりと着実に成長していく。どの短編も感動せずにはおれないが、特に「母の心得」と最終章の「想い人の心得」には泣ける。また前作よりも死者と繋ぐ設定の幅が広がっていて、そのあたりも存分に楽しめる。歩美くんにも一緒に歩んでいける人ができそうなので、今後の展開にも大いに期待が持てそうだ。

  • Nobu A さん

    前著「ツナグ」の続編。19年刊行。参ったな。続編は得てして凡庸になりがちだが、本書は期待を裏切った。良い意味で。前著では見事な文才でフィクションに現実性を持たせ、本著では生者と死者を繋ぐ命題に趣向を凝らし幅を広げ楽しませてくれた。第1章で歩美の代わりに杏奈が出てきたり第3章では同時進行で2組の依頼人の死者を呼んだりとエンターテイメント性抜群。よくこんな物語展開が思いつくもんだ。他方、辻村深月著書3冊目となると筆致にも慣れ、誤植も目立つ。レプリカ(p. 9)→サンプル、身に着く(p. 243)→身に付く。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

辻村深月に関連するトピックス

文芸 に関連する商品情報

おすすめの商品