ご存じ「まんが道」の続編です。オリジナルの単行本も集めていましたが、こうしてリーズナブルな価格で再発されるのは有難い!!前作の続きというよりかは、トキワ荘に石森章太郎のお姉さんがやって来るシーンから幻想的に始まります。手塚先生の原稿を手伝うシーンなど、見所満載ですね。

安孫子先生のフィアンセ?小鷹さんとの切ない恋、トキワ荘のマドンナ、由恵さんの死などが、先生お得意のノスタルジーを伴いながら丁寧に描かれる。もちろん漫画の方でも順調に進歩していて、「漫画少年」時代よりもはるかに大きな存在になったことが引用された作品からも窺えます。

みんなで8ミリ映画を撮る話、いかにも昭和だなあ、って世界観だけど、昼間から暇をもて余してキャンプごっこ?に興じている先生たちには笑えます。テラさんこと寺田ヒロオの凋落の予兆のような物語も描かれましたが、まだまだ平和です。

ちょっとこの辺からマンネリ化か...!?連載時は打ちきり食らうんじゃないかと冷や冷やして3ヶ月にいっぺんくらいしか出ない雑誌を立ち読み(たまに購入)してた事を思い出す。通しで読むとA先生なりの伏線が色々わかって面白い。テラさんついに結婚。嗚呼…

当時の花形雑誌だった「少年」に連載を持ち中堅漫画家として認められた藤子先生(満賀・才野)だったが、さらなる転機と飛躍のチャンスがやって来る。「少年サンデー」の創刊である。少々実際の史実とはずれることがあるものの、テラさんの失速などこの時代ならではの悲喜こもごもが、大いに感動を伴って描かれる。

最終回はリアルタイムで読みましたが、あまりにあっさりとしていて驚きました。後になってA先生のガン闘病で苦しんでた事など知りましたが、まあ尻切れトンボで終わるよりかは良かったと思います。むしろ最終回の前の話の方がまんが道の長年のファンとしてはグッとくるものがあります。

漫画道（第１部）の完結編。 元気をもらえます。

この「まんが道」、リアルタイムで初期の週間チャンピオン、キングに触れたのはもはや30年以上の昔だった。当時は面白そうとはわかっていても、週単位ではテンポが遅く、毎回読むのはしんどかった。しかし、現在読むと、若き日の作者の情熱、周囲の人々に対する愛情で思わず胸が熱くなってしまう。お亡くなりになった登場人物も多数いらっしゃるので感慨ふかいものがある。「今」こそまとめて全巻読むべき名作であろう。

「ラーメン大好き小池さん」の知られる、小池さんが主役の作品集です。 単行本初収録作品が複数含まれており、藤子不二雄Aファンは必見です。 ・「オレ係長補佐」全16話 ・「ある暑中休暇」 ・「ゲゲゲのゲー」全3話 ・「添乗さん」（全55話うち1話だけ）

　なんて理不尽なキャラクターなのだろう。 　作者の作品は昨今「怪物君」等昔のものを含めて脚光を浴びているが、この作品は一部のマニアを除き黙殺されているような気がする。 　実際、このようなキャラクターをマンガやアニメとして取り上げなくても、実際の世界に、一般家庭の家屋の奥のほうに生息していそうで、このような作品に脚光を浴びせることは、そのようなキャラクター連中を増長させるだけな様な気がして、想像するだけで気持ちが悪い。 　かといって、このようなキャラクターがクラスの中にいたとしてもい虐める気にもならない。逆に虐める奴らは軽蔑に値する存在である。 　又、優しく手を差し伸べる気にもなれない。 　下手に声を掛けたら、逆恨みされて殺されかねない。 　要するに関わり合いになりたくないのである。 　作者の作品のキャラクターであるのび太にもしドラえもんがいなかったら悲惨な生活を強いられるだろう。 　だけど人の人生、どうしようもない。要は別の世界の住人なのである。