風かおる 幻冬舎時代小説文庫

葉室麟

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784344427372
ISBN 10 : 4344427378
フォーマット
出版社
発行年月
2018年04月
日本
追加情報
:
361p;16

ユーザーレビュー

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読書メーターレビュー

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  • 三代目 びあだいまおう さん

    切ない!巻末の「そうなのだ、どのような悲しい思い出も乗り越えていかねばならない。風がかおるように生きなければ」この哀感センテンスに本作の全てが凝縮されている。妻が浮気で駆落ちした。佐十郎は十年に及ぶ妻敵討ちの旅から戻った時、痩せ衰えた瀕死の状態であった。かつて佐十郎の養子として恩義のある菜摘は鍼灸医として治療を施すことに。しかし佐十郎には未だ恨みを残す相手がおり、その者との果し合いのみが僅かに灯る命のよすがだった。出世や異性に対する嫉妬心が人の心に魔物を宿した切なく哀しい真実。傑作時代物ミステリー‼️🙇

  • やま さん

    風かおる 2018.04発行。字の大きさは…中。竹内は、嘉村への嫉妬が、怒りが、虐めになり、虐められた嘉村が竹内へ復讐をし、復讐された竹内が、10年後に復讐されたことに気づいて嘉村を殺しに立ち戻る。そこには、意外な事実が待ち受けていました。最後は、嫉妬の原因となった竹内が愛した多佳(嘉村の妻)に殺されます。全てが悪い方へ、悪い方へと向いています。「何かひとつよい風さえ吹けば」人生も変わって行ったことと思われます。物語の重さと、事件を探索する3人組の軽妙なやり取りとが、暗く重い物語を軽くしていますが…。

  • つねじろう さん

    確かにこの物語も葉室麟独特の一途な想いを描いた作品である事に間違いはない。その一途さ故の昏さや狭さは一度傾いて走り出すと元に戻れないものなのか。十年ぶりに主人公の前に変わり果てた姿で現れた養父。果し合いに帰った男とかつては友人だった男達。競争心が出世争い権力争いとなり友情が垢にまみれて行くその切なさやるせなさを純な二人の若者と対比して描く様は見事。大人達の保身の陰湿さや醜さを爽やかなかおる風にしてしまうパンドラの箱的な落とし所にストーリーテラーとしての円熟味も感じる。本当にもっと書いて欲しかった。

  • Smileえっちゃん さん

    先日読んだ「潮騒はるか」が「風かおる」の読編だと知り再読しました。今までの葉室作品らしくなくちょっと変わった作品に感じました。菜摘にとっては優しい義父の竹内佐十郎の過去を知った時・・・最後は誰もが救われなくスッキリしない感じが残りました。

  • 酔拳2 さん

    実直な男を描いてきた葉室凛先生らしくない作品。主人公は女、その周りには恋の予感のする若者たち。そして物語はミステリーの様相。面白いんだけど、葉室先生ぽくなく、入門編的な?ま、そんなに葉室先生知らないんですけど…。とは言えすっごく面白くて、テレワーク中にも読んでしまいました。後書き読んで、葉室先生が亡くなった事を知りましたが、この作品は現代への先生なりの思いだったのかなと。いじめや不祥事、現代にも通ずるよね。タイトルの意味は最後にわかった。

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人物・団体紹介

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葉室麟

1951年、北九州市小倉生まれ。西南学院大学卒業後、地方紙記者などを経て、2005年、「乾山晩愁」で歴史文学賞を受賞しデビュー。07年『銀漢の賦』で松本清張賞を受賞し絶賛を浴びる。09年『いのちなりけり』と『秋月記』で、10年『花や散るらん』で、11年『恋しぐれ』で、それぞれ直木賞候補となり、12年

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