魯迅と日本文学 漱石・鴎外から清張・春樹まで

藤井省三

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784130830669
ISBN 10 : 413083066X
フォーマット
出版社
発行年月
2015年08月
日本
追加情報
:
19

内容詳細

日中文学の系譜を探る、スリリングな一冊。作品を読み解いて、魯迅と日本作家たちとの色濃い繋がりを提示する。東アジアのモダンクラシックとなった魯迅文学の多彩な姿!

目次 : 1 日本作家から魯迅へ(夏目漱石と魯迅―『坊つちやん』「阿Q正伝」の国民性批判の系譜/ 森鴎外と魯迅―「舞姫」から見た「愛と死」の意匠/ 芥川龍之介と魯迅1―「毛利先生」と「孔乙己」をめぐる回想の物語/ 芥川龍之介と魯迅2―「さまよえるユダヤ人」伝説および芥川龍之介の死)/ 2 魯迅から日本作家へ(魯迅と佐藤春夫―両作家の相互翻訳と交遊/ 魯迅と太宰治―竹内好による伝記小説『惜別』批判をめぐって/ 魯迅と松本清張―「故郷」批判と推理小説「張込み」への展開/ 魯迅と村上春樹―「1Q84」の中の「阿Q正伝」の亡霊たち)

【著者紹介】
藤井省三 : 1952年東京に生まれる。1982年東京大学大学院博士課程修了。桜美林大学助教授を経て、東京大学大学院人文社会系研究科・文学部教授、文学博士。専攻、中国語圏の文学と映画(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • おさむ さん

    若きころ、日本に7年間留学し、漱石や鷗外、芥川に傾倒した魯迅。その後は佐藤春夫や太宰、松本清張や村上春樹など多くの日本人作家に影響を及ぼしたとする解釈は強引だが興味深い。日中両国の関係は悪化が続いているが、文学の相互影響という点ではどうなっているのだろう。楊逸(ヤン・イー)が08年に芥川賞をとったことぐらいしか思い浮かばないが……。

  • フム さん

    中国の革命の時代を生きた魯迅。大転換期における魯迅の絶望と閉塞感は今の日本にあっても同じく感じるものだ。日本に留学した魯迅が夏目漱石や芥川龍之介の影響をうけたことは興味深く読んだ。芥川龍之介は満州事変の3年ほど前に「何か僕の将来に対するぼんやりとした不安」と書き残して自殺している。今また暗い時代が近づいていないか…

  • うしまる さん

    魯迅が日本作家から受けた影響、また魯迅が日本作家に与えた影響について、作家ごとにまとめた本。特に村上春樹の章を読んで、現代にも阿Q的精神ははびこっていることを実感して、当時魯迅が中国社会に対して主張したテーゼは現代社会にも適用されるということを実感し、小説は時代を超えることを再認識した。

  • ks3265 さん

    魯迅は私が一番好きな中国の作家です。その割に有名な本しか読んでいません。この図書で紹介されているのに未読のものがあります。今度全集を借りて読むつもりです。魯迅が影響を与えた作家が意外でした。同時代の夏目漱石、森鷗外、芥川龍之介はわかるのですが、松本清張、太宰治、村上春樹は意外でした。太宰治は大好きなのでほとんで読んでいますが、魯迅からの影響は全く感じませんでした。竹内好との対立ももちろん知りませんでした。村上春樹の「1Q84」ももちろん読みましたが、「阿Q正伝」との関わりなんて全く感じませんでした。

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人物・団体紹介

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藤井省三

中国文学研究者。名古屋外国語大学教授・図書館長、東京大学名誉教授。1952年生まれ。東京都出身。76年3月、東大文学部を卒業。東大大学院人文科学研究科中国文学専攻修士課程を修了後、中国政府国費留学生として復旦大学留学を経て、82年3月に東大大学院博士課程を単位取得満期退学。91年9月、東大より博士(

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