"超デジタル世界 DX, メタバースのゆくえ 岩波新書"

西垣通

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784004319566
ISBN 10 : 4004319560
フォーマット
出版社
発行年月
2023年01月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
西垣通 ,  
追加情報
:
204p;18

内容詳細

誹謗中傷やフェイクニュースがあふれ、詐欺やサイバー犯罪で脅かされる場となりつつあるインターネット。DXやメタバースがこの傾向を助長することはないのか。日本がデジタル後進国となってしまった原因は?インターネットを健全な集合知のうまれる場とする道筋を考え、日本のとるべき道を探る。著者渾身の書き下ろし。

目次 : 第1章 DXとはオープンネット化(デジタル敗戦/ 行政デジタル化の挫折 ほか)/ 第2章 メタバースの核心(超世界のなかのAI/ AIユートピア ほか)/ 第3章 ネット集合知をうむオートポイエーシス(インターネットの分権思想/ 集合知を問い直す ほか)/ 第4章 分断深めるデジタル大国アメリカ(トランプ現象とQアノン/ 集合知シミュレーションの教訓 ほか)/ 第5章 日本はデジタル化できるのか(輸入される知/ トップダウンDXの危うさ ほか)

【著者紹介】
西垣通 : 1948年東京生まれ。東京大学工学部計数工学科卒、工学博士。東京大学名誉教授。日立製作所主任研究員、明治大学教授、東京大学大学院情報学環教授、東京経済大学コミュニケーション学部教授を歴任。専攻は情報学、メディア論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ねこ さん

    著者は東大名誉教授であり、コンピュータやインターネットの黎明期から活躍された日本の重鎮です。参照文献には情報学は勿論、社会学、言語学、倫理学、哲学など、ビックリするほど広範囲。なんだか自分の思っていた本ではありませんでした。しかし、哲学とIT、著者の経験などを絡めた深い洞察で現状と過去の問題点を提起し日本の方向性が示されています。嫌いではないなぁ。日本のネットの使用環境は一般ユーザーに於いてインターフェースのソフト面が弱い。そこを強化すべし。他方ハード面は優れている。最後に情報教育の深化と見直しも示唆。

  • KAZOO さん

    デジタル化が進んでいる現在にこのような本は非常に価値があると感じました。世の中すべてがデジタル化あるいはDX化ということで騒いでいますが、このような本を読んで少しは振り返ってみることも必要だと感じました。マスコミや政治家あるいは官僚の方々も少しはこのような本を読んでみて本当に必要なことは何なのかと考えてみるといいと感じました。アメリカでデジタル化が進んだ社会で何が起こっているかもよくわかります。

  • 道楽モン さん

    アカデミックな立ち位置から、歴史的経緯を踏まえて、日本のインターネット政策に警鐘を鳴らす為に書かれたもの。タイトルから期待される、来たるべきデジタル技術による明るい未来像の展望の書ではありません。筆者はパソコン黎明期からPC雑誌などに精力的に寄稿をし、産学のみならず霞が関(その頃は通産省だった)の動向を伝え続けており、時には政治ブレーンとしてアドバイスする立場でもあっただけに、その主張には説得力があり過ぎる程。思想的な言及は、デジタル技術が経済活動ツールに成り下がっている現状を憂いてのものでしょう。

  • tolucky1962 さん

    日本での問題:格差,中傷,嘘,詐欺,人材不足,セキュリティ感覚,厳しい客,弱い倫理規制。反人間中心主義的ポストモダニズムが素朴実在論的科学進歩に影響し,データ主義が出現。意味とは生きる主体にとっての価値で主観。生き物の主観重視の著者の基礎情報学へと進化。アメリカ由来のICTの基盤となる一神教の背景を顧みずに追うより日本独自の思想を組み入れるべき。ネット・グローバル資本主義の暴走に歯止めをかけるべき。安心できるソフトを省庁間で協調して整えるべき。生命にとっての情報本来の意味に立ち戻った情報教育の深化が重要。

  • AKN さん

    移民からなるアメリカ社会はオープンで、人々は独立したアイデンティティーに基づく自己責任の言動を求められるから、DXに抵抗は無い。多様性、変化、平等がその価値観だ。一方、村で水田耕作をしてきた日本社会は、伝統的にクローズドで、人々は、周囲の空気を読む言動を求められ、同質性、安定、階層秩序と言う価値観を捨て切れない。信頼関係は、顔見知りの狭い共同体の中で、築かれるのが原則だから、急にネットを信用しろ、取引の契約も役所の手続きも全部ネットでやれと言われても戸惑ってしまう。

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