東アジア共同体 経済統合のゆくえと日本 岩波新書

谷口誠著

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784004309192
ISBN 10 : 4004309190
フォーマット
出版社
発行年月
2004年11月
日本
追加情報
:
18cm,231p

内容詳細

日中韓にアセアン諸国を加えた東アジアに、経済圏、さらに共同体を構築することが、今なぜ求められているか。長く国連やOECDの第一線で活躍し、開発の問題に取り組んできた著者が、その実現を目指して提言する。

【著者紹介】
谷口誠著 : 1930年大阪生まれ。1956年一橋大学経済学部修士課程修了。1958年英国ケンブリッジ大学セント・ジョンズ・カレッジ卒業。1959年外務省入省。国連局経済課長、在NY日本政府国連代表部特命全権大使、OECD事務次長(日本人初代)、早稲田大学アジア太平洋研究センター教授、同大学現代中国総合研究所長などを経て現在、東洋英和女学院大学大学院客員教授、早稲田大学現代中国総合研究所顧問。専攻は南北問題、国際経済(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • Miyoshi Hirotaka さん

    未来を論じる百年前の古典がある一方で、10年で陳腐化する現代の夢物語がある。EUを範にする構想は美しいが、残念ながら本書は後者。対米依存からの脱却、ASEAN+3(日本、中国、韓国)による共同体構想は、明の最大版図再現を企図する中国の露骨な領土的野心と韓国の無秩序経済の脅威が顕在化した今では+3の必然性に全く説得力がない単なる画餅。但し、石油の共同備蓄構想と共通農業政策構想は検討の価値がある。前者は石油という戦略物資の物流の監視とコントロールによる地域の安定に、後者はわが国の食料安全保障に直結するからだ。

  • Kei さん

    米国財務省によって潰された東アジア共同体について書く。新宮沢構想など、日本には東アジア共同体を創る考え自体はあったものの、太平洋戦争の贖罪意識が強く、また、長期的視野に欠けているため、リーダーシップを発揮出来なかった。そもそも、日本はアジア1、東洋唯一の先進国という意識が強く、福沢諭吉が唱えた「脱亜入欧」の考え方が続いてきたため、アジアに対して積極的に行動して来なかった。時代の変化に伴い、日本に求められる意識改革と役割を述べ、また、環境・食糧問題によって、東アジア共同体構想の積極的意味付けを行っている。

  • tonakai さん

    後手にまわる日本のアジア外交に危機感を抱いた。米国配慮の国是との調整が最大の問題か。世界の金融協働体制が欧米を中心に展開してきたことをどうとらえるか、先進国への憧憬を常に追ってきた戦後史とどう調整つけるか、重い課題だと思う。

  • taming_sfc さん

    谷口徹先生の2004年の著作。東アジアにおける地域統合の必要性、その現実の歩み、今後の障害と可能性、そのメリッット、などを現場経験に基づき精確に叙述する。その後、第八章にて「東アジア経済共同体」のために、日本が発揮すべきリーダーシップについて、特に環境・エネルギー・農業および通貨・金融の各分野における日本の可能性についての叙述がある。ここが本書のオリジナリティの高い部分である。昨今の政治情勢をふまえると、本書に底流する日中韓協力の重要性に対する筆者の主張は、非常に深い洞察によるものであることが理解できる。

  • HALI_HALI さん

    世界がグローバル化すると同時に地域化するという2つの流れがあるのを確認したうえで、日本が地域化の波に乗り遅れていることを指摘。そこで東アジア共同体の登場。なぜ東アジア共同体が有益なのか同地域の経済規模と潜在経済成長率を踏まえて論じる。そして実現のためには@共同体精神を育むA経済協力をスタート点にすること。そして日本が果たすべき役目は多く、農業の自由化、エネルギー政策の技術支援、雁行型産業形態に従って製造業からハイテク産業、サービス・セクタ―、アジア債券市場の創出など多くにわたる。今でも学ぶことは多い本。

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