西川美和 (映画監督)

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永い言い訳

西川美和 (映画監督)

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784163902142
ISBN 10 : 4163902147
フォーマット
出版社
発行年月
2015年02月
日本
シリーズ
:
追加情報
:
309p;20

内容詳細

「愛するべき日々に愛することを怠ったことの、代償は小さくない」

長年連れ添った妻・夏子を突然のバス事故で失った、人気作家の津村啓。
悲しさを“演じる”ことしかできなかった津村は、同じ事故で母親を失った一家と出会い、はじめて夏子と向き合い始めるが…。

突然家族を失った者たちは、どのように人生を取り戻すのか。
人間の関係の幸福と不確かさを描いた感動の物語。

【著者紹介】
西川美和 (映画監督) : 1974年広島県生まれ。2002年「蛇イチゴ」でオリジナル脚本・監督に初挑戦デビュー。毎日映画コンクール脚本賞等、国内映画賞の新人賞を獲得し、その後は「ゆれる」「ディア・ドクター」「夢売るふたり」を発表。映画監督としての仕事に加えて、小説、エッセイの執筆等、幅広い活動に対する評価も高い(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • starbro さん

    図書館の予約に大幅に遅れて(短い言い訳)、新作ハンターとしては不本意ながらようやく読めました。西川美和、初読です。先入観なしで読み始めたのですが、予想外の展開で楽しめました。各賞にノミネートされたのも納得です。重松清の女性版のような感じがしました。カープファンだとしても、「キヌガサ サチオ」という名前はつらいんではないでしょうか?これから子供の名前を考える親は、客観的にみて虐められない名前にすべきだと思います。私の上司は忘れ去られた元総理と同性同名ですが、いまだに元総理の名前で呼ばれています。

  • 遥かなる想い さん

    2016年本屋大賞4位。 悔恨の物語とでも言うべきだろうか。 突然大切な者を失った者たち.. 夏子を失った心の虚しさを津村啓は 物語全編に渡る 「永い言い訳」で埋めていく。 二人の心理描写がひどく映像的に思えるのは 著者が映画監督であるという意識から なのだろうか。 地団駄踏むような感情の激しいうねりもなく、 壊れがちな心も隠しながら、 淡々と「失った者を想う」展開は 逆に静かに読者の心に沁みてくる.. 喪失と再生の物語だった。

  • 風眠 さん

    〈もう愛してない。ひとかけらも。〉バス事故で亡くなった妻の遺品の携帯。未送信ボックスに残された幸夫宛のメール。なぜ俺に送信しなかった?まぁ仕方ないか、あいつが死んだとき俺は別の女と寝てたから・・・って、作家のくせに幸夫は分かってない、分かってないよ。本当に愛してないのなら、あんな風に書き残すはすがない。幸夫だって本当は妻を愛していたのでしょう?死は突然で、だから悲しみから逃げて言い訳ばかりしてたのでしょう? 妻の写真を飾り終え、どこかから聞こえてきたピアノの音。ほら今流れた涙が悲しみだよ。それが慟哭だよ。

  • ミカママ さん

    グロ友さんご推奨にあるまじき温かい良作品。子どもたちが絡んでくるシーンでは、涙なしに読めなかった。子どもの心理、というか子どもと向き合う大人の心理を、とても良く理解している作家さんだと思う。身近な人には優しくできないのも人ならば、それを喪うまで気づかないのもまた人。読んでいる間じゅう、私自身の大切な人たちのことを考えてました。うん、私は彼らを簡単に手離したりしないぞ。映画も楽しみにします。

  • よこしま さん

    時間には限りがあること。そして愛することを怠ると代償は。◆幸夫の歪んだ性格と、大宮家の父・陽一の暴走しやすい部分は馴染めなかったですが、だからこそ、作品が活きたのかと。そんな自分も二人みたいに不器用なのですが。◆突然、家族が失ったらと自分に当てはめながら、考えさせられる作品でした。亡くなった夏子が残していた携帯メールの一文<もう愛していない>が気になります。これをどう受け取るか、幸夫だけではなく、読者も一人々々違うはず。◆苦しみながらも両家とも前に進めて、涙が出そうでした。来秋の映画化が楽しみです。

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西川美和 (映画監督)

映画監督。1974年広島県生まれ。早稲田大学第一文学部卒。在学中から映画製作の現場に入り、是枝裕和監督などの作品にスタッフとして参加。2003年公開の脚本・監督デビュー作『蛇イチゴ』で数々の賞を受賞し、06年『ゆれる』で毎日映画コンクール日本映画大賞など様々の国内映画賞を受賞。09年公開の長篇第3作

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