異邦の仔

西川司

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784062192262
ISBN 10 : 4062192268
フォーマット
出版社
発行年月
2014年11月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
298p;20

内容詳細

放送作家の立花が大井町駅で電車を降りた直後、車両が轟音とともに爆発した。爆弾が仕掛けられていたのは、直前まで立花が座っていた座席だった。数日後、都内で再び爆発事件が起きる。被害者は池上昭次。彼は立花が三十四年前にイラクで出会った人物と同姓同名だった。まさか、自分たちは中東のテロリストに狙われているのか?その恐るべき想像は的中しているのか。物語の舞台は一九八〇年のイラクに飛ぶ。実体験に裏打ちされた、迫真のリアルサスペンス!

【著者紹介】
西川司 : 1958年、北海道生まれ。脚本家、小説家。ラジオ、テレビの脚本構成、児童小説、刑事小説など、ジャンルを問わずに活躍している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ゆみねこ さん

    文句なしに面白かったです。電車内の爆発事故を間一髪で免れた放送作家立花には、秘密にしていた過去があった。1980年のイランイラク戦争に遡り明らかになる事実。ODAと言うのは、純粋な途上国援助ではないと言うことをあらためて実感しました。お勧めします。

  • らむり さん

    間一髪で電車内での大惨事を免れた立花の過去。話は1980年のイランイラク戦争にさかのぼります。面白かった!他の方も書かれてるようにちょっと浅いかもですが、それがかえって読みやすくて良かったです。

  • あっ!chan さん

    京浜東北線社内で起こった爆発事故...無差別テロなのか?それとも...徐々に明らかになっていく事実、その背景には壮絶なイラクでのODA工事が絡んでいた。二転三転する情報、そして最後に明らかになった切ない真実...とスピード感ある展開(多少荒っぽいけど)に一気読み!初読みの作家さんだが面白かった。

  • びすけっと さん

    2014年11月刊。書き下ろし。著者インタビューつながり。折しも読んでいる途中で中東での邦人誘拐が最悪の結果となってしまいました。本書は三十数年前のイラクでのできごとが日本でのテロを招く事態を描いています。作中でよりひどい事件事故は起きなかったものの、今後実際に起きてしまうのではないかと感じました。カネが自国に還流してしまうことに不快感を感じた主人公らはまっとうな思考の持ち主だろう。作品は個人的恨みの事件でしたが、日本が恨みを買うようなことをし続ければより危ない。そう感じた一冊でした。

  • harukawani さん

    この凄絶な記事( https://m.job-list.net/articles/195 )で知り、気になったので読んでみました。第二部が、記事に書かれた実体験を基にしたパート。やはり凄い話だ。本作はこの経験から発想し、本邦で起こるテロを描いたミステリ。真相、展開は分かりやすいものだけど、そつのない物語の運び方が良い。この第二部をもう少し膨らませた作品も読んでみたいなぁ。

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