テロリストのパラソル 角川文庫

藤原伊織

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784043847013
ISBN 10 : 4043847017
フォーマット
出版社
発行年月
2007年05月
日本
追加情報
:
15cm,381p

内容詳細

ある土曜の朝、アル中のバーテン・島村は、新宿の公園で一日の最初のウイスキーを口にしていた。その時、公園に爆音が響き渡り、爆弾テロ事件が発生。死傷者五十人以上。島村は現場から逃げ出すが、指紋の付いたウイスキー瓶を残してしまう。テロの犠牲者の中には、二十二年も音信不通の大学時代の友人が含まれていた。島村は容疑者として追われながらも、事件の真相に迫ろうとする―。小説史上に燦然と輝く、唯一の乱歩賞&直木賞ダブル受賞作。

【著者紹介】
藤原伊織 : 1948年、大阪府に生まれる。東京大学文学部仏文科卒業。広告代理店に勤務する傍ら、執筆を始める。85年「ダックスフントのワープ」で第9回すばる文学賞を受賞。95年、本書『テロリストのパラソル』で第41回江戸川乱歩賞を受賞。『テロリストのパラソル』は翌年、第114回直木賞も受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 紫 綺 さん

    乱歩賞と直木賞のダブル受賞。アル中の渋い中年バーテンダーが、学生闘争からの絡みで起こった無差別爆破テロの謎を解いていくハードボイルド。些細な伏線が重要な鍵に…。読ませる一冊。

  • やっさん さん

    ★★☆ 冒頭でスケールの大きな事件が起こるけど、あとは淡々と沈着に物語は進んでいく。そしてクライマックスも尻すぼみ。直木賞ってだけで期待値が上がったのもあるけど、ワンパンチ足りない印象は拭えず。

  • k5 さん

    それは中二病のわたしの頭に炸裂した爆弾だった。。。ポエミーな感想を残したくなる平成ハードボイルドの傑作。実際に読んだのは高校の時だったと思うので、25年ぶりの再読。今読むと、感傷的過ぎてつらい部分はありますが、一人称単一視点の「私」や、不器用すぎる友情、過去との邂逅といったハードボイルドの王道要素満載の上に、謎にじわじわ近づいて行くプロットの構成がうますぎる。やくざの浅井がかっこいいけど、よく考えると行動原理が理解できないとかツッコミ入れられますが、まあ、中二になって酔いしれましょう。

  • hirune さん

    当たり前だけど、テロリストって迷惑以外の何者でもないな。結局どんな非道なことも躊躇わずにやってしまう自分を自身で始末することができず、一番信頼する反面一番憎んだ親友に押し付けたということだろうね。頭が良いが人間的に未発達で甘えた奴は始末が悪いなぁ☆余談ですが、菊地さんはちょっと刑務所でも行ってアル中を治してくれば良いと私は思うよ。

  • おつぼねー さん

    爆破テロ事件に巻き込まれたくたびれたアル中おやじが何だかかっこいい。中途半端なヤクザの浅井も。セリフが「辞めるのをやめようと思ったけど止めたわ」的まどろっこしさはあるものの、徐々に明らかになっていった真実は面白かった。短歌に込めたパラソルが、かつて革命の同志だった3人の危うげな宿命を匂わせるようで哀しかった。

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藤原伊織

1948年、大阪府生まれ。東京大学文学部仏文科卒業。広告代理店に勤務する傍ら、執筆を始める。85年「ダックスフントのワープ」で第9回すばる文学賞を受賞。95年、「テロリストのパラソル」で第41回江戸川乱歩賞を受賞。同作品は翌年、第114回直木賞も受賞した。2007年、食道癌のため59歳で永眠(本デー

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