1★9★3★7

辺見庸

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309247526
ISBN 10 : 4309247520
フォーマット
出版社
発行年月
2016年03月
日本
追加情報
:
403p;20

内容詳細

ニッポンジンは何をし、何をしなかったのか?歴史にわだかまる大いなる恥と責任を体内深くに問い、「1★9★3★7」から今日まで連綿とつづく「ニッポンの妖気」を射る??戦後思想史上、最大の問題作。

【著者紹介】
辺見庸 : 1944年宮城県石巻市生まれ。70年、共同通信社入社、北京特派員、ハノイ支局長、編集委員などを経て96年退社。この間、78年、中国報道で日本新聞協会賞、91年『自動起床装置』で芥川賞、94年『もの食う人びと』で講談社ノンフィクション賞を受賞。他に詩文集『生首』(2011年、中原中也賞)、詩集『眼の海』(12年、高見順賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

ユーザーレビュー

総合評価

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • chanvesa さん

    戦争の加害の面を自分自身の問題に取り込めるかということは、辺見氏も苦闘しており、読み手にも苦闘を強いる。その意味で実につらい読書となる。小津安二郎の戦争への意識(193頁〜)、辺見氏の阿川弘之氏との対決の場面(261頁〜)、丸山真男氏への吉本隆明氏の批判(336頁〜)の三つの場面が自分自身への戦争の問題としての取り込みにとって考えさせられる。わたしの死んだ祖父は戦地に行った話をし始めると途中から泣き出した。辺見氏のように何回か、戦地で何をしたのかを聞き出そうとしたが不可能であった。感情と絡むことの複雑さ。

  • ジョナ さん

    日中戦争に突入し南京大虐殺が行われた1937年。本書は、小説「時間」を話の縦糸にして、書き手・辺見庸の私記を横糸にして綴られる。しばらく読むと、つま先が熱をおび、関節は固まり、頭が冷たくなった。数字という記号に誤魔化され、忘却されたひとりびとりのことを想った。戦争責任への「そらっとぼけ」を暗黙のうちに受容してきたヌエのような戦後社会を想った。吐き気がした。ふいに嗚咽がこみあげてきもした。それでも読まずには済まされなかった。そして、知らずには済まされないことが、知らずに済まされてきた70年を思った。

  • ZUSHIO さん

    頭痛や目眩がするほど読むのがつらくなる本でありながら、人としてこの本を読破せねばならないという義務感から、ページを繰る手が止まることはなかった。 映画『日本鬼子(リーベン・クイズ)』を観たときに近い衝撃。人はここまで残虐になれるのだという真理。 そして、かの戦争から何一つ進歩していない日本。

  • shouyi. さん

    1937年は南京大虐殺のあった年である。そんなものはなかったと私たちはいつのまにか信じるようになってしまったのではないか。いつのまにか私たちは、この戦争の加害者から被害者になってしまった。そして現在また戦争の道を歩もうとしている。「戦争なんて簡単だ。」と辺見さんは言っている。悪い方向に向かっていると空気は感じるが、まさかと思っているのは楽天的だとひしひし感じた。

  • 犬吉 さん

    読みは始めると、途中でやめられなくなってしまった。感想はまだかけない。いつか自分の中で消化して、書けるようになるかどうかも分からない。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

人物・団体紹介

人物・団体ページへ

辺見庸

1944年宮城県石巻市生まれ。70年共同通信社入社、北京特派員、ハノイ支局長、外信部次長などを経て96年退社。78年中国報道により日本新聞協会賞受賞、87年中国から国外退去処分を受ける。91年『自動起床装置』で芥川賞、94年『もの食う人びと』で講談社ノンフィクション賞、2011年詩文集『生首』で中原

プロフィール詳細へ

社会・政治 に関連する商品情報

おすすめの商品