その鏡は嘘をつく 講談社文庫

薬丸岳

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784062933438
ISBN 10 : 4062933438
フォーマット
出版社
発行年月
2016年03月
日本
追加情報
:
432p;15

内容詳細

鏡ばかりの部屋で発見されたエリート医師の遺体。自殺とされたその死を、検事・志藤は他殺と疑う。その頃、東池袋署の刑事・夏目は同日現場近くで起こった不可解な集団暴行事件を調べていた。事件の鍵を握るのは未来を捨てた青年と予備校女性講師。人間の心の奥底に光を当てる、著者ならではの極上ミステリー。

【著者紹介】
薬丸岳 : 1969年兵庫県明石市生まれ。駒澤大学高等学校卒業。2005年、『天使のナイフ』(講談社文庫)で第51回江戸川乱歩賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • starbro さん

    薬丸岳は新作中心に読んでいる作家です。未読の旧作の文庫新刊を図書館の新刊コーナーで見つけて読みました。安定的な筆力で、一気読みしましたが、動機・殺人が地味過ぎるかなぁ。鏡張りの手術室的な部屋で外科医だったらブラックジャック的な展開があっても良いと思いますが・・・ニャンタル真実でしょうか=^._.^= ∫猫可哀相過ぎ。

  • hit4papa さん

    元法務技官の刑事 夏目信人が主役の、『刑事のまなざし』に続く、長編ミステリです。著者の作品は、少年犯罪や被害者家族(加害者、加害者家族)という、答えの出ないテーマを扱っているものが強いインパクトを残します。本作品は趣が異なりますが、ひとの心の襞に分け入るような展開は、いつもの薬丸節とも言えるでしょう。本作品には、正義の人 志藤清正検事がもう一人の主役として登場します。夏目刑事との絡みに注目で、二人の対決がどのような結末を迎えるか興味津々となりながら読む進めることになります。続きが気になるシリーズです。

  • ナルピーチ さん

    鏡ばかりの部屋で見つかった医師の遺体と同時期に起きた集団暴行事件。関連性の無い2つの事件に夏目が関わる事に。全てを見抜く洞察力と並外れた嗅覚で事件の真相を導き出す。無駄な描写が無いとはよく言ったものでとても読みやすく、洗練された文章と登場人物達の揺れ動く心情が深い憐憫の情へと変えていく。特に今作では検事・志藤の登場によって夏目との対象的な役割りを担い物語に緩急を生む。二人の存在がより一層に深みを際立たせていた。このシリーズは奥が深い。派手さは無いものの刑事としての本懐を貫き通す夏目の姿が脳裏に浮かんだ。

  • イアン さん

    ★★★★★★★★☆☆初の長編となる夏目シリーズ第2弾。痴漢を疑われたエリート医師が鏡で囲まれた部屋で遺体となって発見される。当初自殺と思われたが、検事・志藤はそこに他殺の疑いを抱く。一方刑事・夏目は近隣で発生した被害者無き¥W団暴行事件に着目するが…。検事と刑事がそれぞれの立場で真相を探る中で、浮かび上がる共通の人物。その青年が未来を捨ててまで護ろうとしたものとは。「落ち込んだ時は鏡なんて見なくていい」という夏目の言葉が、著者がタイトルに込めた意味なのだろう。それに気付いた時、少し心が救われた気がした。

  • nobby さん

    夏目シリーズ長編。医学浪人生への暴行、エリート外科医の痴漢容疑、その外科医が鏡張りの部屋で死体で見つかるなど事柄の乱立は混迷を極める。それでも展開が知りたくて一気に読めてしまう。何より志藤検事の向こう見ずな突っ走り方が半端ない!対照的にポッとマイペースに登場ながら夏目の存在感は素晴らしい。明かされる真実は薬丸作品ならではだが胸糞悪い。そこに振り回された少年少女達の優しさ故の苦悩や行動を知り涙ぐむ。「鏡は今の自分の心を映し出す」なかなか温かいラストだった。

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人物・団体紹介

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薬丸岳

1969年兵庫県生まれ。2005年に『天使のナイフ』で第51回江戸川乱歩賞を受賞しデビュー。16年に『Aではない君と』で第37回吉川英治文学新人賞を、17年に短編「黄昏」で第70回日本推理作家協会賞“短編部門”を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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