単独行者 新・加藤文太郎伝 下 ヤマケイ文庫

谷甲州

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784635047548
ISBN 10 : 4635047547
フォーマット
出版社
発行年月
2013年05月
日本
追加情報
:
365p;15

内容詳細

「山から山へ」生活のすべてを投げうって、独特の単独行スタイルを築き上げた加藤文太郎。薬師岳から烏帽子岳、槍ヶ岳から笠ヶ岳往復など、冬季登山草創期の常識を塗り替える驚異的な冬季単独縦走を次々と成し遂げ、昭和十一年一月、運命の槍ヶ岳・北鎌尾根に挑む。残されたわずかな資料を超えて、加藤文太郎の真実に迫る完結編。

【著者紹介】
谷甲州 : 1951年、兵庫県伊丹市生まれ。大阪工業大学土木工学科を卒業後、建設会社に勤務。その後、青年海外協力隊(ネパール)に参加。1979年、『奇想天外』誌にてデビュー。1981年、カンチェンジュンガ学術登山隊参加。カシミールヒマラヤ・クン峰登頂。冒険小説、SF小説の人気シリーズを数多く発表しつづけている。1987年「火星鉄道(マーシャン・レイルロード)一九」で第18回星雲賞短編部門受賞、1994年『終わりなき索敵』で第25回星雲賞長編部門受賞。1996年『白き嶺の男』で第15回新田次郎文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • gonta19 さん

    2015/4/22 Amazonより届く。2016/12/14〜12/26新田次郎の「孤高の人」とは一味違う加藤文太郎像。迫力のある登山描写に圧倒される。私自身は冬山経験は無く、行ってみたい気はするが、こういうのを読むと、生半可な気持ちで挑むのは無謀だろうな。今後、何度も読み返す小説になるだろう。

  • 翔亀 さん

    新田次郎「孤高の人」のラストは涙なしには読めない、と書いた。同じ加藤文太郎を語った本書のラストも涙なしには読めなかった。しかし、その涙は爽やかな涙だ。新田さんは、単独行の加藤の生き方に100%共感しながらも、"社会性"との対立の末の"単独者"の敗北の運命を描いた。軍国主義の足音も効果を上げ、恐らく普遍的な感動を与える。そのためどうしても悪役が必要となり、遭難時の同行者・吉田(新田さんの本では宮村)がその役を担う。吉田がいなかったら幸福を掴めただろうに(ただし登山は断念する代わりに)というウェットな涙だ。↓

  • はるを さん

    ⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎☆。この作品の素晴らしいところは 変に教訓じみた事は描かず、かなり抑えて登攀記録を描写し続けている事。史実と虚構の微妙な狭間を表現している事に成功している事。谷甲州氏の描いた加藤文太郎もかなりエッジの効いたキャラクターになっていて、正直俺は友達にはなれないと思ったけれど、だからこそ、読了した後の余韻も奥深くて広い。決して万人向けな作品ではないけれど、この不器用なカンジはほっとけなくて好き。自分の好きな事くらいは拘りを持っていきたいよね。やるな、谷甲州とヤマケイ文庫の愉快な仲間達。

  • あずき さん

    山行だらけの上巻と比べて、物語として進んでいきます。家族、仕事、尽きる事ない悩み等。そしていよいよ吉田登美久さんとの北鎌尾根。でも、谷さんが描く文太郎さんと吉田さんとの関係は良かった。更に大きな目標の為に、一番信頼できる人と組もうとした事に納得できました。読み応えはありますが、読む人を選ぶ小説かも知れません。私には、文太郎さん本人の「単独行」で分かりづらい所が理解できたような気がして嬉しいです。

  • リュウジ さん

    ★4 なぜ彼は登り続けたのか。彼は山に何を求めていたのか。そして山とはいったい何ものなのか。最後までそれを解き明かそうとした“純”山岳小説だった。そこが加藤の人となりを描こうとした新田次郎「孤高の人」とは異なるところ。といっても明快な答えが導き出されたわけではない。ただ一人の読者として彼とともに歩き、ともに凍え、時にそこから見える光景に心震わせ、時に恐怖に震え、最後は北鎌尾根で遭難し夢半ばにしてともに死んだ。山は人生の歓びも人の命も呑みこんでいく。次、彼と同じ山に登った時、何を感じるのかな。それが楽しみ。

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人物・団体紹介

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谷甲州

1951年兵庫県生まれ。青年海外協力隊などを経て作家デビュー。SF小説、冒険小説、山岳小説など広い分野で高い評価を得ている。96年『白き嶺の男』で第15回新田次郎文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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