天使のナイフ 講談社文庫

薬丸岳

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784062761383
ISBN 10 : 4062761386
フォーマット
出版社
発行年月
2008年08月
日本
追加情報
:
15cm,438p

内容詳細

生後五ヵ月の娘の目の前で妻は殺された。だが、犯行に及んだ三人は、十三歳の少年だったため、罪に問われることはなかった。四年後、犯人の一人が殺され、檜山貴志は疑惑の人となる。「殺してやりたかった。でも俺は殺していない」。裁かれなかった真実と必死に向き合う男を描いた、第51回江戸川乱歩賞受賞作。

【著者紹介】
薬丸岳 : 1969年兵庫県明石市生まれ。駒澤大学高等学校卒業。2005年、『天使のナイフ』で第51回江戸川乱歩賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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少年法を考えさせられる作品です。 なおか...

投稿日:2021/02/27 (土)

少年法を考えさせられる作品です。 なおかつストーリーも面白く復讐や事件が結末を迎えるまでハラハラドキドキします。

少年H さん | 大阪府 | 不明

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雑誌か何かで紹介されていてちょっとした興...

投稿日:2008/09/29 (月)

雑誌か何かで紹介されていてちょっとした興味から購入したところハマりました!続きが読みたくて夜寝るのが惜しい程で最後まで飽きさせず楽しめる作品でした!買って良かった一冊です♪

ふぃーちゃん さん | 兵庫県 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • W-G さん

    新規開拓作家第一弾。作者の興味と私の興味にリンクする点が多々あり、気になっている作品がいくつかある。著者初読となる今作も、余裕で期待値以上の面白さだった。デビュー作だからなのか、扱っているテーマの割りに、文章はライト感があり、あっという間に読み終える事が出来る。登場人物が少ないので、当てずっぽうで各キャラの役割を嵌め込んでいくだけでも、ラストの予測が粗方つくが、主題を様々な角度から照らして、立場毎に変化する善悪の様を見せ尽くしているのが一番の醍醐味なので、あまり気にせずのめり込んだ。万華鏡が象徴している。

  • サム・ミイラ さん

    驚いた。正直ここまで入り組んだ話は読んだことがない。前半は妻の命を奪った少年達への怒りや喪失感、少年法に横たわる被害者と加害者の様々な問題が繰返し描かれその辛さに頁が進まなかったが後半は二転三転する意外な展開にあっという間の読了となった。だがそのテクニカルさゆえ少年犯罪という非常に重いテーマが薄まってしまった気もする。とても上手くまとまっているが偶然も多く一言で言えば「出来すぎ」高野和明氏の13階段とはこのあたりが違うように感じた。とはいえこれがデビュー作とは。追っていきたい作家がまたひとり増えた。

  • 青葉麒麟 さん

    被害者遺族としてやり場のない怒りを抱えていたのに、ひょんな事で加害者家族になってしまうのは皮肉。被・加害者にも色んなタイプがあるんだなって実感。少年法を悪用した卑劣な犯罪が起きない限り、法律は中々変わらないんじゃないかな?終盤の相沢弁護士の件は些か都合が良すぎるのでは?って思ったけれど、色々考えさせられる内容だった。

  • zero1 さん

    犯罪被害者の家族は時間が止まる。罪と罰を問う、薬丸の重い訴えを読者はどう受け取める?妻を中学生3人に殺された桧山は幼い娘と暮らすが、加害者だった少年が殺された。そして第二、第三の事件。さらに脅迫者の登場。遺族に情報開示すらない少年法とその意味、更正や反省とは何か?怨恨が怨恨を呼び、事件の裏に別の事件が。事件現場と500万円の謎。視点の違いにより多くのことを考えさせる作品は詰め込みすぎだが、まるで万華鏡のよう。事件解決の先にさらに別の回答が。圧倒的な支持で乱歩賞を受賞(後述)した秀作を再読。解説は高野和明。

  • nobby さん

    罪を犯した少年達の責任・更正、そして被害者家族の葛藤、どちらよりでもない。その上で引き込まれる展開、描写。圧勝の乱歩賞受賞も納得だった。怪しいと感じる人物へのミスリードも作者の思うまま(笑)限られた登場人物が見事に絡んでいく様は圧巻。何より終章で語られる事実にはただただ感嘆の一言。“いい物はやはり良い”ことを改めて再確認。薬丸作品、他も是非読んでみたい。さて、コーヒーショップに行こうかな♪

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人物・団体紹介

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薬丸岳

1969年兵庫県生まれ。2005年に『天使のナイフ』で第51回江戸川乱歩賞を受賞しデビュー。16年に『Aではない君と』で第37回吉川英治文学新人賞を、17年に短編「黄昏」で第70回日本推理作家協会賞“短編部門”を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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