河のほとりで 文春文庫

葉室麟

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167910204
ISBN 10 : 4167910209
フォーマット
出版社
発行年月
2018年02月
日本
追加情報
:
240p;16

内容詳細

臨済の「済」の字には「河の渡し場」という意味がある。中国、唐末の僧・義玄は、河北省の〓沱河(こだが)に臨む場所に臨済院を建てて禅を広めたことから臨済禅師とよばれたという。臨済は「河のほとり」ともよめるのだ。歴史小説家として絶大な人気を持つ著者の、目配りの確かさと敗者の歴史への優しさ溢れる随筆集第二弾。

目次 : 河のほとりで(「美しくない」歴史に寄り添う/ 相手を信じ、海を越える/ グローバルと自立―ふたつの日本に感じる希望 ほか)/ 書物の樹海へ(奇兵隊の叛乱/ おれは清麿/ 伊賀の残光 ほか)/ 日々雑感(つくしの卵とじ/ 健康への出発/ 母の定番料理 ほか)

【著者紹介】
葉室麟 : 1951年北九州市小倉生まれ。西南学院大学卒業後、地方紙記者などを経て、2005年『乾山晩愁』で第29回歴史文学賞を受賞し作家デビュー。2007年『銀漢の賦』で第14回松本清張賞を受賞。2012年『蜩ノ記』で第146回直木賞を受賞する。2016年『鬼神の如く 黒田叛臣伝』で第20回司馬遼太郎賞を受賞。2017年12月逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • chantal(シャンタール) さん

    「歴史」と言う河のほとりに立ち、様々な歴史上の人物や自らの歴史観を眺めているかのようなエッセイと、同じ歴史時代小説作家の作品解説の二本立て。長く新聞記者として働き、50歳を過ぎてから作家デビューした葉室さんらしい、地に足のついた文章。私自身の葉室デビューが遅かったため、まだまだ未読の作品も多く、葉室作品を多く読んでいたらもっと面白く読めたのになあと思う。数年後にまた読み返したい。沢山の著書を遺されたので、葉室作品、これからも大切に読み進めたい。そして葉村さんの司馬遼太郎愛が半端なく、微笑ましい。

  • nyaoko さん

    敗者の歴史〜滝沢馬琴の残した小説技法、これは面白い!と思った歴史小説の基本が記されていると感じた。そして、敗者の歴史を伝える事を人の優しさと記す葉室さんの人柄にも触れてこの下りはとても心に残る。続く、沢庵と三成はまさに歴史の敗者を語る上では欠かせない二人の人物。書物の樹海へ〜葉室さんオススメ歴史小説!これは益々読みたい本が増える!朝井まかてさんの「眩」を傑作ですと絶賛されてます。私も同じく。

  • けろりん さん

    臨済は「河のほとり」とも読める。作家が見つめていたものは、滔々たる大河だけではなく、岸辺に沿うせせらぎの飛沫が陽に光る様、緩やかな流れに降る雨の静けさといった細やかな営みではなかったろうか。「龍馬がゆく」に出会い、時代小説を書きたいと志した高校生は、50歳過ぎて時代小説作家となった。遅咲きではなく満を持して、であったと思う。歳月を経て己の中に降り積もった経験や想いを血肉の中に脈々と流れる歴史と共に円熟の筆に乗せ、多くの滋味溢れる作品を世に送り出し、作家は旅立ってしまわれた。河の行方と来し方を後進に託して。

  • Gotoran さん

    惜しまれつつ逝去された著者の『柚は九年で』に続く、急逝直前まで新聞や雑誌に記された随筆集。新聞に連載された「河のほとりで」を中心に、西郷隆盛、武田勝頼、真田信繁(幸村)、源実朝ら悲運に倒れた歴史上の人々や司馬遼太郎、藤沢周平から松本清張まで、先達の作家たちを倒れた歴史上の人々や、司馬遼太郎、藤沢周平から松本清張まで先達の作家たちを縦横に論じ、山本兼一、安部龍太郎、青山文平、佐藤賢一、澤田瞳子ら大時代作家の文庫解説で激励する。大変興味深く読むことが出来た。本書をキーに取り上げられた著作を読んでみたい。

  • ちゃんみー さん

    エッセイ集。色んな時代の歴史に興味がある人だったんだなぁ、とつくづく思います。

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葉室麟

1951年、北九州市小倉生まれ。西南学院大学卒業後、地方紙記者などを経て、2005年、「乾山晩愁」で歴史文学賞を受賞しデビュー。07年『銀漢の賦』で松本清張賞を受賞し絶賛を浴びる。09年『いのちなりけり』と『秋月記』で、10年『花や散るらん』で、11年『恋しぐれ』で、それぞれ直木賞候補となり、12年

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