AI倫理 人工知能は「責任」をとれるのか 中公新書ラクレ

西垣通

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784121506672
ISBN 10 : 4121506677
フォーマット
出版社
発行年月
2019年09月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
253p;18

内容詳細

2045年、シンギュラリティ(技術的特異点)が訪れ、AIが人間よりも正確で賢明な判断を下せるようになる、という仮説がある。では、「超知性体」となったAIがあやまちを犯し、自動運転車が暴走したり、監視カメラ等が集めたデータによって差別的な評価選別が行われたりしたとき、誰が責任をとるのか。そもそも、AIが人間を凌駕するという予測は正しいのか。来るべきAI社会を倫理的側面から徹底的に論じた初めての書。

目次 : 第1部 “理論編”情報倫理からAI倫理へ(AI倫理とは何か/ AIロボットは人格をもつか/ 情報圏とAI/ AI倫理のラフスケッチ)/ 第2部 “応用編”AI倫理の練習問題(自動運転/ 監視選別社会/ AIによる創作)

【著者紹介】
西垣通 : 1948年東京都生まれ。東京大学名誉教授。工学博士。東京大学工学部計数工学科卒業。日立製作所にてコンピュータ・ソフトの研究開発に携わる。その後、東京大学大学院情報学環教授、東京経済大学コミュニケーション学部教授などを歴任。専攻は文理にまたがる情報学・メディア論。著書多数

河島茂生 : 青山学院女子短期大学現代教養学科准教授。理化学研究所革新知能統合研究センター客員研究員、青山学院大学シンギュラリティ研究所副所長などを務める。2010年東京大学大学院学際情報学府博士後期課程修了。博士(学際情報学)。専門は社会情報学、情報倫理(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 樋口佳之 さん

    使っている迷惑メールフィルター(popfile10年以上のおつき合い)、学習させ特定ワードの設定もまめに行った事もあり、100件に1件あるかないかの精度だけども、誤動作は決して無くならない。でも間違った責任をとれとか思わないでしょう。意味を把握して動作している訳では無いとわかっているから。/家にはシェルターから来たネコがいて偶に吐くのですが(トイレは教えなくても間違わないのにこちらは場所を選ばない。不思議)その粗相に責任とれとは思わないでしょう。意味がわかっていないのだから。そんなこと考えました。

  • 那由田 忠 さん

    この本は、これから発展が加速し社会に多大な影響を与えることが確実なAIの実態について明確な展望を与えてくれる。結局、AIは情報理論によってうごかされているわけで、情報というデジタル化された数値を操作しているにすぎない。つまり、現実社会に存在する様々な「意味」を挿入することは不可能。個人が様々な身体的心理的情報=意味を生み出し、無数の個人の相互作用によって社会が膨大な意味を産出している。それをカバーした上で、全体を支配することは不可能ということが納得できた。

  • izw さん

    西垣先生の新刊で、さっそく購入した。第3次AIブームが進む中で、AIロボットが自立型機械と見なされ、道徳的主体、疑似人格として扱い責任を負わせることが可能か、という問題を考えている。西垣先生は、理論的に自立性をもたない他律系であり、生物とは異なり、自らその作動ルールを内部で作り上げているわけではない、という大原則を基にしているので、道徳的な主体とは無縁であり、AIに自由意志や責任を帰するのは全くの誤りというのが結論。現状はその通りなので、その原則にのっとった倫理体系は非常にすっきりして納得感がある。

  • ペコー さん

    読了。psycho-passというAIがテーマのアニメのアニメを見て、AIについてもっと知りたいと思って借りた本。この本では、AIに責任はとれるのかといったことがテーマになっている。AIが今後果たすべき役割とは何なのか考えさせられる本だった。

  • tolucky1962 さん

    理系的文調で易しく整理。功利/自由平等/自由至上/共同体主義を挙げ検討。AIに人格を感じる錯覚をチューリング試験から考察。氏の基礎情報学で生命が自律系でAIは他律系機械とする。AI過信は学習者に従い格差広がる。後半は@自動運転A監視選別社会BAIによる創作。@鍵は責任能力。企業が自社利益を超え倫理規範を定めらるか。A就活でのAI利用等を例に挙げる。正しいばかりでない評価が強化。BAI芸術も可能だが人の創作こそ芸術。芸術を殺すか革新するか。コンピュータ開発者・情報論から哲学を語る著者こそ描ける世界観。

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