紛争・対立・暴力 世界の地域から考える 岩波ジュニア新書“

西崎文子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784005008421
ISBN 10 : 4005008429
フォーマット
出版社
発行年月
2016年10月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
177p;18

内容詳細

いま世界各地では、民族や宗教、経済格差などに起因する紛争や対立、暴力が深刻になっています。これらの問題をどう考え、どのように向き合っていけばよいのでしょう。本書では、ヨーロッパ、南北アメリカ、アフリカ、アジアなど各地域を専門とする研究者たちが、対立の背景をわかりやすく解説し、今後の課題を展望します。

目次 : プロローグ 引き裂かれてきたイスラム教徒の世界/ 1 亀裂と共生の間(ヨーロッパ―試練に立つ多民族共生と人権/ アメリカ合衆国―ヘイトクライムと監獄社会)/ 2 亀裂と暴力を考える(アフリカ―武力紛争と民族、宗教、国家/ ラテンアメリカ―犯罪と社会格差)/ 3 歴史と多様性への視座(東南アジア―変動と変化の間の繁栄/ 中国―キリスト教徒に対する許容と排斥の境界)/ エピローグ やさしい人びとの平和な国?日本と日本人について考える

【著者紹介】
西崎文子 : 東京大学大学院総合文化研究科教授、アメリカ太平洋地域研究センター長。東京大学教養学部地域研究科卒業、一橋大学大学院法学研究科博士前期課程修了、イェール大学大学院歴史学科博士課程修了(Ph.D)

武内進一 : 日本貿易振興機構アジア経済研究所地域研究センター長。東京外国語大学外国語学部フランス語科卒業。東京大学博士(学術)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • やすらぎ🍀 さん

    各地で起こり続ける偏見と幻想が生む紛争・対立・暴力。全ては人と人の間で起きている。これら多くは過去と切り離すことができない。差別・失業・貧しさを経験した希望を持てない若者が行き場を失っている。本書、ラテンアメリカの考察は特に勉強になった。日本で生まれ育った人々は何を感じるのだろう。世界から比べると小さいかもしれないが、身近に冷たい社会は存在していないか。自らの振る舞いを見つめ直す必要性を再認識する。平和とは何だろう。深く考えさせられる。多くの経験をして、沢山の方々の声に耳を傾けることが、自己を成長させる。

  • coolflat さん

    @頁。中東やアフリカでは現在まで、多くの国で民主主義が発達していない。なぜか。これらの国々の国境線を引いたのはイギリスやフランスで、20世紀の初め頃、この地域を植民地として支配するために勝手に分割した。第二次世界大戦が終わって、これらの地域でも新しい国が独立していったが、その国境線は植民地時代とほぼ同じだった。そのため、同じ民族の人、同じ宗教の人々が国境線によって分断されたまま暮らすことになった。最初から他人が引いた国境の中で国をつくるから、共通の文化や国づくりのアイデアを共有していなかったのである。

  • 紙狸 さん

    2016年刊行。アフリカに関する章(武内進一氏による)が印象的だった。1994年にルワンダで起きたジェノサイドは、100日足らずの間に少なくとも50万人が犠牲になった。トゥチ(普通はツチと表記)とフトゥ(フツ)の関係性はもともと、民族と民族というより、社会階層に近かったという。なぜ大虐殺が起きたかを考えるには、植民地支配を経て誕生した国家のあり方、近隣国家との関係が重要だ。武内氏はアフリカ研究の先輩の言葉を借りて書く。アフリカの人々は国家を「飼い馴ら」してきた。アフリカの苦闘から学べると。

  • ののまる さん

    一見、宗教や民族の対立というのはわかりやすい理由だが、実はそれは暴力装置に移行する道具であって、実際には貧困や政治的問題が横たわっている。 ジュニア新書は大人にもいいシリーズだと思う。

  • 紅花 さん

    世界の様々な問題を、ざっと教えてくれる。複雑に辛みある紛争を、とてもシンプルにまとまって書かれている。でも、書いているのはその道を究めた人たちばかりで、深い視点で私たちに問題定義も持ちかけてくれた。このシリーズは、各章にもっと知りたい人のために、本の紹介もある事があって、この本も様々な本が紹介されていて、そこも素晴らしい。 最後の一見平和な日本、人が良い日本人についても、「はっ」とさせられる言葉があった。

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西崎文子

1959年宮城県生まれ。現在―東京大学名誉教授、成蹊大学名誉教授。専攻―アメリカ政治外交史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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