南洲翁遺訓 ビギナーズ 日本の思想 角川ソフィア文庫

西郷隆盛

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784044002572
ISBN 10 : 4044002576
フォーマット
出版社
発行年月
2017年07月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
256p;15

内容詳細

「己れを尽し人を咎めず、我が誠の足らざるを尋ぬ可し」―。偽りのない人生を生き、そして死んでいった西郷。その言葉は、新政府への批判を含みながら、国家や為政者のあるべき姿を示し、人として広い度量と高潔な精神を持つ必要性を説く。「敬天愛人」に代表される西郷の遺訓四十一条と追加二条すべてを、原文、現代語訳、くわしい解説で丁寧に読みとく。ふりがなも多く付し、読みやすくなった新版。略年譜・読書案内付き。

目次 : 徳懋んなるは官を懋んにし、功懋んなるは賞を懋んにする/ 一格の国体定制無ければ、成功有るべからず/ 政の大体は、文を興し、武を振ひ、農を励ますの三つに在り/ 下民其の勤労を気の毒に思ふ様ならでは、政令は行はれ難し/ 若し此の言に違ひなば、西郷は言行反したるとて見限られよ/ 君子小人の弁 酷に過ぐる時は却て害を引き起すもの也/ 正道を踏み至誠を推し、一事の詐謀を用う可からず/ 先づ我が国の本体を居ゑ風教を張り、然して後徐かに彼の長所を斟酌する/ 忠孝仁愛教化の道は政事の大本也/ 人智を開発するとは、愛国忠孝の心を開くなり〔ほか〕

【著者紹介】
西郷隆盛 : 1827(文政10)年〜1877(明治10)年。明治維新の指導的政治家。下級藩士ながら、薩摩藩主島津斉彬に見出され庭方役となる。斉彬急逝後、三度の島流しとなるが、64年、赦免。以後、討幕の指導者として薩長同盟・戊辰戦争を遂行、江戸城無血開城を実現。大久保利通、木戸孝允と共に維新三傑の一人と称され、71年に参議、73年に陸軍大将兼参議となるが、征韓論争で大久保らと対立し下野。77年、私学校の生徒らと挙兵。8か月に亘る戦いの後、新政府軍に敗れ、鹿児島城山で自刃

猪飼隆明 : 1944年、福井県生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。熊本大学文学部教授・大阪大学大学院教授を経て、大阪大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • molysk さん

    道は天地自然の道なるゆえ、講学の道は敬天愛人を目的とし、身を修するに克己を以て終始せよ。敬天愛人の条では、何か事を成し遂げるには、つねに己に克つことに努めねばならぬと説く。清廉な為政者としてなすべきことは何か。新政府で私利を貪る役人を見て、西郷は自らに問いかけたに違いない。やがて政府の職を辞して鹿児島に戻り、語ったところを後年まとめ上げたのが本書である。出版は庄内人による。幕末の庄内藩は薩摩藩と刃を交えた。厳罰を覚悟したが、西郷は寛大な措置をとる。このとき感じた恩義が、西郷の遺訓を後世に残すことになった。

  • イプシロン さん

    常識豊かな人が読むなら、極めて当たりまえのことが書かれていると思えるだろう。西郷だけでなく幕末維新の志士たちは朱子学・陽明学という政治学である儒教思想の影響が強い。が、政治的な部分を除いて読めば、優れた人生哲学として読める。「人は第一の宝」。人を育てなければ国も政治も良くなるはずがない。ではどう育てるか。仁・義・礼・智・信・忠・恕・孝さまざまあるがその基は「克己」である。弱い自分の意志に勝つのではない。私利私欲なく、独善に陥らず、過度な執着に囚われず、天地自然の摂理である「道」に生きることが克己である。

  • getsuki さん

    西郷隆盛がどんな事を考え、託していたかがうかがえる一冊。これを伝えたのが同じ薩摩藩士ではなく、戊辰戦争で敵対した元庄内藩士というのが興味深いところ。

  • メイロング さん

    一周回って旬を迎えてる感ではなく、オールウェイズ旬。ところどころ解説で現代の状況に摺り寄せてくるけど、そこは読者の想像にゆだねてほしい。ビギナーズ日本の思想シリーズは初めてだけど、いい感じ。光文社新訳に負けない。

  • flat さん

    西郷隆盛の遺訓を集めて解説したもの。思っていた以上に生き方や心の持ちように対しての指針を示したものが多い。読んでいて反省することしきりなので気を引き締めていかなければと思いました。

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