火山で読み解く古事記の謎 文春新書

蒲池明弘

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784166611225
ISBN 10 : 4166611224
フォーマット
出版社
発行年月
2017年03月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
256p;18

内容詳細

神が降り立ったのは草木も生えぬ荒涼とした山だった? 九州南部、出雲を舞台とする古事記に縄文時代の人々の巨大噴火の記憶を辿る。

7300年前、日本列島を襲った巨大カルデラ噴火を

縄文人が記憶していたのだとしたら――

地質学データ、文献、足で集めた情報をもとに

古事記神話の謎に挑戦する意欲作!

日本列島の原風景、日本人の意識の「古層」を探る旅。



第一章 アマテラスと縄文時代の巨大噴火

第二章 出雲――八雲立つ火山の王国

第三章 縄文時代に出現した天孫降臨の山

第四章 女神イザナミ――黄泉の国は火山の国か

第五章 熊野――謎の巨大カルデラの記憶

第六章 大地を鎮める王――永遠に遍歴するヤマトタケル

終章 日本列島における火山の記憶

【著者紹介】
蒲池明弘 : 1962年、福岡市生まれ。早稲田大学卒業後、読売新聞社に入社、東京本社経済部、甲府支局などで勤務。中途退社後、桃山堂株式会社を設立し、神話や伝説が歴史と交差する可能性をテーマに、『火山と日本の神話』など出版(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • さつき さん

    七千三百年前に起きた鬼界カルデラ噴火の記憶が縄文人によって伝承され古事記の神話に引き継がれていった…という内容。天の岩戸やヤマタノオロチ、天孫降臨、ヤマトタケルなど様々な神話を火山というキーワードで読み解くのは刺激的でした。火山と日本神話を結びつけたのが亡命ロシア人だということにも、びっくり!火山活動の膨大なエネルギー、その破壊力を思うと古代人がそこに神を見ることは当然でしょう。研究書にはない自由な発想を楽しみました。

  • レアル さん

    『古事記』の元となっているのは縄文時代の記憶!ってトコロから、その時代に栄えた場所に焦点を当て火山との関わりを述べた本。なるほど『古事記』の舞台と火山地帯とを結び付けたことがなかった為面白い発想で楽しめた。一つの解釈としてあり得るのかも?楽しい読み物だった。

  • やいっち さん

    なかなかおもしろかった。特に「古事記」は神話の書でもある。伝説が数年から数百年の話を引きずるとすると、神話は短くても数百年、あるいは本書が語るように、日本各地の火山による被災の記憶であるなら、数千年(一万年も)ほどの過去の記憶をも引きずっているはず。縄文の世以降で、日本列島に生きる人々に何が記憶として厳しく刻まれたか。それはやはり、火山(噴火)であり大地震(津波)だろう。何故に大地が鳴動するか昔の人にわかるはずもなく、神(という呼称を便宜上使っておくが)の怒り以外に原因が思い浮かぶはずもない。

  • kk さん

    古事記を中心とする日本神話を、火山噴火の記憶という切口から捉え直す試み。kkなんぞには内容の当否は判断しようもありませんが、著者の謙虚で親切な語り口はとてもナイスでした。思わずその主張に引き込まれてしまいそうです。

  • fseigojp さん

    はたして7300年まえの鹿児島南部のカルデラ噴火は民族の集合無意識となって古事記につながったのか?

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