青いアルバム

初恋の嵐、スパルタローカルズ、HAPPY BIRTHDAY、凛として時雨を輩出した、ムーヴィング・オンが、新人大学生バンドのファースト・アルバムをリリース。

高校時代に綴った10編のストーリー
思春期のハイクオリティなエモーショナル・ソングの数々、切ない日常。

透明感と自然体な歌声に、ティーンとは思えないほどの感性豊かな楽曲の数々。 ティーンの中でも異彩を放つ実力派現役大学生バンド、赤い猫。思春期の詰まったファーストアルバム「青いアルバム」リリース。このアルバムは全体を通して、何気ない日常、景色、恋心、物思い、思春期、ちょっとした葛藤などズキズキとしたちょっと大人びた青年の世界観、青い魅力。とてもフレッシュな感情がこもった作品になっている。思春期、それは様々な感情が重なっている大人と子どもの狭間。感受性の強い時期でとても多くのことを考え、時に悩み、未来を模索する時期だ。そんな衝動を透明感溢れる歌声は、ナチュラルさに溢れているが時に切なく、時に力強さを持っている。何気ないつぶやきや独り言のような歌詞の世界で、バラエティに富んだ切なさに溢れるバラードから弾けるパッションまで、彩り豊かな楽曲の数々が収録されている。一曲目を飾る「A world of view」、軽快なビートに乗せて、切ないだけの恋愛感情を綴る、現実と思考が交錯した名曲。音源の最後を締めくくる「12月」は、冬の散りゆく街の木々のように終わりを迎えそうな恋。優しくなりたい、揺れる感情、伝えたい大切な言葉たち、二人の微妙な距離感が切なく儚い冬のバラード。歌詞に込めた想いの切なさをスローテンポで静かに、切々と歌い上げ、ブレイクを重ねる度にただ悲しむだけでなく、心の中で伝えたい想いを強くしていく心情を感じさせたギターソロは切なく、心に響く。特筆すべき点として、ソングライティングのクオリティはティーンの中で抜きん出た、まるで往年の名ギタリストかと思うほどのエモーショナルなギターソロやカッティングの美しさである。歌詞の世界は、小難しい言葉を一切使わない直球かつ青い叙情的な世界観。ティーンによる名曲の数々。「青いアルバム」は忘れかけていた思春期、今まさに思春期の言葉にならない声を歌にしてリスナーの胸に響かせるだろう。

■赤い猫 プロフィール
現役大学生の渋谷勇太（Vo・Gt）と森田眞生（Ba）によるロックバンド。
2009年、高校在学中に出会い、元々ともにギターを弾いていたが渋谷による一声で森田はベースに転身。現在二人で活動を続けている。彼らが奏でる美しいメロディーと、ピュアで様々な想いが込められた楽曲は、胸の中で大きく広がる感情と景色に包まれた青い世界の主人公になる。