冷蔵庫を抱きしめて 新潮文庫

荻原浩

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784101230382
ISBN 10 : 4101230382
フォーマット
出版社
発行年月
2017年09月
日本
追加情報
:
400p;16

内容詳細

幸せなはずの新婚生活で摂食障害がぶり返した。原因不明の病に、たった一人で向き合う直子を照らすのは(表題作)。DV男から幼い娘を守るため、平凡な母親がボクサーに。生きる力湧き上がる大人のスポ根小説(「ヒット・アンド・アウェイ」)。短編小説の名手が、ありふれた日常に訪れる奇跡のような一瞬を描く。名付けようのない苦しみを抱えた現代人の心を解き放つ、花も実もある8つのエール。

【著者紹介】
荻原浩 : 1956(昭和31)年、埼玉県生まれ。成城大学経済学部卒。広告制作会社勤務を経て、フリーのコピーライターに。’97(平成9)年『オロロ畑でつかまえて』で小説すばる新人賞を受賞しデビュー。2005年『明日の記憶』で山本周五郎賞を、’14年『二千七百の夏と冬』で山田風太郎賞を、’16年『海の見える理髪店』で直木三十五賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • yoshida さん

    短編8編。これはちょっと帯にやられたかな。「傷んだ心に効く8つのエール!」とあるが、そう思えたのは「ヒット・アンド・アウェイ」と「冷蔵庫を抱きしめて」のみ。これは出版社の売り方と私の捉え方のミスマッチだろう。私はもっと深い作品集だと勝手に思っていたが、実際はもっと軽快で、日常には無いような短編。背表紙には「ありふれた日常に訪れる奇跡の一瞬」とあるが、ドッペルゲンガーや心の声が出てしまう男や、元恋人が突然に芸能界で売れるのは、少し違うのではないか。私の先入観も反省すべき。ただ先に挙げた2編は良かったですよ。

  • 馨 さん

    外れ無しのドラマ化出来そうな面白さです。毎朝1作品ずつ読みました。日常によくあるテーマや背景をこうも面白くしてしまうところはユーモア溢れる文体もありきですが荻原さんならではだと思います。そしてどの作品も良くも悪くも主人公自身の決心にてちょっとずつでも一歩前へ前進するお話。表題作はタイトルがもはやインパクト大、ラストはあったかい話。全作とても特徴があったし忘れられない濃い話でした。『アナザーフェイス』だけラストがイマイチわからないまま終わった気がします。

  • 相田うえお さん

    ★★★☆☆17112 @腹筋割れた女性ってやっぱり強い?A夜、読メで食べつぶ見ると腹減る〜!Bこの世には似た人が3人いる。なんで3人なんだ!C地球温暖化を暖かい常夏の楽園になる良いニュースと思ってる人がいるらしいD流行はNHKと新聞社が話題にしたら終わる。高性能マスク〜微粒子も通さない!でも空気の通りも悪い!結局は鼻筋の隙間から外気バンバン入る。眼鏡曇るのが証拠!Eカメレオンに元色ってあるの?パクチーとカメムシは仲間、匂いの。Fこの前「オレオレ!」って婆ぁに電話したら切られた。G詐欺とわかって騙される

  • 佐々陽太朗(K.Tsubota) さん

    決して正常とはいえないが、病気と言っていいかどうか微妙なところで踏みとどまり苦闘している8人の心象風景を描いた作品。正直なところ、こういう傾向の作品は私好みではない。しかし、だからといって読まないわけでもない。いやむしろ読み始めてしまえば途中でやめることはできない。つまりは私も心の中に「ビョーキ」を抱えているのだろう。負けてはだめだ、落ちてはいけないと自分を叱咤激励しながらなんとか踏みとどまっている。一見健康で闊達に見える人もそんな危うさの中で生きている。人間とはそうしたものだ。

  • しいたけ さん

    「合間の読書でさらっと読めるものを」などと手に取り、荻原さんには大変失礼なことをした。どの物語も、主人公がぬかるみから足を抜き上げるその一歩が気持ち良い。「エンドロールは最後まで」はアンソロジーで既読。その一節「みんなわかってないんだ。同じ船に乗ってるってこと」がいい。人の不幸を大変そうだねと同情してみせても、所詮ひとごと。実は自分だって同じ船に乗り、沈みかけていることに気がつかない。うっかり貧乏や障害者をディスる言葉を口にする。悪気の無さがかえって醜悪。荻原さんは優しいんだな。これで失礼を許して貰おう。

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人物・団体紹介

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荻原浩

1956年埼玉県生まれ。成城大学卒業後、コピーライターを経て、97年『オロロ畑でつかまえて』で第10回小説すばる新人賞受賞。2005年『明日の記憶』で第18回山本周五郎賞受賞、14年『二千七百の夏と冬』で第5回山田風太郎賞受賞。16年『海の見える理髪店』で第155回直木賞受賞(本データはこの書籍が刊

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