基本情報
内容詳細
フランス文学者の著者、フランス語を母国語とする夫人、日仏両語で育つ令息。そして三人が出会う言語的摩擦と葛藤のかずかず。著者はそこに、西欧と日本との比較文明論や、適度や均衡点などを見出そうとするのではない。言葉とともに生きることの息苦しさと苛立ちに対峙し、言語学論理を援用しつつ、深遠なる言葉の限界領域に直接的な眼差しを向ける。それは、「正しく美しい日本語」といった抽象的虚構を追い求める従来の「日本語論」に対して、根源的な意義申し立てを行うことでもある。
目次 : 序章 パスカルにさからって/ 1 滑稽さの彼岸に(歓待の掟/ 人の名前について ほか)/ 2 「あなた」を読む(S/Zの悲劇/ シルバーシートの青い鳥 ほか)/ 3 文字と革命(萌野と空蝉/ 海王星の不条理 ほか)/ 終章 わが生涯の輝ける日
【著者紹介】
蓮實重彦 : 1936年東京生まれ。60年東京大学仏文学科卒業。同大学大学院人文研究科仏文学専攻修了。65年パリ大学大学院より博士号取得。東京大学教養学部教授(表象文化論)、東京大学総長を歴任。東京大学名誉教授。仏文学にとどまらず、映画、現代思想、日本文学など多方面で精力的な評論活動を展開し続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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saga さん
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シッダ@涅槃 さん
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読了日:2017/06/16
ザフー さん
読了日:2022/11/11
ザフー さん
読了日:2022/11/01
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人物・団体紹介
蓮実重彦
1936年東京に生まれる。東京大学文学部フランス文学科を卒業の後、パリ大学に留学、フローベール『ボヴァリー夫人』に関する論文で65年博士号。東京大学教養学部教授を経て、同学部長、副学長をつとめ、99年4月に東京大学26代総長に就任。『凡庸な芸術家の肖像―マクシム・デュ・カン論』で88年芸術選奨文部大
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