驟り雨 新潮文庫 改版

藤沢周平

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784101247113
ISBN 10 : 4101247110
フォーマット
出版社
発行年月
2003年11月
日本
追加情報
:
16cm,353p

ユーザーレビュー

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『橋ものがたり』が気に入って似たような短...

投稿日:2021/02/28 (日)

『橋ものがたり』が気に入って似たような短編集のこちらも読んでみました。前者よりは破天荒なお話が多く、それやっちゃだめだよーって声を上げそうになりながら読んでしまいました。今回も楽しめました。次は何を読もうかなあー。

kotobuki さん | 広島県 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • yoshida さん

    藤沢周平さんの描く江戸の市井もの10編収録。感じるのは毎日を懸命に生きる人々の哀切や人情。失なって初めて知る愛情や幸せ。どの短編も良いですが特に「遅いしあわせ」、「朝焼け」、「驟り雨」が印象深いです。「遅いしあわせ」では博打打ちに身を落とした弟の栄次の為に姉であるおもんは離縁される。飯屋で働くおもんは無口な桶職人の重吉に心惹かれる。そんな時に栄次の使い込みによりおもんは苦界に身を沈められそうになる。おもんを救う重吉の迫力と、栄次を想う故の厳しさ。最後がとても小気味良い。人生の綾について考えさせられた作品。

  • ふじさん さん

    表題作の「驟り雨」は、一人の盗人が八幡さまの軒下で、押し入ろうとする問屋を伺っていると入れ代わり立ち代わり人々が来る。やがて、幼い娘と病気で訳ありの母親が現れる。境内からおぼつかない足取りで立ち去るのを見過ごすことが出来ずに送り届けることになる。何とも言えぬモノクロ映画を見るような佳作である。「贈り物」「遅いしあわせ」「運の尽き」等どれも読み応え十分。女が自分の思うように生きがたい時代に、翻弄されながらも江戸の町に懸命に生きる人々を陰翳深く描いた作品集。

  • さと さん

    ひょっとすると私も、あらぬ声に抗えなくなるのではないかと思わせるほど、気付けば私の心の黒い部分がべろりと姿を見せたようだった。様々な人間模様を見た中で「男っていうのは・・・」という言葉が口をついて出そうになった(笑)そんな男たちに翻弄されるかのようで実は数段強く生きる女たちの姿を言外に匂わせる。そう 私は女なのだ。したたかに生きる女なのだと思わず口をついて出そうになった。(笑)(笑)藤沢氏の作品はズシリと応えるのだが、誰の心にも潜む当たり前のものにスポットライトを当ててくれるから好きだ。

  • 雪風のねこ@(=´ω`=) さん

    橋ものがたりに近いかなと思って購読。こちらより陰惨な話が多いけれど、人の心変わりする過程と瞬間を丁寧に簡潔に描いている点がとても素晴らしい。酷い世の中だけど、そうであるからこそ人を思いやる心に触れた時、人は変わるのだと思う。簡潔に描いている上、読者の想像を膨らませるような書き終わりも素晴らしく素敵だ。

  • じいじ さん

    10年ぶりに読み返した。やっぱり藤沢周平の小説はいいですよ。10篇のそれぞれが「趣」にあって心が安らぎます。【遅いしあわせ】ヤクザな弟のせいで、嫁ぎ先を追い出された女が、遅い幸せをつかむ?心温まる話。わたしは【泣かない女】が印象に残りました。藤沢小説には珍しい熱い濡れ場シーンで幕が開きます。かんざし職人の男が、主人宅の出戻り娘と一時の熱い恋に落ちます。男には女房がありますから不倫の恋。突然激しいにわか雨が…この救いの雨が、ぐらつく夫婦を救ってくれます。これは三度目もありそうな、味わいの短篇集です。

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