明日の記憶 光文社文庫

荻原浩

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784334743314
ISBN 10 : 4334743315
フォーマット
出版社
発行年月
2007年11月
日本
追加情報
:
16cm,387p

内容詳細

広告代理店営業部長の佐伯は、齢五十にして若年性アルツハイマーと診断された。仕事では重要な案件を抱え、一人娘は結婚を間近に控えていた。銀婚式をすませた妻との穏やかな思い出さえも、病は残酷に奪い去っていく。けれども彼を取り巻くいくつもの深い愛は、失われゆく記憶を、はるか明日に甦らせるだろう!山本周五郎賞受賞の感動長編、待望の文庫化。

【著者紹介】
荻原浩 : 1956年埼玉県生まれ。’97年「オロロ畑でつかまえて」で小説すばる新人賞を受賞。2005年には『明日の記憶』で山本周五郎賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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若年性アルツハイマーを題材にした今作。名...

投稿日:2021/04/11 (日)

若年性アルツハイマーを題材にした今作。名言的な言葉も多く、実際の患者が読んでも励まされる内容でした。

まんまる さん | 福岡県 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • yoshida さん

    50歳で若年性アルツハイマーと診断された佐伯。完治の術はない。進行を遅らせる為、妻の枝美子と必死の努力をするが病状は進む。仕事にも影響があり、佐伯は早期退職する。彼は苦悶し焦りのたうちまわる。私は若年性アルツハイマーの知識は殆ど無く、数年で死に至る病と初めて知った。佐伯の絶望。妻の枝美子、娘の梨恵の苦しみ、そして哀しみ。人生では何と理不尽なことが起きるのか。そして、これはあまねく全ての人に起きる可能性がある。大切な記憶が消えていく哀しみ。社会生活を遅れなくなる苦しみが克明に描かれる。毎日を大切に生きたい。

  • 馨 さん

    冒頭から、辛い現実と向き合わなくちゃいけなくなった佐伯がいたたまれなかった。職場、街中、家庭内で、いつ自分や自分の周囲の人にふりかかって来るかもわからない病気だと思う。自分の体に裏切られる恐怖、自分もしくは大切な人がアルツハイマー発症してしまったら?佐伯のように出来る限り迷惑をかけないように生きようと出来るか?妻や娘のように思いやり支えることが出来るか?考えさせられました。

  • ehirano1 さん

    私自身が同世代というか、主人公と同い年ということもあってどハマりし、完全に代理体験となりました。本書の発売は2007年で彼是15年の時が流れ、大企業が治療薬を叡智と資金をつぎ込んでいますが、未だに治療薬は出ませんし、多くの企業がこの領域から撤退を余儀なくされました(泣)。是非、治療薬の開発に成功してほしい、そう願わずにはいられませんでした。

  • 遥かなる想い さん

    若年性アルツハイマーを扱った作品。渡辺謙主演で映画化されたが、原作はゆっくりと物語が流れていく構成である。記憶がなくなっていく恐怖と戦う主人公を丹念に描いている。

  • ちょこまーぶる さん

    自分自身に置き換えると怖い思いをしながら読み進めた一冊でした。病院に勤めているので、アルツハイマーの患者さんやご家族の方々とは出会う機会が多いのですが、若年性アルツハイマーの患者さんと出会う事はあまりなく、この本を読んでその問題が、高齢者とは違い仕事の継続ができるかどうかという問題や本人の受け入れの難しさ、家族の混乱などの問題が浮き彫りにされていて、大変勉強になりました。アルツハイマーの予防には限界があり誰にでも発病の可能性があるわけだから、病気に対する知識を得るきっかけになる一冊となって欲しい本でした。

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人物・団体紹介

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荻原浩

1956年埼玉県生まれ。成城大学卒業後、コピーライターを経て、97年『オロロ畑でつかまえて』で第10回小説すばる新人賞受賞。2005年『明日の記憶』で第18回山本周五郎賞受賞、14年『二千七百の夏と冬』で第5回山田風太郎賞受賞。16年『海の見える理髪店』で第155回直木賞受賞(本データはこの書籍が刊

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