ぼくのメジャースプーン 講談社文庫

辻村深月

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784062763301
ISBN 10 : 4062763303
フォーマット
出版社
発行年月
2009年04月
日本
追加情報
:
15cm,514p

商品説明

「書き終えるまで決めていたのはただ一つ、<逃げない>ということ。――私の自信作です」――辻村深月

ぼくらを襲った事件はテレビのニュースよりもっとずっとどうしようもなくひどかった――。ある日、学校で起きた陰惨な事件。ぼくの幼なじみ、ふみちゃんはショックのあまり心を閉ざし、言葉を失った。彼女のため、犯人に対してぼくだけにできることがある。チャンスは本当に1度だけ。これはぼくの闘いだ。

内容詳細

ぼくらを襲った事件はテレビのニュースよりもっとずっとどうしようもなくひどかった―。ある日、学校で起きた陰惨な事件。ぼくの幼なじみ、ふみちゃんはショックのあまり心を閉ざし、言葉を失った。彼女のため、犯人に対してぼくだけにできることがある。チャンスは本当に一度だけ。これはぼくの闘いだ。

【著者紹介】
辻村深月 : 1980年2月29日生まれ。千葉大学教育学部卒。『冷たい校舎の時は止まる』(講談社文庫)で第31回メフィスト賞を受賞し、デビュー。エンターテインメント界に現れた期待の新人として注目を集める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 風眠 さん

    不思議な能力をもった10歳のぼくと、愉快犯に兎を殺されPTSDになってしまったふみちゃん、そして犯人に与える罰についてアドバイスする秋山教授をめぐる物語。ファンタジーの要素がふわっと漂う雰囲気ではあるが、扱われているテーマは現代の罪と罰について。ぼくが出した答えと犯人がどうなったかについては、明らかにされていない。自分で反省するはずのない犯人にどんな償いをさせるのがいいのか、どうしたら納得できるのか、ぼくと秋山の禅問答のようなやりとりが続く。予定調和なハッピーエンドだけじゃない、ジュブナイル風サスペンス。

  • パトラッシュ さん

    本書刊行年にアニメ『コードギアス』が放映された。どちらも他者の思考に干渉する特殊能力がテーマだが、戦争や政治で遠慮なく絶対遵守の力を使いまくるルルーシュに対して「ぼく」は、大好きな女の子を深く傷つけた青年への復讐にどう使うべきか悩む。ただそれだけの話だが、人の悪意やエゴにどう対処すればという誰にも経験はあるが文学ではまず取り上げられない問題を議論する姿に読まされてしまうのだ。小学4年にしては賢すぎる「ぼく」だが、人の罪を裁き罰を与える際に法や道徳ではなく愛や良心が直接影響したらどうなるのか考えさせられる。

  • nobby さん

    なんか苦しい、哀しい、切ない、怒り、そして安堵なんか様々な感情が入りまじって各所で涙。やっぱり辻村さんの心情描写の為せる技なのでしょうね!ぼくの決断は何となく予想してたけど、途中の展開ですっかり騙された。秋先生の"愛"についての話が、微笑ましい物語を閉めています。結構積んでたけど、読み始めたらページ止まらないのが毎度の辻村作品(笑)他作品とのリンクも楽しめた。

  • yoshida さん

    小学4年生のぼくと幼なじみのふみちゃん。突然、学校で起きた陰惨な事件。最初に事件を発見したふみちゃんは心を閉ざす。犯人の刑罰は軽く、何より反省もしていない。ぼくはふみちゃんの為に、二度と使わないと決めていたある力を使う事を決める。ぼくは、同じ力を持つ親族の秋山先生のもとに通い犯人にどう力を使うか考える。純粋なぼくとふみちゃん。そして犯人へ力を使ったぼくの覚悟と、秘められた想いに心を打たれた。エピローグで秋山先生がふみちゃんに使う力の優しさ。辻村深月さんの他作品とのリンクも発見した充実の内容。一気読みです。

  • にいにい さん

    愛って、誰かを大切に思う「自分」の自己満足でしかないのか?誰かを愛する「自分」、誰かのために尽くす「自分」が最も大事。感情・思考は、「自分」抜きにはあり得ないけど。「人はそれでも愛と呼ぶ」、「自分」を満足させるために自己犠牲も厭わない。それは、矛盾しているようでも、尊く、美しく感じられる。何が正解なんてものはないのかもしれない。けれど、「自分」に素直に進めばいいのかな。「ふみちゃん」凄すぎる。その「ふみちゃん」を尊敬できる「ぼく」も凄い。「力」でなくても、心からの言葉は、人に響くことを教えてくれる物語。

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