随想

蓮実重彦

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784103043522
ISBN 10 : 4103043520
フォーマット
出版社
発行年月
2010年08月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
256

内容詳細

今なおノーベル文学賞の前評判や、オリンピックの招致に振り回される人々がいる。はしたなさを露呈しあう時代に、それでも心を沸き立たせてくれる人物や映画、小説についてしみじみと綴る好著。

【著者紹介】
蓮實重彦 : 1936(昭和11)年東京生れ。東京大学文学部仏文学科卒業。教養学部教授を経て93年から95年まで教養学部長。95年から97年まで副学長を歴任。97年から2001年まで第26代総長。主な著書に、『反=日本語論』(1977、読売文学賞受賞)『凡庸な芸術家の肖像 マクシム・デュ・カン論』(1989、芸術選奨文部大臣賞受賞)『監督 小津安二郎』(1983、仏訳、映画書翻訳最高賞)など多数。1999年、芸術文化コマンドゥール勲章受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • かんやん さん

    ル・クレジオがクロード・シモンを「自分とは比較できないほど偉大な作家」と言ったことに、ほっと胸を撫で下ろしたり、才能あるフローベールの愛人である才能ないルイーズ・コレへ謝辞を捧げたりする一方で、内外の友人との交流を(自慢気に)語りながら、その筆先は遠い過去に向かったりもする。幼年期や空襲の記憶があまりにも貴重なものに思えるのは、殆ど自己に触れてこなかった批評家だからだ。エリック・ロメールの死を悼み、国民読書年の陰謀を明かす(馬鹿にすることなら誰にもできる)、あまりにも贅沢な随筆集。堪能した。

  • 昭和っ子 さん

    著者の華麗な生い立ちや交友関係に魅了されつつ、起点、連続技、フィニッシュといった体操競技の様な構成のある文章を楽しんだ。著者は相対的ではない絶対的な価値というものを想定しながら多種多様な芸術にあたっておられる様で、それをあの御年まで続けてこられたのだと思うとすごいなぁ。本当にたくさんの示唆に富む、読み応えのある本だった。

  • しゅん さん

    数多くある著書でこれが一番面白いかもしれない。甲高い声だったエリック・ロメール。スキーの雪崩で亡くなった古い友人。『日本語が亡びるとき』に対する密やかな賛辞。島国根性が浸透する世界への侮蔑。などが思い出される。

  • garth さん

    「 二十世紀末の「大きな物語」の崩壊などという世迷いごとに騙されてはならない。そんなもの−−規範でも、典礼でもよい−−の機能不全など、一八五二年四月二十四日土曜日にとってのものとは限らない「昨日」以来、いたるところで起こっていた日常茶飯事にすぎず、「文学」だけがそれを証言することができる」エッセイの見本のような巧みさ。

  • tsukamg さん

    蓮實先生の『随』についていくのは大変。特に「8」のように『ボバリー夫人』がらみになると、熱量の差が大きすぎるためか、置いてきぼりにされる心地がした。でも必死についていっだ。だって面白いから。たとえば「13」。軍人なのに戦争に反対したという新聞記事は「メロドラマのような文脈」であり「軍人として当然の義務として戦争に反対したというリアリズムで捉えるべき」と切り捨てるところに膝を打った。あと「15」。文字・活字文化推進機構について、「・」はどのような機能を果たすのかと疑問を持つところに笑った。

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人物・団体紹介

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蓮実重彦

1936年東京に生まれる。東京大学文学部フランス文学科を卒業の後、パリ大学に留学、フローベール『ボヴァリー夫人』に関する論文で65年博士号。東京大学教養学部教授を経て、同学部長、副学長をつとめ、99年4月に東京大学26代総長に就任。『凡庸な芸術家の肖像―マクシム・デュ・カン論』で88年芸術選奨文部大

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